うかぶのソースを表示

{{kana-DEFAULTSORT}}
=={{L|ja}}==
==={{verb}} 1===
{{head|ja|verb}}【[[浮]]かぶ、浮ぶ、[[泛]]かぶ】
# 地面や床、壁などの地表面から[[はなれる|離れ]]、液体表面や液体中、気体中などに[[存在]]している。また、そのように見える。
#* 野生の大きい幾株を引抜いて来た。到るところに栽え込むと、[...]あるものは小さい池の岸を{{おくりがな2|掩|おお|っ|おおう}}て、水に'''浮かぶ'''鯉の影をかくしている。（{{w|岡本綺堂}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/49521_33618.html 我家の園芸]』）
#* スプレーの濁り水に'''浮ぶ'''波紋を後年映画「ベルリン」の一場面で見せられたときには、往年の記憶が[...]{{おくりがな2|甦|よみがえ|っ|よみがえる}}て来るのを感じたのであった。（{{w|寺田寅彦}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/24401_15384.html ベルリン大学（1909-1910）]』）
#* ある日二階の縁側に立って南から西の空に'''浮かぶ'''雲をながめていた。（{{w|寺田寅彦}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2440_10298.html 春六題]』）
#* 紺碧の空に'''浮ぶ'''一点の雲（{{w|長沢佑}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/001655/files/54265_57916.html 白い魔の手]』）
#* 松花江に軍艦が'''浮んで'''すでに十五年になるが旧東北軍により新艦が建造されたことは一度もない（『大阪時事新報』「[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=10185051&TYPE=IMAGE_FILE 松花江上近く優秀艦艇泛ぶ]」 - 神戸大学経済経営研究所 [http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/ 新聞記事文庫]）
#* 東南に向った海の眺め、海に'''浮ぶ'''二三の島の眺め、それらを越して向うに見渡さるる四国路の山から山の大きい眺め、流石に私も暫しは疲れを忘るる心地になった。（{{w|若山牧水}}『[https://www.aozora.gr.jp/cards/000162/files/56933_62144.html みなかみ紀行]』）
# [[おもて|表]]に[[あらわれる|現れる]]。
## 奥から表面に現れ出る。水中から水面に[[移動]]する。
##* 士人は約十一メートルぐらいの竪穴を掘り水面に'''浮んで'''来る石油を[...]汲みとってカンテラなど使用していた（『大阪毎日新聞』[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00503542&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&AID=6&LANG=JA&NO=42 石油噴く“暗黒の島”] - 神戸大学経済経営研究所 [http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/ 新聞記事文庫]）
##* {{ふりがな|咽喉|のど}}が急に{{おくりがな2|塞|ふさ|が|ふさぐ}}って、涙があなたの眼に'''浮かぶ'''。（{{w|竹久夢二}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000212/files/46451_23633.html 少年・春]』）
## [[感情]]が[[表出]]する。
##* 杜洩は牛と目を見合せ、眉をしかめながら、そっと室を出る。客が去ってから始めて、牛男の顔に{{ふりがな|会体|えたい|yomilink=n}}の知れぬ笑が{{おくりがな2|微|かす|か|かすか}}に'''浮かぶ'''。（{{w|中島敦}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/1742_14529.html 牛人]』）
##* 彼はいつでもむだにカフェーなどを廻り歩いた帰り、よくそう思って、興奮した。しかしそれが皆いい加減疲れきった頭に、反動的に'''浮ぶ'''、いわば空興奮であるように思われ、淋しく感じた。（{{w|小林多喜二}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000156/files/4156_17546.html 雪の夜]』）
## （場景や想像、記憶などが）頭に[[おもいおこす|思い起こされる]]。
##*  『いいや、いいや！』と彼が云ふ 『ちがつてゐるよ』と僕が云ふ  と、目が覚める、と、彼はもうとつくに死んだ{{ふりがな|奴|やつ}}なんだ それから彼の永眠してゐる、墓場のことなぞ目に'''浮ぶ'''……（{{w|中原中也}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/51321_50063.html 蝉]』）
##* 名辞が早く脳裡に'''浮ぶ'''といふことは、[[すくなくも|尠くも]]芸術家にとつては不幸だ。名辞が早く'''浮ぶ'''といふことは、「かせがねばならぬ」といふ、二次的意識に属する。（{{w|中原中也}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/55738_57408.html 宮沢賢治の世界]』）
##* 五十年{{ふりがな|前|ぜん|yomilink=n}}の日本人は「神」といふ言葉を聞いた時、{{ふりがな|大抵|たいてい|yomilink=n}}[...]首のまはりに{{ふりがな|勾玉|まがたま}}をかけた男女の姿を感じたものである。しかし{{ふりがな|今日|こんにち|yomilink=n}}の日本人は――少くとも今日の青年は{{ふりがな|大抵|たいてい|yomilink=n}}{{ふりがな|長|なが}}と{{ふりがな|顋髯|あごひげ}}をのばした西洋人を感じてゐるらしい。言葉は同じ「神」である。が、心に'''浮かぶ'''姿はこの位すでに{{ふりがな|変遷|へんせん|yomilink=n}}してゐる。（{{w|芥川龍之介}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3755_27342.html 文章と言葉と]』）
## 考えを{{おくりがな3|思|おも|い|付|つ|く|おもいつく}}。[[ひらめく]]。
##* 遂に妙案の'''浮かば'''なかった組合の連中は、恥も外聞も忘れて全く屈辱的な請願をカットンの前に提出したのであった。（『報知新聞』「[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00513069&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&LANG=JA ウォール街物語 二年で八千万弗儲けた戦術家カットン]」 - 神戸大学経済経営研究所 [http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/ 新聞記事文庫]）
##* 日本米の供給を減少する工夫を講ずるということ丈けになる 此種の工夫に就て第一に考えに'''浮かぶ'''ものは米の生産制限ということである（『時事新報』「[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00494745&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&AID=6&LANG=JA&NO=10 日本の農業と米価調節]」 - 神戸大学経済経営研究所 [http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/ 新聞記事文庫]）
## （おぼろげだったものやことが）はっきりとする。
##* くらい中を大声あげてくる男の群五、六人、何者ぞとすれちがうおり、かれこれ互に見やれば、肩には白いもの、何匹かの兎が闇に'''浮ぶ'''。猟師だったのだ。（{{w|別所梅之助}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000940/files/49594_35564.html 雪の武石峠]』）
