Culture
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次世代のデジタルカルチャーをつくりだす人間のキュレーターたち
アルゴリズムとAIで溢れ返るデジタル世界で、わたしたちは注目すべきコンテンツを“目利き”してくれる人間のガイドを必要としている。軽薄な“インフルエンサー”全盛の時代が退潮し、改めて注目される次世代のキュレーター像とは。
By Kyle Chayka
「Apple Vision Pro」でマーベルの世界を体験──“没入型ストーリー”の課題と可能性
Vision Pro向け新コンテンツ「What If...?」をさっそく試してみた。マーベルとアップルにとってはWin-Winだが、そこには没入型のエンターテインメントが抱える課題がつきまとっている。はたして両者は、この新技術の可能性をどこまで拡げられるだろうか。
By Marah Eakin
トランプ銃撃事件をめぐる「陰謀論」が議員からも噴出、その根拠のない主張の中身
ドナルド・トランプ前大統領の銃撃事件に関連して「陰謀論」が拡散している。「バイデンが攻撃を命じた」「すべては演出だった」など、根拠のない主張はソーシャルメディアのみならず米国の連邦議員からも噴出している。
By David Gilbert
トランプ前大統領の銃撃事件を、米国のインフルエンサーや活動家が“商売”にし始めている
ドナルド・トランプ前大統領の選挙集会で起きた銃撃事件を受けて、米国の右翼活動家や一部の大物インフルエンサーたちが事件を“商品化”し始めている。血を流すトランプの顔などをプリントしたTシャツを競い合うように販売しているのだ。
By Makena Kelly
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アメリカが初めてLSDをキメたとき
ヒッピーが出現するはるか前から、LSDをはじめとする幻覚剤が社会のメインストリームに入り込む機会はあった。その文化史から現在の“合法化”への機運を読み解く歴史家ベンジャミン・ブリーンの新著『Tripping on Utopia』レビュー。
By Margaret Talbot
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池田純一『ザ・大統領戦2024』:「バイデン降ろし」につまずき進路を見失った民主党
「バイデン降ろし」の合唱が鳴り止まない──。11月の選挙に向け、一致団結してトランプを迎え撃たなければならないはずの民主党だが、依然混迷の様相を呈している。しかしよくよく見ると、混乱を招いているのは「ビッグ・メディア」と「エリート・デモクラット」だ。アンダードッグストラテジー(負け犬戦略)を得意とするバイデンは、果たして活路を見いだせるだろうか。デザインシンカー・池田純一の見立てはいかに?
By Junichi Ikeda@Fermat
ゼレンスキー大統領の妻が「ブガッティを購入」という偽情報は、こうしてロシア発で一気に拡散された
ウクライナのゼレンスキー大統領の妻が米国からの支援金でブガッティの高級車を購入したという偽情報が、このほどロシア発で拡散された。無名のウェブサイトが偽の記事として発信した情報は、いかにして一気に世界中に広がったのだろうか。
By David Gilbert
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120歳を超えて生きるための秘訣?──体内のナノロボットだ
未来学者のレイ・カーツワイルは、AIの指数関数的な発展を予言した2005年の著書『シンギュラリティは近い』の続編にあたる最新刊『The Singularity Is Nearer(シンギュラリティはさらに近い)』で、不老不死への道筋をさらに強気に描いてみせる。
By Ray Kurzweil
イーロン・マスクが「トランプへの全面支持」を表明した
ドナルド・トランプ前大統領の選挙集会で起きた発砲事件を受けて、イーロン・マスクが「トランプへの全面支持」を表明した。マスクは親トランプの政治活動委員会(PAC)に「かなりの額」を献金したとされ、その影響が注目される。
By Makena Kelly
シリコンバレーが「反バイデン」へと傾く“反乱”が起きている
