この6月は、アップルの開発者向けカンファレンス「WWDC」に関する記事が注目された。今年は新しいハードウェアの発表ではなく、AI機能の強化とソフトウェアの更新に焦点を当てた内容だった。なかでも、画像生成や高度なライティングツール、要約機能を提供する独自のAIシステム「Apple Intelligence」や、AIの恩恵を受けたSiriの大幅なアップグレード、OpenAIとのパートナーシップは、エコシステム全体にAIを組み込むことでユーザー体験の劇的な向上を目指すアップルの指針を示している。
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また、カンファレンスでOSのアップデートを発表した複合現実(MR)ヘッドセット「Apple Vision Pro」は、6月28日から日本での販売が開始されている。その数日前、『WIRED』日本版はApple Vision Proを表紙に採用した空間コンピューティング特集を発売。誌面では、理論物理学者・野村泰紀に「空間」の正体について訊いたインタビューを収めており、ウェブ版もよく読まれた。
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このほか、バーチャル空間で従業員を募集し始めたイケアの取り組みに関する記事にも多くの関心が寄せられた。イケアはRoblox内にオープンした「Co-Worker Game」というバーチャル店舗で、英国かアイルランド在住の18歳以上を対象に、時給13.15ポンド(約2,600円)で働く従業員を募集している。イケアでの仕事をデジタル環境で体験できるこの試みを通して、プレイヤーに同社で「働きたい」と思ってもらうことが最終目標だという。
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ここからは、6月にWIRED.jpで公開した記事を中心に、最も読まれた10本を紹介する。
01. イケアが「Roblox」のバーチャル店舗で働く従業員を募集、時給は約2600円
イケアがRoblox上のイケア店舗で働く従業員を募集している。英国在住の18歳以上であれば応募可能で、ゲーム内の通貨であるRobuxではなく、実際のリアルな賃金が支給される。>>記事全文を読む
02. Netflix版『シティーハンター』、その世界的ヒットの必然
北条司原作の漫画「シティーハンター」がNetflixで実写映画化され、世界的に注目されている。グローバルでもNetflix公式TOP10首位を達成するなど好成績を収めたヒット作は、いかにつくられたのか。監督の佐藤祐市と主演の鈴木亮平に訊いた。>>記事全文を読む
03. 原因はブルーライトではない? 寝る前のスマートフォン使用を避けるべき本当の理由
スマートフォンの画面が発するブルーライトは入眠を妨げる原因ではないことが複数の研究から明らかになってきている。とはいえ、就寝時のスマートフォンの使用を控えたほうがいい理由はほかにもある。>>記事全文を読む
04. 直前予測:AIによる新機能が続々? アップルが「WWDC 2024」で発表する可能性がある5つのこと
アップルの開発者向けカンファレンス「WWDC 2024」が6月10日(米国時間)に開催される。今回も次期iOSやmacOS、watchOS、visionOSなどが発表される可能性が高いが、なかでも注目は人工知能(AI)を用いた機能の数々だ。>>記事全文を読む
05. 「キャッシュクリア」が重要な理由。「Chrome」「Safari」「Edge」「Firefox」での消去方法
ブラウザーに閲覧データがキャッシュとして保存されると、読み込みが高速化される。一方で、キャッシュファイルが問題の原因になることもあるので、こまめにクリアするのがおすすめだ。>>記事全文を読む
06. AIで刷新されたSiriから進化した新OSまで、アップルが「WWDC 2024」で発表した13のこと
アップルの開発者会議「WWDC 2024」が開幕し、AIを用いた新機能の数々や新しいOSが発表された。「Apple Intelligence」から新しいSiri、次期iOSから「visionOS 2」まで、その内容をすべて紹介しよう。>>記事全文を読む
07. 「レーザー戦争」の時代へようこそ
ドローンやミサイルによる攻撃が激増するなか、レーザー兵器がついに戦場に配備されつつある。米軍も今春、レーザー兵器の配備を公にしている。>>記事全文を読む
08. 有線イヤフォンなのにBluetooth接続!? 格安製品に潜む“問題”の理由
格安の有線イヤフォンのなかには、実際は有線接続ではなくBluetooth経由でワイヤレス接続する製品がある。いったいなぜなのか?>>記事全文を読む
09. 打ち上げに成功したボーイングの宇宙船「スターライナー」が、今後の宇宙開発にもたらすこと
ボーイングの有人宇宙船「Starliner(スターライナー)」による初の有人試験飛行の打ち上げが、6月5日午前(米国時間)に成功した。この新しい宇宙船には、国際宇宙ステーション(ISS)の運用終了後も見据えた輸送手段としての重要な役割が期待されている。>>記事全文を読む
10. 先生、「空間」は何次元ですか!? ── 理論物理学者・野村泰紀に訊く素粒子〜宇宙スケールで捉える「空間」の正体
雑誌『WIRED』日本版VOL.53では総力を挙げて「空間」×「コンピューティング」の可能性を掘り下げているが、肝心の「空間」自体は、どう定義すればいいのだろう。生半可な掘り下げでは、生焼けになることは目に見えている。ここはぜひ、当代屈指の理論物理学者の叡智に与りたい。というわけで、米国・カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)物理学部棟の4階にある、野村泰紀のオフィスを訪れた。>>記事全文を読む
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(Edited by Erina Anscomb)