鳥取県北栄町沖で、エンジンルームが浸水し、航行不能になった起重機台船を曳航中、起重機台船に横抱き状態で一緒に曳航されていた作業船1隻が、転覆しました。けが人などはいません。

境海上保安部によりますと、28日午後11時半ごろ、舞鶴に向かっていた兵庫県姫路市船籍の起重機台船を曳航していた曳船「ひろかい」(259トン)から、「鳥取県大山町沖で起重機船を曳航中のところ、エンジンルームが浸水しているので救助して欲しい」旨の118番通報がありました。

このため海上保安庁の巡視船などが現場に向かいました。
現場は鳥取県北栄町沖で、「ひろかい」には5人が乗り組んでいましたが、けがをした人はいませんでした。

そして、巡視船「おき」が29日午前4時40分ごろから「ひろかい」の曳航を開始しましたが、午前5時ごろ、「ひろかい」から延びる曳航ロープが緩み、起重機台船に横抱き状態で一緒に曳航されていた作業船の船底に潜り込み、再びロープが緊張した際に同船が傾き転覆、その後沈没しました。

このためで現場付近では長さ約1500メートル、幅約50メートルにわたって薄い油膜が浮流したということです。

起重機台船や作業船には人は乗っておらず、けがをした人はいません。