2024年11月の米大統領選挙に向けて、シリコンバレーで「反バイデン」の動きが顕著になっている。この“反乱”の中心となっているのは、主要な投資家やベンチャーキャピタリストたちだ。
By Makena Kelly
新作ドラマは一斉配信より毎週配信がいい? “一気見”を促すスタイルに高まる批判
米国でトップレベルの人気を誇るドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」。これまで同様に新シーズンが一斉配信されたが、新作を一気に視聴するビンジ・ウォッチングを促す配信形式に対して批判の声が上がっている。
By Marah Eakin
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デジタル社会を憂い、デジタル社会で愛される哲学者ビョンチョル・ハン
日本でも話題となった『疲労社会』や『情報支配社会』でデジタル時代の狂騒について書いてきたドイツのスター哲学者ビョンチョル・ハンは、最新作『The Crisis of Narration』で「ストーリーテリング」の衰退を指摘する。
By Kyle Chayka
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ファンとのチャットを代行、OnlyFansの秘密の請負人バイト
推しのインフルエンサーとネットでチャットをしているとあなたは思っているかもしれない。だがその相手は、じつは次から次へと交代する、低賃金で雇われたバイトのチャット請負人だ。そのバイトに『WIRED』のコントリビューティングエディターが潜入を試みた。
By Brendan I. Koerner
HIP-HOPとオーケストラの邂逅は、いったい何を生み出すのか?:湯山玲子インタビュー
「交響ラップ」なるイベントが、まもなく開催される。読んで字のごとく──といっても初見の言葉過ぎて戸惑うかもしれないが──交響楽団(オーケストラ)が生でクラシックの楽曲そのまま演奏し、そこにラッパーのラップが乗るライブイベントだ。仕掛け人は、かれこれ10年以上にわたってクラシック音楽の新しい聴き方を精鋭的/愉楽的に提案するイベント「爆クラ」を主宰し続けている湯山玲子。その湯山をして「未知の領域」であるオケとHIP-HOPの邂逅は、いかにして実現にこぎつけたのだろうか?
By Tomonari Cotani
空間コンピューティングの可能性に没入するための6冊:WIRED BOOK GUIDE
ヒトと空間の間にコンピューターが介在することで、いかなる可能性が広がりうるかを探求した『WIRED』最新号の空間コンピューティング特集。その刊行にあわせて、「読書室」主宰の三砂慶明が副読本をセレクト。
By Yoshiaki Misago
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超富裕層たちの“階級意識”はどれだけ変化したか
世界における超富裕層の数は劇的に増加している。その政治への影響力、国家への関与、慈善事業や民間投資の倫理など、資産家の社会的役割については大昔から議論されてきたが、はたしてマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾス、イーロン・マスクはどうだろうか。
By Benjamin Wallace-Wells
映画『フェラーリ』マイケル・マン監督インタビュー:「自分に疑問を抱き、葛藤する人物にこそ生まれるドラマを描きたい」
レーシングドライバーとしてキャリアをスタートし、やがて、卓越したデザイン&エンジニアリングが結晶したマシンによって無二の価値観を生み出した男、エンツォ・フェラーリ。その波乱に満ちた生涯のなかでも、とりわけ苦悩に満ちた数カ月を描いた映画『フェラーリ』の公開が始まった。監督のマイケル・マンが、同作品が生まれた背景を語る。
By Atsuko Tatsuta
柞刈湯葉、書き下ろしSF短編「ワンルーム・ワンルーム」
過去の体験がトラウマとなり、人を自室に招くことが生理的に受け入れられなくなった「僕」。しかし、眼鏡型ディスプレイのバッテリー稼働時間が延び、使えるアプリも増え、デザインもこなれてきたあるとき、「僕」は、とある実験に取り組み始めた──。偉才のSF作家・柞刈湯葉が、「空間コンピューティング」というテーマに対し、珍しく恋愛をモチーフにすることで来たるべきライフスタイルを描き出す!
