デオキシリボ核酸(DNA) / DNA
Science
『ジュラシック・パーク』にヒント。DNAやデータをガラス状ポリマーに長期保存する技術、米国の研究チームが開発
映画『ジュラシック・パーク』からヒントを得た研究者たちが、DNAを常温で長期保存できる琥珀のようなポリマーを開発した。データの保存に応用することも可能で、あらゆる情報を半永久的に保存できる未来のストレージとなる可能性を秘めている。
By Ritsuko Kawai
Science
「DNA合成」をめぐる新規制は、悪意ある作成を阻止できるか
米政府は4月末、DNA合成の安全性にまつわる新しい規制を発表した。技術が悪用されてしまう危険性は以前から指摘されてきたが、今回の規制はDNA合成業者に対し、問題のある遺伝子配列の注文の特定や顧客の正当性の評価を求めている。
By Emily Mullin
Security
警察はDNAから容疑者の顔を3Dで生成し、それを顔認識ツールにかけている
未解決事件の解明のために、DNA情報から生成した顔の3Dモデルを顔認識ツールにかけることは正当だと米国各地の警察は言う。だが、プライバシーや自由の侵害、誤認逮捕の可能性など、警察以外の人はその動きに懸念を示している。
By Dhruv Mehrotra
Science
“老化の生物学”が明かす長生きの秘訣──睡眠、バランスの取れた食事、そしてお金
2009年にノーベル化学賞を受賞した生物学者のヴェンカトラマン・ラマクリシュナンは、タンパク質生成という自身の研究を“老化のツボ”にあたるものだと説明する。その最新の研究成果を著した自身の新刊について『WIRED』に語ってくれた。
By Matt Reynolds
Science
禁煙後もタバコは免疫システムに影響を与え続ける:研究結果
遺伝子のオン・オフを切り替えることによって、喫煙は免疫に長期的な影響を及ぼす。そして、免疫年齢を何年分も進めてしまっているかもしれない。
By Celia Ford
Science
「CRISPR」を用いたゲノム編集治療が米国でも承認。血液疾患の症状緩和へ道ひらく
リスクの高い幹細胞移植による治療法しかなかった「鎌状赤血球症」。この遺伝性の血液疾患が引き起こす痛みの発作を、1回の遺伝子編集で食い止めることを狙った治療法が米国でも承認された。ゲノム編集技術「CRISPR」を使った方法で、英国での初承認に続くものだ。
By Emily Mullin
Science
1000ドルでDNAにメッセージを保存するサービスは市場の人気を獲得できるか?
フランスのスタートアップは、DNAを使用した個人向けのデータストレージサービスを提供することを発表した。1キロバイトのテキストデータをエンコードしたDNAが保存されるのは、財布サイズのカードだという。
By Emily Mullin
Science
CRISPRによる“ゲノム編集治療”が英国で承認、医療の進歩における歴史的な出来事になる
ゲノム編集技術「CRISPR」を用いた遺伝性疾患の治療法が、このほど英国で世界で初めて承認された。この動きに米国や欧州も続く見通しで、医療の進歩において歴史的に重要な出来事になる。
By Emily Mullin
Security
遺伝子検査の23andMeから個人データが流出、DNA情報をデータベース化するリスクが浮き彫りに
遺伝子検査を手がける23andMeのDNAデータベースから、少なくとも100万件の個人データがネット上に流出したとみられている。データの正当性は現時点では不明だが、DNA情報をデータベース化することのリスクが浮き彫りになった。
By Lily Hay Newman
Science
人類はヒトゲノムを完全解読したが、「理解」できていない:研究結果
「ヒトゲノム計画」がヒトの遺伝情報の解読を完了したと宣言してから20年以上を経たいま、その「解読」と「理解」との間に大きな隔たりがあることが新たな研究で明らかになった。ゲノムの大部分は機能を解明できておらず、その理解が医学的に重大な意味をもつ可能性がある。
By Roger Highfield
Science
ベートーベンは肝臓病になりやすい体質で、B型肝炎に感染していた:死後196年目のゲノム解析で明らかになったこと
作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンの毛髪をゲノム解析した結果を、このほど英国などの国際研究チームが発表した。研究結果によると、ベートーベンは死の1カ月前にB型肝炎に感染しており、遺伝的に肝臓病になりやすい体質だったようだ。
