広州汽車:2030年までに販売台数475万台超へ
バッテリーと電動パワートレイン工場を稼働、スマートモビリティに注力、KD工場の海外展開
2024/10/23
- 要約
- 電動化:バッテリーとパワートレイン工場の稼働、2026年全固体電池を車両に搭載
- スマート化:3年間でスマート運転/スマートコックピット/モビリティにフォーカス
- グローバル化:アフリカと東南アジアに組立工場を配置、2030年に輸出台数50万台に挑戦
- 外資との提携:広汽三菱、広汽日野の調整、広汽トヨタ、広汽ホンダの電動化への転換
- 広汽集団の中国販売台数(工場出荷台数)
- GlobalData生産予測: 広汽グループの2027年ライトビークル生産台数は78.7万台
要約
MarkLinesのデータによると、広汽集団(広汽グループ)における2023年の販売台数(中国工場の出荷台数)は前年比2.9%増の250.6万台で、中国自動車メーカーの中で4番目となった。このうち、自主ブランドは90.6万台(OEM生産を含む)、外資ブランドは160.0万台、新エネルギー車(NEV)は55.1万台であった。広汽集団の2024年1-8月の販売は著しく減少しており、自主ブランドと外資ブランドともに20%超の減少となっている。
電動化では、広汽集団は「EV+ICV」(電動化+インテリジェント化)、「XEV+ICV」(ハイブリッド化+インテリジェント化)の2つの路線を堅持している。広汽埃安(GAC Aion)の年間生産能力は年60万台に増加したほか、バッテリーと電動パワートレイン工場が相次いで稼働。2026年には固体電池を量産化する。
スマート化では、「智行2027(Smart Mobility 2027)」行動計画を発表。3年をかけて、製品体験(スマート運転/スマートコックピット)とモビリティシーン(シェアモビリティ/団体モビリティ/空飛ぶクルマ)での先駆けを目指す。
グローバル化では、2024年の海外販売台数目標は15万台で、2030年には輸出台数50万台に挑む。広汽集団はアフリカと東南アジアですでに組立工場を複数展開している。このうち、広汽埃安のタイ工場は2024年7月に稼働した。
外資合弁では、広汽FCAの破綻と広汽三菱及び広汽日野の資本構成の調整に伴い、現在、広汽集団が出資する主な外資合弁会社は広汽トヨタと広汽ホンダとなった。両社とも電動化転換を推進しているが、具体的な成果は現時点では出ていない。
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