By Yuba Isukari
苦境にあるゲームクリエイターたちを支援すべく、「Among Us」の開発元が動き出した
ゲーム業界が厳しい状況にあるなか、小規模なデベロッパーたちは資金調達に苦しんでいる。そこでファンドの設立によって支援に動いたのが、人気ゲーム「Among Us」の開発元であるInnerslothだ。
By Megan Farokhmanesh
鏡、反映、ひいては相互浸透のゆくえ:渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラ『MIRROR』東京凱旋公演レビュー
6月18日、一夜限りで開催されたアンドロイド・オペラ『MIRROR』の東京凱旋公演。いくつもの壮大なプロジェクトを実現してきた音楽家・渋谷慶一郎による、オペラの解体かつサイボーグ化、再創造へと向かう本公演を、キュレーターで批評家の四方幸子がレビュー。
By Yukiko Shikata
Apple Intelligenceがもたらす新たなユーザー体験:2024年6月に最も読まれた10本のストーリー
この6月に「WIRED.jp」で公開した記事のなかから、アップルの開発者向けカンファレンス「WWDC」で発表されたことや、バーチャル店舗で従業員を募集するイケアの試みに関する話題など、最も読まれた10本のストーリーを紹介する。
By Ritsuko Kawai
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水に浮かぶ未来の水上都市を構想するオランダ人建築家コーエン・オルトゥイス
大雨や高潮など気候変動による激甚災害がますます拡がるなか、陸地を水から必死に守るよりも、水上に家を建てるほうが安全で、丈夫だとしたらどうだろう? 建築家オルトゥイスは、オランダは洪水の危機にさらされている土地を水に返すべきだと考えている。
By Kyle Chayka
SPATIAL × COMPUTING
覆い隠された都市の裏側へ──空間コンピューティングの見過ごされた論点を探る鼎談:JACKSON kaki × 藤倉麻子 × 荘子it
空間そのものがメディアとなる、スクリーンなき未来に“表現”はどのように更新されるのだろう。フィジカルとデジタルを往還する先鋭的な表現を追求してきた3名のアーティスト ─ JACKSON kaki、藤倉麻子、荘子it(Dos Monos)のまなざしから探る。
By Kai Kojima
SPATIAL × COMPUTING
空間にクオリアは宿るか?──意識とAIと空間コンピューティングをめぐる対話:金井良太 × 豊田啓介
人工知能の急激な発展によって、いまや「AIに意識が宿るか」といった議論が盛んになされている。では、空間コンピューティングにおいて鍵となる「空間AI」がわたしたちの日常を満たすとき、あらゆる“場”にも意識は生まれるのだろうか?
By Michiaki Matsushima
テック界きっての人気小説家ロビン・スローン、言語のメタ的意味を語る
AIを使った創作方法を最も早くから取り入れてきたロビン・スローンが、このたびSFを語るSF本である最新作を発表した。大規模言語モデルによってあらゆる言葉が書かれる時代にあって、スローンはいまや、最も人間味のある小説とは何かを模索している。
By Jason Kehe
SPATIAL × COMPUTING
通りすがりの天才、空間記憶をめぐって“四番勝負”:川田十夢の「時空間コンピューティング論」
「空間コンピューティング」という聞き慣れない「技術/概念」をさまざまな角度から掘り下げることで、この「技術/概念」が有しているであろう未来の可能性を"閉じない”ようにしたい──。そんな編集部からの依頼に対し、「通りすがりの天才」こと川田十夢がフィーチャーしたのは、一見、空間コンピューティングとは結びつかない4人の識者だった。果たしてその狙いは何か。川田の見立てを、とくとご覧あれ!
By Tom Kawada
いまなお、肉体を駆使し演じ続ける意味。ジャッキー・チェン、アクション俳優人生を語る
アクションスターのジャッキー・チェンが、初めてスタントマン/アクション俳優を演じた最新作『ライド・オン』。70歳を迎えた彼は、昔気質な主人公にいかに自分を重ね合わせ、テクノロジーによる変化の波が押し寄せる映画界において、なぜ、いまなお自身の肉体で演じ続けるのか。その思いを訊いた。
By Takuya Wada
ART
Tokyo Gendai:世界水準のアートフェアは何をもたらすか
7月5日からの3日間、パシフィコ横浜で国際アートフェア「Tokyo Gendai」が開催される。昨年の初開催にしてすでに、国内外のアートコミュニティに大きなインパクトを残した現代アートのイベントが、質量ともにスケールアップ。鑑賞し、交流し、購入する。“世界水準”のフェアならではの体験がここに。
By Satoshi Taguchi
SPATIAL × COMPUTING
マクルーハンへの回答:空間コンピューティングの時代に人々が手にする権利とは?