By WIRED ES STAFF
Science
遺伝子操作ベビーは「容認できない」という国際会議の“公式見解”と、終わらぬ議論の行方
ゲノム編集技術「CRISPR」を用いて世界初の遺伝子操作ベビーを誕生させたと中国の科学者が2018年に発表した国際会議で、このほど遺伝子操作ベビーは安全性への懸念から「容認できない」との公式見解が出された。一方で議論は終わっておらず、判断が変わる可能性は否定されていない。
By Grace Browne
Science
「アフリカ最古の人類のDNA」が、わたしたちの祖先の謎を解き明かす
アフリカで発見されたものとして最古となる約20,000年の人類のDNAが、このほど小さな骨の断片から抽出された。これにより何万年も前にわたしたちの祖先がどのように暮らし、大陸を移動していたのかが明らかになってきた。
By Matt Raynolds
Science
初めて成功した「空中からのDNA採取」が、地球の生物多様性に貢献する
空気中に存在する生物由来のDNAから、近くにいる動物の種類を特定したり、動物の移動を検知したりする方法が見つかった。絶滅危惧種の追跡に応用できれば、その生息地を守る手立てになることが期待される。
By Eric Niiler
Science
農業の『未来創世記』:気候変動アクティヴィストのための、遺伝子とオーガニック再考
地球温暖化の主な原因とされる温室効果ガス。その総排出量の24%は農林業によるものだという。人類が気候変動に対処しつつ食糧不足に陥らないためには、いまやあらゆる手段を講じる必要に迫られているのだ。いまだ漠然とした不安が拭えない「遺伝子組み換え作物(GMO)」から環境再生型農業まで、地球にもよい農業の“種(ヒント)”を追いかけた。(雑誌『 WIRED』日本版VOL.40に掲載した記事の完全版)
By Emma MarrisPhotography by Cody Cobb
Science
「ゲーム・オブ・スローンズ」で有名なダイアウルフ、その全ゲノム解読で判明した驚きの事実
ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるオオカミに似た動物・ダイアウルフ。そのゲノム配列が、このほどすべて解読された。約13,000年前に絶滅したダイアウルフは、論文によるとオオカミの近縁種ではなく、ほかのイヌ科の種とは大きく異なる「古代の血統の最後の生き残り」だったようだ。
By Angela Watercutter
Science
ネアンデルタール人と現生人類との交雑は、数十万年前から起きていた:研究結果
これまで現生人類は70,000年から50,000前にアフリカを出て、そこでネアンデルタール人に出会ったとされてきた。ところが、実は37万年前から10万年前の間のどこかの時点で、ネアンデルタール人と現生人類がすでに交雑を起こしていた──。そんな研究結果が、このほど発表された。
By Kiona N. Smith
Science
中東を代表する食材をゲノム解析したら、結果は「意外な発見」に満ちていた
ニューヨーク大学アブダビ校の研究チームが、ナツメヤシの実やバスマティ米、ハムールという魚などの中東を代表する食材のゲノム解析に取り組んでいる。その分析結果は、雑種の起源や隠蔽種といった意外な発見に満ちているだけではない。さらには品種改良や種の保全にも貢献する可能性を秘めている。
By Matt Smith
Science
物体にデータをエンコードできる「モノのDNA」の時代が、小さなウサギのフィギュアから始まった
人間の体の設計図は、DNAとして体の細胞に組み込まれている。ならばそれと同様に、モノの設計図などの情報をDNAに変換し、そのモノ自体に組み込めるのではないか? モノをインターネット接続ではなく、DNAによってスマートにしようという「モノのDNA(DNA of Things)」の研究が実用化に向けて動きだしている。
By Megan Molteni
Science
5,700年前の人類が口にしていた“ガム”の遺伝子検査から、当時の暮らしと人物像が見えてきた:研究結果
5,700年前の古代人が口にしていた“ガム”のような樹脂が、このほど発見された。その遺伝子検査の結果からは、このガムをかんでいた女性の容姿や生活様式などが、つぶさに浮かび上がってきた。
By Matt Simon