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環境 / Environment

Science

グリーンランドの「氷河水」を集めて売る──大胆な構想が世界にとって意味すること

グリーンランドの氷河から溶け出した水を世界に届けることで、地元経済を活性化すると同時に乾燥地域の水問題緩和にも貢献できると主張するスタートアップが現れた。実際のところ、この試みは世界にどんな影響を及ぼすのだろうか。
Business

【10月9日開催!】テーマは生物多様性・再生型経済、次のインパクトを生み出す「スイス・日本経済フォーラム2024」

『WIRED』日本版がサポーティングパートナーをつとめる「スイス・日本経済フォーラム2024」が東京ミッドタウンで開催される。スイスと日本の国交樹立160周年を記念する「スイス・バイタリティ・デイズ」の注目イベントだ。今年のテーマは「生物多様性の危機:再生型経済への転換を推進するには?」。本分野をリードする両国のゲストが集い、知恵と実践が交差する場をぜひ目撃してほしい。
Science

「アマゾンの配送による排出量が増加の一途」──米環境団体が報告書で指摘

アマゾンは気候変動対策として、専用のEV配送車両や航空機の導入を打ち出している。しかし、米国における同社のCO2排出削減の実態は目標と乖離していると、ある環境保護団体が公表した報告書が指摘している。アマゾン側は反論している。
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汚染された湖を浄化する、廃棄物を利用した浮遊型湿地システム

植物の根を汚染された湖水に浸すことで、植物は成長しながら汚染物質を吸い上げ、光合成で生成された溶存酸素が、水面下の生命を支える。ゴミを再利用したこのプラットフォームは、予算が極めて厳しい地域でも、水の浄化とゴミのリサイクルを可能にする。
Science

「パンノキ」が食料危機の救世主になるかもしれない

熱帯地域で栽培されてきた食用植物「パンノキ」は栄養価が高く、暑さに強い。気候変動の影響で従来の地域での生産が困難になりつつあるトウモロコシや小麦、大豆などの主食穀物の代わりになることが期待されている。
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雨を自在に操る神? 人工降雨の新技術に投資するアラブ首長国連邦

アブダビ郊外にある金ぴかの司令センターでは、科学者たちがナノ素材を散布する飛行機や大気をかき混ぜるレーザーなどを使って、砂漠の空から湿気を絞り出そうとしている。しかし、そのド派手な人工降雨技術は本当に大規模な展開が可能なのだろうか?
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使い捨てプラスチックのゴミを減らす、革新的イノベーションのゆくえ

伸縮性のある海藻、逆自動販売機、QRコード付きのテイクアウト皿──使い捨てプラスチック依存を断ち切るさまざまな方法が世界で試みられている。わたしたち人類がプラスチックと共存する最良の方法とははたしてなんだろうか?
Science

冷房用エネルギー消費は大幅削減できる? 最先端技術による効率化の挑戦

世界のエネルギーの約10%が冷房に使われている。必要とされる電力の大半を生み出しているのは化石燃料だ。企業は空調設備のさらなる効率化を求められており、事態はもはや一刻の猶予もない。
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AIのエネルギー需要は制御不能──電力と水のハイパー消費時代へようこそ

いまやオンライン上のユーザーエクスペリエンスとしてすっかり定着した生成AIツールによって、地域の電力網にストレスがかかり、大量の水が霧散している。AIを環境問題の解決に活用する前に、わたしたちはまずAIの環境問題を解決しなければならない。
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化石燃料なしでも電力需要をまかなえることをカリフォルニア州が証明しつつある

カリフォルニア州では今春、ほぼ連日、州内の需要を上回る電力が再生可能エネルギー発電によって生産された。エネルギーのための化石燃料の使用量は年内をピークに下降に転じる可能性があり、人類はエネルギーの変曲点を迎えようとしている。
Science

寄生虫を擁護する──見えてきた自然界での大きな役割

気候変動によってさまざまな生物が絶滅の危機に晒されている。寄生虫もそうだ。自然界は寄生虫なしには成り立たない。人間の関心を集めにくからといって、そのポジティブなインパクトが埋もれたままでいいはずはない。
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深海の採掘を進める前に、都市鉱山や“修理する権利”に目を向けよう

深海採掘を禁止すべきだと警鐘を鳴らす報告書が、複数の環境保護団体から公表された。レアアースの採掘が目的なら、まずは日常で使われなくなった電子機器のゴミの山に目を向けるべきだというのがその趣旨だ。
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灼熱の都市で日陰をつくる木々が深刻なダメージを受けている

急激に気温が上がっていく世界にあって、都市には木陰を増やしてくれる木々がもっと必要だ。だが灼熱地獄ともいえる気温に対処できるのは、ごく一部の種に限られる。そしてたいていの場合、それはもはや地域の固有種ではない。
Science

オリンピック開催を前に、パリ市長がセーヌ川で泳いだ「本当の目的」

オリンピックの開催を控えたパリで、市長のアンヌ・イダルゴがセーヌ川で“泳ぐ”というパフォーマンスをした。「川で泳げるようにする」という市長の目標は水泳競技のための短期的ものではなく、川を抜本的に浄化して再生することにある。
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現代の “知の巨人” バーツラフ・シュミルと「すべてを疑う」ことの価値

『Numbers Don't Lie』や『Invention and Innovation』など数々の著作で知られるバーツラフ・シュミルが新著『SIZE』を刊行した。実証可能な事実を重んじる昔気質の科学者が、地球環境をめぐる破滅予測とテクノロジー楽観主義について語る。
Culture

気候変動に窮するアルプスの山を、美術展に持ちこんだベルリンの建築家たち

2023年は史上最も暑い年だとされたが、今年もその傾向は続く見込みだ。21年の第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、そして24年の札幌国際芸術祭に、気候変動に窮するアルプスの山を届けたベルリンの建築家たちがいる。そのメッセージを、史上最も暑いであろうこの夏に贈りたい。
Science

緑化された屋上で雨水も回収、「ブルーグリーンルーフ」の可能性

オランダのアムステルダムでは、屋上で植物を育てるだけでなく、住人の生活用水を確保する場所として活用するための実験が進んでいる。“絞って使える”未来型スポンジシティの登場だ。
Science

今夏に予測される「巨大ハリケーン」、その発生のメカニズム

2024年の夏は北大西洋上に11のハリケーンが発生し、そのうち5つが大型化するという予測を、研究者グループが発表している。夏の嵐が危険な巨大ハリケーンへと急変する背景には、止まらない海洋の温暖化やラニーニャ現象がある。
Science

都市に樹木を植えれば猛暑による死者を減らすことができる:研究結果

木々がつくる日陰は、温暖化が進む都市部に大きな冷却効果をもたらしてくれる。最新の研究によると、ロサンゼルスでは樹木を増やすなどの対策によって、暑さに起因する救急搬送の数を現在の3分の2にまで減らせるかもしれないという。
Low Appetite

植物性代替肉のブームが終了。価格、排出量削減、そして味に立ちはだかる課題

コロナ禍で売上が急伸した植物性代替肉だが、このところ米国での売上は停滞している。そこで植物性代替肉のメーカーはより“肉らしい”代替肉で顧客に訴求しようとしている。