6月28日に、Apple Vision Proが日本で発売される。いよいよ、空間コンピューティング時代に本格的に突入するのかもしれない──。かつて、文明評論家のマーシャル・マクルーハンは「社会が新しいメディアを発展させたとき、社会は、新しいメッセージを表明する権利を得る」と語った。では、空間コンピューティングが発展したこの先、社会はいかなるメッセージを発信しうるのか。⼿にする「権利」のありようを、10名の識者たちが空想する。
「サウンドデザイン」探究の果てに、スズキユウリが目指すこと:Interview
エクスペリエンスデザイナー、サウンドデザイナー、アーティスト、ミュージシャン。多彩な肩書きをもつスズキユウリが、「THE AMBIENT MACHINE」なる装置を生み出したきっかけはコロナ禍だった。「環境(アンビエント)」×「音(サウンド)」の可能性を探る活動の背景には、いかなる思い/狙いが潜んでいるのだろうか。
By Yusuke Osumi
SPATIAL × COMPUTING
建築学部の学生たちが、映画やゲームのデジタル建築を学ぶ理由
建築学の名門・ロンドン大学(UCL)バートレット校の大学院課程に、映画やゲームといったデジタル空間の建築を学ぶプログラムが新設された。そこでは、学生や指導者たちが物理的制約なき世界の可能性を拡げようと模索していた。
By Asuka Kawanabe
DNAを月へと打ち上げる!? アートが探求する、死後に「遺すもの」の可能性
サンフランシスコのアーティスト、エイミー・カールは現代におけるデジタルな“死後”(Digital Afterlife)について考察する。それも、人間のDNAを月へと打ち上げる(早ければ2024年の第4四半期に打ち上げ予定)ことによってだ。作品を通じて彼女が表現したいメッセージとは?
By Akihico Mori
過激派組織「イスラム国」が、CNNとアルジャジーラを模倣した偽ニュース動画を流している
過激派組織「イスラム国(IS)」が、大手ニュースメディアを模倣した偽ニュース動画を制作していることが明らかになった。標的にされたのは、CNNとアルジャジーラだ。
By David Gilbert
パッシブな没入感をどう生むか:ソニーのデザイナーが考える、空間コンピューティングの拡張性
ソニーのクリエイティブセンターは、情報を“モノ”や“コト”に溶け込ませるデザインR&D活動を長く続けてきた。そのヨーロッパ支部でクリエイティブディレクターを務める田幸宏崇は、パッシブな没入とアクティブな没入の使い分けが創造性のカギになると考えている。
By Tomonari Cotani、Asuka Kawanabe
混沌を生き延びる「希望」と「ケア」:欧州と東京をつなぐアーティストたちの集い
人類はケアに満ちた社会を実現できるか? ケアが行き届きにくい辺境の地でも、テクノロジーとアートの力で、支え合うことはできるだろうか? その希望の震源地となったイベント「混沌に愛/遭い!」の様相をレポートする。
By Kazuya Sano
ミシンと新型クリスタルLEDディスプレイ──ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションが見据える未来のスキル
誰もが独学でファッションを学べる時代、大学の存在理由は何か? ロンドン芸術大学(UAL)傘下のロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの答えは、めまぐるしく変わる最新技術と学生やファッション業界の間のギャップを埋めるという使命だった。
By Asuka Kawanabe
個性派俳優ポール・ジアマッティ、“キャリア最高の演技”が生まれた背景を語る
今年のアカデミー賞で賞レースに大きく絡んだ『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』が、いよいよ日本でも公開される。主演を務めたポール・ジアマッティは、批評家筋から「キャリア最高の演技」と絶賛されているが、その背景には、どうやらジアマッティ自身の「過去」が絡んでいたようだ。映画ジャーナリスト・立田敦子が斬り込む。
By Atsuko Tatsuta
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ミームとアート:それがシェアされるとき、誰が得をして誰が損をするのか