# 陽気だ。[[うわつく|浮つく]]。浮く。
#* 空は、仰げば目も眩む程無際限に澄み切つて、塵一片飛ばぬ日和であるが、稀に室外を歩いてるものは、何れも何れも申合せた様に、心配気な、'''浮ば'''ない顔色をして、跫音を偸んでる様だ。（[[w:石川啄木|石川啄木]]『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000153/files/45464_33295.html 赤痢]』）
# {{lb|ja|rare}} [[予定]]していた費用や時間よりも少なく[[済む]]。[[うく|浮く]]。
#* 品川から金杉橋までの道路を止めれば八百万円'''浮かぶ'''ことが出来る（『中外商業新報』「[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00748796&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&AID=6&LANG=JA&NO=24 復興事業の進捗と完成後の「東京」] - 神戸大学経済経営研究所 [http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/ 新聞記事文庫]）
# {{lb|ja|多く「[[うかばれる|浮かばれる]]」の形で}} [[くやしさ|悔しさ]]や[[無念]]さが解消される。
## 死者の霊が[[成仏]]する。
##* 「私は芳三でございます」 伯父さんは体がぞくぞくした。芳三とは新仏の名であった。[...]「私の使っていた物は、皆墓へ持って来て埋めてもらいとうございます、そうして貰わないと私は心が残って、'''浮ばれません'''」（[[w:田中貢太郎|田中貢太郎]]『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/4480_11830.html 餅を喫う]』）
## {{lb|ja|多く打ち消しの語を伴って}} [[努力]]が{{おくりがな2|報|むく|わ|むくう}}れる。
##* 九州などの農業と違つて、原料になる藁がないものですから[...]。これぢや{{ふりがな|迚|とて}}も、農民達は一生'''浮ばれない'''と思つたんですね。（{{w|有島武郎}}『[http://www.aozora.gr.jp/cards/000025/files/49856_35969.html 私有農場から共産農団へ]』）
##* 軍需 工場戦士に朗報 交替制を大阪で実施 六万の失業者も'''浮かぶ'''ぞ（『大阪朝日新聞』[http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00789625&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1&AID=6&LANG=JA&NO=39 表題] - 神戸大学経済経営研究所 [http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/ 新聞記事文庫]）
===={{conjugation}}====
{{日本語五段活用}}
===={{pron}}====
{{ja-pron|acc=0}}
{{ja-accent-common|region=京阪|h||うかぶ}}
===={{rel}}====
; 語義1
: {{syn}}: [[浮遊]]する
: {{ant}}: [[しずむ|沈む]]
; 語義2-1
: {{syn}}: [[浮上]]する
: {{ant}}: [[しずむ|沈む]]
: {{drv}}: [[うかびあがる|浮かび上がる]]、[[うかびでる|浮かび出る]]
; 語義2-3
: {{prov}}: [[目に浮かぶ]]、[[胸に浮かぶ]]、[[頭に浮かぶ]]
; 語義2-5
: {{ant}}: [[ぼやける]]
; 語義3
: {{ant}}: [[しずむ|沈む]]
; 語義4
: {{ant}}: [[かさむ|嵩む]]
===={{trans}}====
{{trans-top|語義1、語義2-1}}
*{{T|ar}}: {{t|ar|طَفَا}}
*{{T|it}}: {{t|it|galleggiare}}
*{{T|yi}}: {{t|yi|שווימען}}
*{{T|id}}: {{t|id|apung}}
*{{T|en}}: {{t|en|float}}
*{{T|nl}}: {{t|nl|drijven}}
*{{T|ca}}: {{t|ca|flotar}}
*{{T|gl}}: {{t|gl|flotar}}
*{{T|km}}: {{t|km|អន្ដែត|tr=on-dait}}
*{{T|qu}}: {{t|qu|tuytuy}}, {{t|qu|wamp'uy}}
*{{T|sv}}: {{t|sv|flyta}}
*{{T|es}}: {{t|es|flotar}}
*{{T|su}}: {{t|su|ambang}}
*{{T|wen}}:
*:{{T|hsb}}: {{t|hsb|płuwać|impf}}
*:{{T|dsb}}: {{t|dsb|pławiś|impf}}
*{{T|cs}}: {{t|cs|plavat}}, {{t|cs|plout}}
*{{T|zh}}:
*:{{T|yue}}: {{t|yue|浮|tr=fau4}}
*:{{T|cmn}}: {{t|cmn|浮|tr=fú}}
*{{T|te}}: {{t|te|తేలు}}
*{{T|de}}: {{t|de|treiben}}, {{t|de|schwimmen}}, {{t|de|schweben}}
*{{T|nrf}}: {{t|nrf|fliotter}}
*{{T|hu}}: {{t|hu|lebeg}}, {{t|hu|úszik}}
*{{T|my}}: {{t|my|မျော}}
*{{T|fi}}: {{t|fi|kellua}}
*{{T|fr}}: {{t|fr|flotter}}
*{{T|bg}}: {{t|bg|плавам}}
*{{T|vi}}: {{t|vi|nổi}}
*{{T|be}}: {{qualifier|abstract}} {{t|be|пла́ваць|impf}}, {{t|be|папла́ваць|pf}}, {{qualifier|concrete}} {{t|be|плыць|impf}}, {{t|be|паплы́ць|pf}}
*{{T|pt}}: {{t|pt|boiar}}, {{t|pt|flutuar}}
*{{T|mi}}: {{t|mi|mānu}}, {{t|mi|pōrena}} {{qualifier|as oil on water}}
*{{T|la}}: {{t|la|fluito}}
*{{T|lt}}: {{t|lt|plūduriuoti|impf}}, {{t|lt|plaukti|impf}}
*{{T|ro}}: {{t|ro|pluti}}
*{{T|ru}}: {{t|ru|пла́вать|impf}}, {{t|ru|всплывать|pf}}, {{t|ru|всплыть|impf}} {{qualifier|to reach the surface}}
*{{T|rm}}: {{t|rm|flottar}}
*{{T|war}}: {{t|war|lu-taw}}
{{trans-bottom}}
{{trans-top|語義2-4}}
*{{T|en}}: [[come]] [[to]] [[mind]], [[leap]] to mind, [[spring]] to mind
*{{T|nl}}: {{t|nl|te binnen schieten}}
*{{T|gd}}: {{t|gd|buail an ceann}}
*{{T|de}}: {{t|de|in den Sinn kommen}}
*{{T|fi}}: {{t|fi|tulla mieleen}}, {{t|fi|muistua mieleen}}, {{t|fi|juolahtaa mieleen}}
*{{T|fr}}: {{t|fr|venir à l'esprit}}, {{t+|fr|passer par la tête}}
*{{T|mi}}: {{t|mi|kowhana}}, {{t|mi|totoko}}, {{t|mi|wheriko}}
*{{T|la}}: {{t|la|subeo}}
*{{T|ru}}: {{t|ru|приходи́ть на ум}}, {{t|ru|приходи́ть в го́лову}}
{{trans-bottom}}
{{trans-top|語義4}}
*{{T|en}}: [[be]] [[left]] [[over]]
{{trans-bottom}}

