VOL.6

VOL.6 ゲームの世界標準 のカバーイメージ

ゲームの世界標準

「Angry Birds」「Unreal 4」「Minecraft」まで

2012.11.09 発売

¥494

CONTENTS

11月9日(金)、雑誌『WIRED』の2012年4号目となるVOL.6が発売される。特集は『THE AGE OF GLOBAL GAMING』と題し、「ゲームの世界標準」を探る。海外で絶大な支持を誇るゲームクリエイターの水口哲也の業界未来予測から、グローバル・ゲームの最前線を走る「Angry Birds」「Unreal 4」「Minecraft」まで、読み応えのある記事が盛りだくさん。その内容をご紹介。


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2012年最後の『WIRED』、 通算第6号目はGame Issue。題して「ゲームの世界標準」。

デジタルテクノロジーの急激な進歩によって、すさまじい勢いで変わりつつあるゲームの世界。グローバル化し、モバイル化し、インディー化し、フリーミアム化し、ソーシャル化し、クラウド化し、まったく新しいものへと進化を遂げようとしている海外のゲーム事情を紹介。「Angry Birds」「Minecraft」を生んだ北欧のインディゲーム・スタートアップ、”未来から来た”ゲーム開発エンジン「Unreal 4」をつくり上げたEpic Games、韓国「e-Sports」のトップデジタルアスリートたち、そして海外で絶大な支持を誇るゲームクリエイターの水口哲也など、グローバルゲームの最前線を走る”ゲームチェンジャー”たちから、来るべきデジタル・エンターテインメントのかたちと、ゲーム大国・日本復権のヒントを探る。

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水口哲也が案内する業界未来地図

ゲームの未来を読み解くキーワード10

世界的にも注目されるゲームクリエイター・水口哲也が語る、ゲームの未来図。クラウド、オープン、ソーシャル……。稀代のヴィジョナリーによる10の予言からは、ゲームという枠を超えた、テクノロジーとカルチャー、そして人間社会の行方までもが浮かび上がってくる。

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UNREAL 4:

THE IMAGINATION ENGINE

それは、映画『アバター』の映像をリアルタイムでレンダリングすることを可能にするだろう。それは向こう10年のヴィデオゲームの行方を決定し、これまでのゲームを「人形劇」へと貶めることとなるだろう。未来からやってきたゲーム開発エンジン「UNREAL 4」。いま、ゲーム産業は歴史的転換期を目撃している。

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MINECRAFT CHANGING THE GAME

ゲーム界のゲームを変えたゲーム

片手にドンペリ、頭にフェドラ帽、腕にはボーム&メルシエ、顔はいかついヒゲ面。インディーデヴェロッパーMojangの“ノッチ”は、たったひとりで数千億ドル規模の会社と拮抗するゲームをつくり上げた。ゲーム業界を根幹からゆるがしたインディーメーカーが、いまもインディーでいる理由。

90

WHY ANGRY? WHY BIRDS?

THE SECRET OF ANGRY BIRDS

これまで世界で最も有名な“鳥”と言えば、ドナルドダックだったかもしれない。が、2011年、その座は怒れる赤い鳥に奪われた。その名も“アングリーバード”。モバイルゲームから登場した北欧生まれの鳥は、いかに世界を制覇したのか? 21世紀のディズニーを目指すモバイルゲーム企業Rovioとはいったい何者なのか?

98

ALL ABOUT EVE

EVEの総て:韓国e-Sportsに彼女が見た夢

日本ではほぼ認知されていないものの、多くの競技人口と熱狂的なオーディエンスを抱える知られざるスポーツ競技が、世界には存在する。プロゲーマーが賞金をかけて大会に参加し、それを多くのオーディエンスが見守るe-Sportsも、まさにそのひとつだといえるだろう。そんなe-Sportsシーンの成熟度で世界の先端を行くとされる韓国に、ひとりのヒロインがいるという。名前はEVE。彼女の存在から、e-Sportsというムーヴメントの本質を垣間見る。

106

AMUSEMENT:GAMING AS A LIFESTYLE

フランス発のゲームマガジン「AMUSEMENT」の挑戦 そして「ゲーム」はライフスタイルになる

ゲームは閉じられたユーザーのための閉じられた文化ではもはやない。他ジャンルと融合しながら、ぼくたちのライフスタイルを変えていく、この新しい「カルチャー」の面白さを、従来のメディアは果たして伝えられるのか?

