イングランド対ニュージーランドのラグビーテストマッチ
この項目では、ラグビーユニオンにおいてイングランド代表とニュージーランド代表(オールブラックス)が対戦したテストマッチについて述べる。この両チームはこれまでに42試合対戦しており、結果はニュージーランドの33勝8敗1分である。
1903年にオーストラリアと初の国際試合を行ったニュージーランドは、1905年9月に初めての欧州遠征に出る。11月18日のスコットランド戦と同25日のアイルランド戦での勝利を経て、12月2日にイングランドと初対戦し、これも15-0で退けた。この遠征でニュージーランドはテストマッチを計5試合行ったが、敗れたのは12月16日のウェールズ戦だけで、その他4試合には勝利しており、このときから "オールブラックス" という愛称ができたとされる。
1925年の2度目の対戦でも、ニュージーランドはイングランドに17-11で勝利した。イングランドがニュージーランド相手に初勝利を挙げたのは、1936年に行われた3度目の対戦でのことだった。ただそれ以降はニュージーランドがイングランドに6連勝しており、イングランドが対ニュージーランド2勝目を達成するまで37年以上かかることとなる。
1990年代には、ワールドカップで3大会連続して両チームが対戦した。1991年大会と1999年大会では一次リーグで、1995年大会では準決勝で、それぞれ対決して全てニュージーランドが勝っている。ただ1995年大会でイングランドを下して決勝戦へ進出したニュージーランドも、最後は南アフリカ共和国に敗れて優勝は逃した。
2008年11月の試合からは、この対戦の勝者に "ヒラリー・シールド" という盾が贈られることになった。ヒラリーとは、この年の1月に死去したニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリーのことである。