VOL.23

VOL.23 GOOD COMPANY のカバーイメージ

GOOD COMPANY

いい会社<br>ビジネスとミッションは両立できる!

2016.06.10 発売

¥630

CONTENTS

6月10日発売の『WIRED』VOL.23は、特集「いい会社」。会社は何のため、誰のためにあるものなのか? 濱口秀司が描く「美しいビジネス」、BeatsやHyperloopの「会社論」、鎌倉投信と考えるいい会社の条件、暮らしに“新しい豊かさ”を運ぶ世界のライフスタイルカンパニーや、アジア最大のユニコーン企業・シャオミ流のエコシステムのつくりかた、そしてベスタクス創業者・椎野秀聰の人生から、未来の会社を考える。そのほか、弁護士・水野祐が語る21世紀の法律、伝説的工業デザイナー、ディーター・ラムスのシンプルな思考、そして気鋭のアーティスト小原一真が原発事故から30年目のチェルノブイリを追った最新プロジェクト「Exposure」を掲載。川田十夢が文学からテクノロジーを読み解く新連載もスタート!


30

Beautiful Intention

濱口秀司の「美しいビジネス」

「ビジネスには『美しさ』が大事だと、いつも思っています」。世界で最もクリエイティヴなストラテジスト、濱口秀司が語る、美しいビジネスのあり方とは。

32

The New Definition

いい会社・その条件 鎌倉投信・新井和宏と訪ねた7つの会社

独自の基準で選定した「いい会社」への投資によって、利益を出し続けている鎌倉投信。同社のファンドマネジャーを務める新井和宏が考える7つの「いい会社」をヒントに、未来の会社のスタンダードを探る。

47

Why Be “B” ?

B-Corpという挑戦 ミッションは「利益」に優先するのか?

公益のために存在するというコンセプトの新しい企業形態「B-Corp」。アメリカで、そして世界でじわじわと広がりつつあるこのムーヴメントの震源地、ペンシルヴァニア州ウェインをニューヨーク在住のジャーナリスト・佐久間裕美子が訪ねた。

54

Evolution of Corporation

法人の進化史 アメリカを動かす「身体としての会社」

社会環境の変化に応じて、組織形態が分岐・変容するアメリカの企業。彼らはなぜ、時代に合わせて「進化」していくことができるのか?「LLC」や「PBC」などの進化系法人が生み出されるメカニズムを、会社と法の関係から読み解く、デザインシンカー・池田純一による寄稿文。

58

Lifestyle Co.

未来の「いい暮らし」をつくる グッドライフ・カンパニー 15

「ソリューション」だけでは心は動かない。本当にいいモノ、心から共感できる企業にこそ、人は惹かれるのだ。ブランディングの最前線を走るSimoneのムラカミカイエと、Inamoto & Coのレイ・イナモトが選ぶ、「本当にグッド」なライフスタイルカンパニー15選。

64

Family Tree Won’t Die

ファミリービジネスは未来を恐れない

いくつもの経済危機や社会の変化を乗り切り、長い歴史を紡ぐファミリービジネスの強さの秘訣はどこにあるのか。同族経営を200年以上続けている企業にしか入会が許されない謎の組合・エノキアン協会と、日本の老舗同族企業から学ぶ。

70

What My Company Stands For

ぼくらの「会社」論

会社は誰のもの? 何のためにあるの? その問いへの答えを探るべく、JumpStartFund/Beats by Dr. Dre/ Hootsuite/BimBomBam楽団/Kivaそれぞれの会社を率いるトップたちに、それぞれの「会社」論を語ってもらった。

80

The Drive

ビジネスのドライヴ

「自分は、しばらく、本気になれなかった」。経営界の「風雲児」と呼ばれてきた経営コンサルタント、並木裕太は、悩んでいた。そんな彼は、なぜ「道楽」と言われるのを承知で服づくりに身を投じるに至ったのか。その紆余曲折の物語。

90

Now, It’s Time to Copy “Mi”

つながりはマネできない シャオミ流3つのエコシステム

450億ドルの市場価値をもつ、アジア最大のユニコーン企業シャオミ。その成功の理由は、彼らがインターネット上につくりあげた「つながり」にあった。アップルもマネできない、シャオミ流のエコシステムとは。

102

Company? No, It’s a Playground

Androidの生みの親がつくる「会社を超える会社」

Android OSをつくった男、アンディ・ルービンがつくった「Playground Global」。そこは、起業家たちのアイデア実現を、資金と助言、そして経験豊富なテクノロジストの技術を提供することで支援する、「新しいタイプの会社」だ。その“遊び場”で、ルービンが目指すものとは。

116

A Genius With A Mission

ベスタクス創業者 椎野秀聰のものづくり

楽器メーカーのESP、そしてDJ機器メーカーのVestaxを創業した男、椎野秀聰。50年間ブレない彼の強靭な理念は、自らを動かし、周囲の人間を動かし、世界の音楽に大きな変化をもたらした。知られざる天才クリエイター・起業家の人生を追う。

13

The Law, Behind Technologies

21世紀法律相談所

テクノロジーの進化が社会にあり方に変容をもたらすなか、果たして法は、イノヴェイションに追いついていけるのか。現行法が直面する課題、そして産業を加速させるために必要な法整備を、弁護士・水野祐と斉藤貴弘に訊いた。

148

Exposure

被曝・露光・告白 チェルノブイリ30年目の光

1986年、チェルノブイリの原発事故。ひとりの女の子が、母親の胎内で被爆した。マリアと名付けられた彼女は、その後どのような人生を歩んだのか。気鋭のアーティスト・小原一真が、30年前に被爆したフィルムを使って撮影した最新作を掲載。

156

Welcome United 03

亡命者たちのホームグラウンド 「難民だけのチーム」の快進撃

戦争や迫害で祖国を追われ、たどり着いたヨーロッパでも排斥の対象になってしまう難民。しかし、そんな逆境に屈しない勇者たちが、ドイツ・ポツダムのグラウンドにいる。ドイツ11部リーグ、難民だけのサッカーチーム「ウェルカム・ユネイテッド03」の挑戦。

139

WIRED X

ワイアード エックス

編集部が選ぶ、いまおもしろいヒト・モノ・コト。Timothy Archibald/森 達也/エクス・マキナ/ Gardens of the World/ What Design Can Do 2016/アガンベン/ ナボコフ/鹿島技術研究所/ ドローンレース/森田真生……and more

154

Way Passed Future

川田十夢の「とっくの未来」 文学から読み解くテクノロジー

開発者・川田十夢が、過去の文学作品から「ジャンル分けされる前の未来」を読み解く新連載。川田が第1回目に選んだのは、安部公房の小説「箱男」。1973年に書かれたこの小説に隠された、VRの未来を知るための手がかりとは?

164

Meet the Legend Vol.7

ディーター・ラムス、伝説的工業デザイナー

20世紀に、美しく直感的に使えるプロダクトを500点以上生み出した工業デザイナー、ディーター・ラムス。自らのデザインを「Less, but better(最小限でよりよいものを)」という言葉で表す彼が、混沌とした現代に求められる「シンプルな思考」を説く。

168

The Art of Questioning Vol.8

連載ぼくらのグランド・チャレンジ|石川善樹

予防医学者・石川善樹による「問い」の技法をひも解く連載第8回。プロゲーマーやアスリートなど、分野に限らず、一流の人はシンプルでプリミティヴな問いを立てる。彼らはどうやってその問いと向き合い、どうやって答えにたどり着くのだろうか?