Skip to main content

Series

巨額のコストと“枯れた技術”

テクノロジーの発展と共に、ゲームの表現は高度に多様になってきた。その結果、膨れ上がったのがゲームの開発コストだ。そのなかでゲーム会社は、新たなビジネスモデルや技術、そして複雑性に逆行するレトロなゲームを生み出し、ゲーマーたちに届けている。だが結局のところ、プレイヤーが求めていることはたったひとつなのだ。

「レーガンの時代の終わり」の始まり

バイデン大統領の政策を見る限り、その狙いは、1981年以来40年間続いた「レーガンの時代」に終止符を打ち、新たな社会編成原理に基づく世界を模索していくことにあるようだ。その一方で共和党内では、翌年に控えた中間選挙をにらみ、トランプの影響力をふまえた動きが早くも活発化している。最終回を迎えた同連載だが、「大統領戦」が収束を見ることはなさそうだ。

「あらゆる手段」でアートを発信する:「SAVVY Contemporary」が西洋中心の芸術社会に一石を投じる背景

ロックダウン下の厳格なルールのもと、運営方法を模索するベルリンのギャラリーのなかで異彩を放っているのが、アートスペースを運営しながら、アートコレクティヴとしてのさまざな発信も続ける「SAVVY Contemporary」だ。「西洋芸術以外に焦点を当てる」という指針から、多岐にわたる活動に対する思惑に迫る。

赤いリムジンバスは「ロンドンらしい」のか? 都市の「オーセンティシティ」にまつわる諸研究とその指標化

観光や都市の領域において重要性が増している「ローカル(地域性)」と「オーセンティシティ(本物感)」。しかし、その本質とは何なのだろう? ジェントリフィケーションにより失われた「何か」の仮託先として、めでたく選抜されたオーセンティシティが具体的なアクションを誘発することはできるのか。オーセンティシティの3分類とその指標化についてPlacy鈴木綜真が考える。

バイデン政権の柱となった〈デモクラシー〉

2021年1月21日に船出を切ったバイデン政権は、まもなく「最初の100日(The First 100 Days)」を迎える。ここまでのところ、バイデンのプレジデンシー(大統領としてのあり方)を理解していくうえでのキーワードは「デモクラシー」だと言えそうだ。その点をふまえ、同政権の輪郭をつかんでいく。

ガチャは規制されるべきなのか?

いまや日本のモバイルゲームビジネスにとって欠かせない仕組みとなった「ガチャ」。毎年多くの利益を生む一方で、海外では厳しい規制を求める声も高まっている。その議論がつながる先は、絶え間なく進化する「稼ぐためのゲーム」をどの程度許容するのか、というさらに深い問題だ。

トランプのリアリティショー・ポリティクスはいまだ終わらない

前代未聞となる「2回目の弾劾裁判」は、おおかたの予想通りトランプの無罪評決となった。しかし、デモクラシーの内部崩壊に限りなく迫った議事堂襲撃事件の記憶は、この先、共和党と民主党にいかなる行動を促すことになるのだろうか。

ノンバイナリーDJ集団「No Shade」、スタートアップハブ「Factory」からの挑戦──連載「A CALL OF COMMUNITY」(2)

新型コロナウイルスの感染拡大から丸1年が経過した。ベルリンでは2020年11月からの「ロックダウン・ライト」を皮切りに、12月以降に厳格化された「ロックダウン」は少なくとも3月中も続く予定だ。見通しが立たない状況のなか、DJを生業とするアーティストたちは連携をとり、この危機に対してもてる限りのクリエイティヴィティで乗り切ろうとしている。ベルリンに息づくストリートカルチャーとコミュニティ文化の現在地を探る連載第2回では、ナイトライフの“不均衡“に挑み続けるDJコレクティヴ「No Shade」を訪ねた。