==={{verb}} 2===
'''うかぶ'''【[[浮]]かぶ、浮ぶ、[[泛]]かぶ】
===={{conjug}}====
{{日本語五段活用}}
# [[うかべる]] の文語。
==={{rel}}===
* [[うく]]、[[うかす]]、[[うかべる]]、[[うわつく]]、[[うかれる]]

----

=={{L|ojp}}==
==={{pron}}===
;四段活用
{{ojp-pron-verb-3-1|う|か|ぶ}}
;下二段活用
{{ojp-pron-verb-4-1|う|か|ぶ|}}
==={{verb}}===
{{head|ojp|verb}}【[[浮]]かぶ】
#{{おくりがな2|浮|う|く|うく}}。
#{{おくりがな3|落|お|ち|着|つ|か|おちつく}}ない。
#{{おくりがな3|思|おも|い|浮|う|かぶ|おもいうかぶ}}。{{おくりがな2|思|おも|い|出|だ|さ|おもいだす}}れる。
#[[いい加減]]だ。[[根拠]]がない。
#[[出世]]する。
#[[成仏]]する。
{{古典日本語四段活用|うか|ぶ}}

'''{{PAGENAME}}'''【浮かぶ】
#{{おくりがな2|浮|う|かべる|うかべる}}。
#[[暗記]]する。[[暗唱]]する。
#出世させる。
#成仏させる。
{{古典日本語下二段活用|うか|ぶ}}
===={{desc}}====
*現代日本語: [[#{{ja}}|うかぶ]]、[[うかべる]]