すう

日本語

動詞

すう（吸う）

1. 空気を肺に取り込む。呼吸の動作の一つ。

   私と同棲してからも一年に三四箇月は郷里の家に帰つてゐた。田舎の空気を吸つて来なければ身体が保たないのであつた。彼女はよく東京には空が無いといつて歎いた。（高村光太郎 『智恵子抄』）

2. タバコやマリファナなどの煙を肺に取り込む。

   まだ頂戴するものは無いかなと、あたりを見廻していたが、主人の頭の先に「朝日」の袋があるのを見付けて、ちょっと袂へ投げ込む。またその袋の中から一本出してランプに翳して火を点ける。旨まそうに深く吸って吐き出した煙りが、乳色のホヤを繞ってまだ消えぬ間に、陰士の足音は椽側を次第に遠のいて聞えなくなった。（夏目漱石 『吾輩は猫である』）

3. 多孔質や繊維質のものが水分を含む。

   髪が湿気を吸って重くなる。

活用

ワ行五段活用

す-う

関連語

• 派生語
  • 吸い込む
• 対義語
  • 吐く
• すする

翻訳

• 英語: breathe, sip, suck, pull, smoke, drag
• 朝鮮語: 들이마시다（気体）、빨다, 빨아먹다, 마시다（液体）、피우다（煙草などの煙）
• タイ語: สูบ, ดูด

同音の漢字

Wiktionary:漢字索引 音訓 す#スウ　参照

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日本語 古語

動詞

すう（据う）

1. 据（す）える。

活用

ワ行下二段活用

す-う