EDITORS LETTER

すばらしい新世界

松島倫明

雑誌『WIRED』日本版VOL.37「BRAVE NEW WORLD」が6月23日に発売された。特集は「Sci-Fiプロトタイピング」。 地球規模の大災禍を経た不確実な未来を構想するために、なぜいまこそ人類には、SF(サイエンスフィクション)というスペキュラティヴでフィクショナルな想像力/創造力が必要となるのか? 本誌最新号の刊行に寄せて、編集長・松島倫明からのメッセージ。

Sci-Fi PROTOTYPING

未来を描いたフィクションを起点に、バックキャスティングでこれからのビジネスを考えていく……。極めてシンプル、かつ、少々乱暴に言ってしまうと、「Sci-Fiプロトタイピング」とはそういうこと。SFの思考と技法を使って「ありうる未来」を準備(=プロトタイピング)し、そこから浮かび上がってきた「価値のコア」をいつの日か実現するべく、「これからすべきこと」を考えていく「Sci-Fiプロトタイピング」の本質に迫る2編をお届け。

DESIGNING THE FUTURES WITH Sci-Fi

仮説→ 検証→ 科幻→ 実装
ナラティヴで“未来”をデザインせよ

Shin Asaw a.k.a ASSAwSSin

吾奏 伸

14 QUESTIONS FOR SciFutures

SFが、社会変化をもたらす
強力なツールである理由

Ari Popper

アリ・ポッパー

STORIES

ジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズが活躍した黎明期から、SF作家が紡ぎ出す「虚構性を孕んだナラティヴ」は、混迷の時代を攪拌する「未来からの視線」にあふれていた。その系譜の先端に位置する3人の作家が、『WIRED』日本版からの執筆依頼に応えてくれた珠玉の3編。

滝を流れゆく

藤井太洋

ボーナス・トラック・
クロモソーム

柞刈湯葉

ニュー(ロ)エコノミーの世紀

樋口恭介

INTERVIEWS

篠原雅武

「エコロジカル・アウェアネス」
による分断の始まり

ナシーム・ニコラス・タレブ

このパンデミックは
ブラック・スワンではない

斎藤幸平

COMING SOON

パラグ・カンナ

医療のグリーンゾーンに向かう、
新たなる「移民」の出現

ギブスン

ウィリアム・ギブスンのSFは、
なぜ予想される未来ではなく「現在」
を描きだしているのか

磯光男

科学とフィクション、その果てしなき
「イタチごっこ」の行方

TALK SESSIONS

かたや、有事における「心のもちよう」や「目線を保つすべ」をめぐる、『WIRED』日本版が誇る2人の連載陣による対談。かたや、「SF作家の思考法」から「SFとビジネスの関係性」にまで話題が及んだ、第一人者によるトーク。「すばらしい新世界=BRAVE NEW WORLD」を歩んで行くうえでの指針を、きっと見つけられるはず!

DESIGNING THE FUTURES WITH Sci-Fi

失われた3密。
ミドルテンポの熱狂

Shin Asaw a.k.a ASSAwSSin

川田十夢×水野 祐

14 QUESTIONS FOR SciFutures

終着を思い描くことの重要性、
そこから振り返る景色

Ari Popper

藤井太洋

COMIC

来るべき世界

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BRAVE NEW WORLD SFがプロトタイプする未来

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