オンラインのもつシェアラビリティ(共有可能性)を掘り下げ、クリエイションのあり方について新たな結論を提示する、アート分野の著者たちによる2冊の新刊『Disordered Attention』と『Black Meme』をひもとく。
By Kyle Chayka
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ザ・大統領戦2024:「司法の支配」まで掛け金にされた大統領選
従来の大統領選であれば、5〜6月は予備選を通じて候補者たちの声に耳を傾ける期間であった。しかし今回は、ギャングスター然とした「トランプ一家」と、文字通り「バイデン家」によるドラマ(脚色された事件)が衆目を集めている。壊れゆくデモクラシー、転覆しかけている法の支配。戦いのゆくえを、デザインシンカー・池田純一が解題する。
By Junichi Ikeda @ Fermat
激動のゲーム業界において、「ANIMAL WELL」の大ヒットが意味していること
ドット絵による独特の世界観が人気を博し、今年5月にリリースされた直後にヒットを記録したゲーム「ANIMAL WELL」。激動の時期にあるゲーム業界において、インディーゲームの“名作”として多くの称賛を集めている。
By Megan Farokhmanesh
英総選挙に“AI候補”が出馬している
もし“AI候補”こと「AIスティーブ」が7月4日の総選挙で当選したなら、スティーブ・エンダコットが議会で代理を務めることになる。エンダコットは、自分は単なる伝達役であり、政策判断をするのはAIスティーブだと語る。
By Vittoria Elliott
アカデミー賞常連のVFXスタジオ・DNEGが考える、イマーシブ体験の本質
アカデミー賞視覚効果部門の常連、DNEGが新たにイマーシブ体験専門の部門を立ち上げた。描写のリアルさが強みのVFXスタジオだが、イマーシブの本質を考えるならば、その強みすらも再考する必要があるのだと、同部門を率いるジョシュ・マンデルは語る。
By Asuka Kawanabe
気候変動に窮するアルプスの山を、美術展に持ちこんだベルリンの建築家たち
2023年は史上最も暑い年だとされたが、今年もその傾向は続く見込みだ。21年の第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展、そして24年の札幌国際芸術祭に、気候変動に窮するアルプスの山を届けたベルリンの建築家たちがいる。そのメッセージを、史上最も暑いであろうこの夏に贈りたい。
By Akihico Mori
英ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが見つめる演劇の未来
英国のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)にデジタル開発部門ができたのは8年前。長いように思えて、2025年に設立150周年を迎える劇団からすれば短いとも言える。そんな名門劇団は、デジタルの表現にどう取り組んでいるのだろうか?
By Asuka Kawanabe
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ホームページの逆襲
SNSがニュースの発信元としての信頼性を失いつつあるいま、デジタルジャーナリズムの有料購読者はオンライン世界に古くから存在するスタイルに注目し始めている。
By Kyle Chayka
未来へのインセンティブを探して:映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』出演者インタビュー
16歳の環境保護活動家ベラ・ラックは、皮肉屋で人間嫌い。自然を再生するには、人間を自然から遠ざけるしかないとさえ思っていた。でも、そうでもないのかも?──「6度目の大量絶滅」の解決策を探る旅に出た彼女の、心境の変化を追った。
By Erina Anscomb
「電脳空間」のトビラは(今度こそ)開くのか? ──稲見昌彦、空間コンピューティングを語る
情報から体験へ。そんな大転換を早晩引き起こすと目される空間コンピューティング。果たしてそれは、いかなる技術であり概念なのか。その起源、ポテンシャル、ユースケース等々をうかがい知るべく、人間拡張工学の泰斗・稲見昌彦の元を訪れた。
By Tomonari Cotani