コロナ禍という試練に「ウェルビーイング」の真価が問われた:『WIRED』日本版が振り返る2021年(ウェルビーイング編)

在宅勤務がクオリティ・オヴ・ライフを上げた一方で、人々との触れ合いやアクティヴィティの減少によるメンタルヘルスへのダメージもまた、目に見えて顕在化した1年。わたしたちがウェルビーイングを希求することの意味はいかに更新されたのか。2021年にWIRED.jpでよく読まれたウェルビーイング関連の記事をピックアップし、『WIRED』日本版が振り返る2021年(ウェルビーイング編)としてお届けする。
コロナ禍という試練に「ウェルビーイング」の真価が問われた:『WIRED』日本版が振り返る2021年(ウェルビーイング編)
HUBER & STARKE/GETTY IMAGES

オリンピック開催の是非を巡って最後まで世論が揺れるなど、コロナ禍の影響が日々の生活から国際的なイヴェントにまで及んだ2021年。わたしたちがウェルビーイングであること、あるいはウェルビーイングを希求することの意味は更新され、それが一人ひとりの「健康ハック」といった域を超えた社会的課題であることもまた、広く共有されることになった。

在宅勤務が増えたことでクオリティ・オヴ・ライフ(QOL)が爆上がりしたという声が聞こえる一方で、人々との触れ合いやアクティヴィティの減少によるメンタルヘルスへのダメージもまた、目に見えて顕在化した。そんな1年、大坂なおみやオリンピックアスリートたちが自身のメンタルヘルスについてオープンに語ったことは、わたしたち一人ひとりが日々のウェルビーイングに向き合い声に出していく契機を準備したとも言えるだろう。

はたして「ウェルビーイングテクノロジー」や「カームテクノロジー」「フェムテック」といった近年の新しい潮流は、わたしたちの声をいかに受け止め、支えることができるだろうか? 「テクノロジーによって人間性を回復する」というヴィジョンの実現に向けて、次なる挑戦が始まっている。


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※『WIRED』が振り返る2021年の記事はこちら


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TEXT BY WIRED STAFF