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「畳の下は泥がいっぱい」豪雨被害にあって生活が一変、ボランティアによる作業は週末だけに-福岡

九州北部を襲った記録的な大雨から2か月がたちました。被害が大きかった福岡県久留米市では、ボランティアによる復旧作業が続いています。

約3時間かけて畳を張り替え「和室」が使えるようになった

久留米市田主丸町とその周辺では10日日曜日、90人を超えるボランティアが住宅などの復旧作業にあたりました。7月10日の大雨で自宅が浸水した中野恵さんとフサ子さん夫婦です。布団や毛布を窓際に置いて浸水を防ごうとしましたが・・・。

中野フサ子さん「畳の下は泥がいっぱいだった」
中野恵さん「ブロックが押しやられて、床下にも入っている」

ボランティアは床下に入って泥をかき出し、次々と土のう袋に詰めていきます。約3時間の作業で畳を張り替え、和室も使えるようになりました。

これまでの活動でボランティアと住民に“つながり”

中野フサ子さんオン「暑い中、本当に助かっている。ボランティアの方に感謝ですね。やっと元の生活に戻る」
ボランティア参加者「高齢の方は自身でできないことがたくさんあると思う。そういったところはボランティアで協力していければ」「感謝の気持ちをいただけるのは気持ちがいいし、ボランティアをやって良かった気持ちにもなれる。これからも積極的に参加していきたい」

ボランティアを派遣している久留米市の社会福祉協議会には、この2か月間で750件を超える支援の要請がありました。これまでに参加したボランティアの数はのべ7675人にのぼります。残る依頼は30件ほどとなったためボランティアによる作業は週末だけになりました。
 


久留米市社会福祉協議会・古賀公浩さん「これだけの大雨が降って初めての経験をした人も多くいると思う。被害にあったことで今までの生活スタイルと大きく変わってきているのでは。不安を感じている人は少なからずいると思う。これまでの活動で住民の方々と私たちもつながってきている部分がある。相談できる環境にあると思うので、身近に感じてもらって必要な場合は相談してもらえたら」

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この記事を書いたひと

小松勝

1991年生まれ。福岡県福岡市出身。