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医療 / Medical

Science

超薄型「グラフェン」製の脳インプラント開発。初の臨床試験も始まっている

スペイン発の企業が世界一薄い炭素素材「グラフェン」で脳インプラント・デバイスを開発し、ヒトの脳に装置を一時的に設置する臨床試験を開始した。圧倒的に薄く、金属のように酸化しない素材の脳インプラントは、革新的な技術として注目されている。
Science

偏頭痛に苦しむ女性が男性より多い理由

女性は男性の約3倍も偏頭痛に悩まされているという。その上、症状も男性より重いことが多いが、なぜなのか? その謎が女性ホルモンと偏頭痛の関連性を示した研究から解明されつつある。
Science

47番目の血液型を発見。50年来の謎が明かされ、輸血の安全性向上に期待も

英国の研究チームが今年、47番目となる新しい血液型を見つけた。約50年前から血液型を決めるのに必要な抗原を欠く血液があることはわかっていたが、なぜ欠けているのかが不明だった。今回、謎が解明されたことで、新たな血液型をもつ人々の輸血リスクを回避できる可能性がでてきた。
Science

mRNAで損傷した肝臓を再生できる? 「臓器修復」実現を目指す研究者たち

新型コロナウイルスのワクチン開発で一躍脚光を浴びた「メッセンジャーRNA(mRNA)」。病気と戦うための指示を人体細胞に伝えるこの技術を使い、傷ついた肝臓を治す方法を確立するための実験が進んでいる。うまくいけば将来、臓器移植に代わる解決策になるかもしれない。
Science

マジックマッシュルームは「自己の感覚」に関する脳のネットワークを“リセット”する:研究結果

幻覚や幻聴を引き起こす、いわゆる「マジックマッシュルーム」。時空がゆがんでいるように感じたり、自分が何者かがわからなくなったりする超越感を覚えることがあるというが、その理由は空間、時間、自己の感覚の形成に関係する脳のネットワークが“リセット”される現象にあることが、新たな研究によって明らかになった。
Science

次の「オゼンピック」を探せ──肥満症治療の新薬開発競争が加速

肥満症治療薬の人気を受け、各製薬会社はより便利で、効果が高く、低価格な薬を開発しようとしのぎを削っている。新薬が増えれば、GLP-1受容体作動薬の供給不足が解消されるだけでなく、患者の選択肢が増えることになる。
Science

肥満症治療薬「オゼンピック」で誰もが痩せるわけではない。いったいなぜなのか?

肥満症治療薬として使われるGLP-1受容体作動薬「オゼンピック」「ウゴービ」を使用する患者のなかには、ほとんど減量効果が見られない患者もいる。その原因を研究者たちは解明しようとしているが、いったいなぜなのだろうか?
Science

「老い」は不可避ではない? ノーベル賞学者が語る“若返り”研究の現在と、わたしたちができること

老化には生物学的な根拠が存在すると考えられている。これに対してノーベル化学賞を受賞した生物学者のヴェンカトラマン・ラマクリシュナンは、老化は不可避ではなく、生態を変えることで限界を突破できるかもしれないと説く。
Science

人間への脳インプラントは新たな段階へ。ニューラリンクが明かした「2人目以降」の手術計画が目指していること

脳とコンピューターをつなぐインターフェイス(BCI)を開発しているニューラリンクが、2人目の被験者に脳インプラント手術を実施する計画を明らかにした。イーロン・マスクによると、手術には改良された装置が用いられるほか、次世代インプラントの開発も進んでいるという。
Well-Being

ウォーキングが腰痛の再発を防いでくれる:研究結果

腰痛の既往歴がある成人の7割は1年以内に再発を経験するとされている。最新の研究によると、定期的なウォーキングを続けるだけで、腰痛が再発するまでの期間を大幅に遅らせることができるという。
Science

合成された人工血小板が、わたしたちの命を救う日がやってくる

血液の凝固を促すことで傷などを治癒させる血小板。保存期間が短いことが課題だったが、米国の研究チームは長期間の保存が可能な人工合成の血小板代替物の開発に成功した。
Science

脳とコンピューターをつなぐ技術が中国でも進展、浮かび上がる懸念点

ブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)に関する技術で、中国は米国に追いつきつつあるという。ただし欧米とは異なり、中国では健康な人の認知機能強化という、医療以外の目的での研究も進んでいるようだ。
Science

肥満症治療薬「ウゴービ」による体重の減少は4年間持続する:研究結果

肥満治療薬「ウゴービ」の注射を週に1回続けた場合、最大で4年間体重を減らす効果が続くことが、長期的な臨床試験によって示された。しかし、患者が薬の投与を中止した場合、効果がどれだけ続くのかはまだわかっていない。
Science

HIVワクチンの開発が大きく前進、抗体を産生する新たな手法が秘めた可能性

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)ワクチンに必要な抗体の産生に有効とみられる手法を、米国の研究チームが見つけ出した。これにより、ワクチンの開発が加速することが期待されている。
Science

初のブタ腎臓移植の患者が死亡、その功績が患者や研究者たちに残したもの

遺伝子改変したブタの腎臓の移植を生きている人間として初めて受けたリチャード・スレイマンが、移植手術から約2カ月で死亡した。家族はスレイマンが移植を待つほかの患者たちに楽観的な見方を提供したことに慰めを感じているという。
Gear

Apple Vision Proは、医療に空間コンピューティングが浸透する“未来”を提示している:杉本真樹

空間コンピューティングの時代を先取りしたといえるアップルの複合現実(MR)デバイス「Apple Vision Pro」。その登場は医療の世界において、どのようなインパクトをもたらしうるのか。早くからMRによる手術を手がけてきた医師の杉本真樹が読み解いた。
Science

創薬を加速させる新しいAI、DeepMindが発表した「AlphaFold 3」が秘めた可能性

タンパク質の立体構造を予測するAIの最新版「AlphaFold 3」をGoogle DeepMindが発表した。画像生成AIの手法を応用するなどして分子の相互作用の高精度な予測を実現しており、こうした進歩が創薬を加速させる可能性が期待されている。
Science

遺伝子改変されたブタの腎臓移植、今度は心臓ポンプを装着した患者で成功

遺伝子改変されたブタの腎臓を移植する新たな手術が成功し、ニュージャージー州に住む54歳の女性が2人目の生存者となった。心臓ポンプを装着した患者への初の移植成功事例となり、拒絶反応を防ぐためにブタの胸腺も移植されたことが特徴だ。
Science

脳インプラント、次なる挑戦は「人工視覚」

目の不自由な人が大まかな視覚情報を得ることを可能にするデバイスを、複数の研究グループが開発している。まだ実験段階であり、時間もかかると見られているが、ある被験者は「次世代のために」参加していると語る。
Science

脳インプラント手術を受ける患者の数は「膨大になる」:BCI外科医、未来を語る

誰もが脳をコンピューターに接続する時代が来たら、ハードウェアを手術でインストールしてくれる医師がもっと必要になるだろう。BCIの臨床試験手術を手がける医師に『WIRED』が話を訊いた。