26

THE MAKERS

メイカームーヴメント

US版『WIRED』編集長クリス・アンダーソンが「新しい産業革命」と銘打った、ものづくりをめぐる新しい胎動。ビットからアトムへ。製造業の21世紀がいまようやく始まった。 Hackerspace:欲しいものは自分でつくる、という自由 3D Printer:産業革命の必須ツール。あなたならどれを買う? Safecast:DIYガイガーカウンターで放射線量をシェアせよ! Kickstarter:百万ドルプロジェクトをキックスタート! Sourcemap:あの企業の部品調達ルートを明かせ クリス・アンダーソン最新刊『MAKERS』を一部特別掲載

40

DREAM IN THE CLOUD

クラウドビジネスの巨人「セールスフォース・ドットコム」に、ぼくらはどんな未来を夢見るのか?

たった1つの企業だけが主催するにもかかわらず、なんと10万人近い人々が参加するという巨大ビジネスカンファレンスがある。その名も「Dreamforce(ドリームフォース)」。主催するのは、法人向けクラウドコンピューティング企業の旗手として急成長を続けるセールスフォース・ドットコムだ。カリスマCEO、マーク・ベニオフ率いるクラウドビジネスの巨人による、年に一度の「祭典」。そのめくるめく全貌をリポートする。

32

THE EMPIRE STRIKES BACK

帝国の逆襲 インテルが仕掛けるモバイルチップ戦争

モバイル革命に乗り遅れたマイクロプロセッサーの巨人「インテル」が、ついに反撃に乗り出した。首謀者は、アップルから引き抜かれた稀代の「電話オタク」マイク・ベル。お堅いインテルにあって異端とも言える男が、海賊旗を背に、いままさにARMの牙城を切り崩しにかかる─。

46

IN GAS WE’LL TRUST

ガス再考! 「次世代エネルギーは終わった」とアメリカは言う

これまでアメリカは、未来のエネルギー源は風力、太陽光、原子力になると考えてきた。しかし、豊富な天然ガスが効率的に入手できるようになり、新たな石油資源も出現したことで、いままでの次世代エネルギーは時代遅れになってきている。

52

JOINING THE DOTS

世界の脅威と闘う天才ソフトウェア企業の実像

米国中の国防・諜報機関が利用する犯罪者やテロ集団を追うためのソフトウェアを開発し、株式公開すれば少なくとも40億ドルの市場価値になるという知られざるスタートアップ、パランティール・テクノロジーズ、その全貌が明らかに。

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TOMITA THE SYNTHESIZING MAN

未来音楽の巨人・冨田勲のクロニクル ドビュッシーから初音ミクへ

電子音楽のイノヴェイターとして、海外の音楽愛好家たちからも熱烈なリスペクトを受ける冨田勲。80歳を迎えてなお、“音響”に対する飽くなき探求を続ける彼は、新作交響曲の初演に初音ミクの起用を発表し、またしても周囲を驚かせた。そんな冨田の音楽人生を振り返ってみると、4つのキーワードが浮かび上がってくる。立体音響、サウンド・クラウド、現代音楽、そして、MOOGだ。

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FETISH

何でもできる「メイカーズ」のためのDIYグッズ

完全無欠のヒーローWIRED MANは、すべてにおいて万能な存在だ。だから日曜大工や愛車のメンテナンス、ガーデニングだってお手のもの。もちろんそのための道具選びには、抜群の審美眼を発揮する。実用ゆえに生まれる、磨き抜かれた機能美をまとったツールたちに囲まれて黙々と作業に勤しめば、新しい創作への意欲がわいてくるはずだ。

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AMON TOBIN’S ISAM LIVE

LIVE Looks Like A Mindf**k Of The Highest Order

天才エレクトロニカ・アーティスト、アモン・トビンの驚愕のライヴショー『ISAM LIVE』がついに日本上陸! 3Dプロジェクション・マッピングの最新進化型は、新たな音楽体験の始まりにすぎない。