フィアット・クライスラー・オートモービルズ
種類 | 株式会社 |
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略称 | FCA |
本社所在地 |
オランダ・アムステルダム(登記上) イギリス・ロンドン(税務上) |
設立 | 2014年10月12日 |
業種 | 自動車 |
代表者 |
ジョン・エルカーン(会長) マイケル・マンリー(CEO) |
売上高 | 1332億1100万ドル(2017年) |
営業利益 | 75億400万ドル(2017年) |
純利益 | 42億1500万ドル(2017年) |
純資産 | 250億ドル(2017年) |
総資産 | 1156億3700万ドル(2017年) |
従業員数 | 235,915人(2017年) |
所有者 | アニェッリ家(議決権ベースで44.31%)[1] |
主要株主 | エクソール(29.41%) |
関係する人物 | セルジオ・マルキオンネ(前CEO) |
外部リンク | www.fcagroup.com |
種類 | 株式会社 |
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略称 | FCAJ |
本社所在地 |
日本 〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル |
設立 | 2012年7月1日 |
法人番号 | 9010401070863 |
代表者 | ポンタス・ヘグストロム(CEO) |
所有者 | FCA(100%) |
外部リンク | www.fcagroup.jp |
特記事項:2022年3月3日にGroupe PSA Japan株式会社およびフィアットグループオートモービルズジャパン株式会社を吸収合併し、Stellantisジャパン株式会社に商号変更。 |
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(蘭: Fiat Chrysler Automobiles NV、略称FCA)は、かつて存在した自動車の製造・販売会社を傘下に持つ持株会社。
フィアット・クライスラー・オートモービルズは2014年にフィアットとクライスラーの合併により誕生した。2021年1月にグループPSAと経営統合し、現在はステランティス N.V.となっている。
登記上の本社はオランダ・アムステルダム、税務上の本社はイギリス・ロンドンに置かれていた[2][3][4]。従来のフィアット・グループ・オートモビルズSpA(イタリア・トリノ)およびクライスラーグループLLC(アメリカ合衆国ミシガン州オーバーンヒルズ)はそれぞれFCA Italy SpAおよびFCA US LLCに改称した。
創設以来、フィアット創業家のイタリアのアニェッリ家がオーナーシップを取っており同家の投資会社であるエクソールを通じて株式ベースで29.41%、議決権ベースでは44.31%を所有しており[1]、会長のジョン・エルカーンも同家のメンバーであった。
沿革
[編集]2009年1月、フィアットは経営不振に陥っていたクライスラーへの資本参加を発表[5]、2014年1月にフィアットがクライスラーの株式を買収し完全子会社化することを発表[6]、同年10月12日に持株会社フィアット・クライスラー・オートモービルズが設立された[7]。フィアット創業者のアニエッリ家の投資会社であるエクソールが、株式の約3割(議決権ベースで4割以上)を保有している[3]。2016年1月、フィアット時代から傘下に置いていたフェラーリが分離・独立した[8]。世界40カ国以上に拠点を持ち、140カ国以上で販売を行っていた[9]。
日本では2012年7月1日、「フィアット クライスラー ジャパン」が設立され、従来の「フィアットグループオートモービルズジャパン」と「クライスラー日本株式会社」をその傘下に置く形態が取られていたが[10]、2015年1月1日、フィアットとクライスラーの両法人格を統合した上で社名変更を行い、「FCAジャパン株式会社」となった[11]。FCAジャパンの本社は東京都港区に置かれている。
関連会社として大手自動車部品メーカーのマニエッティ・マレリがあったが、2018年10月に同社をカルソニックカンセイに売却したため資本関係はなくなった。ただ部品供給等での協力関係は継続される[12]。
2019年1月10日、フィアット・クライスラー・オートモービルズは、製造するディーゼル自動車に排気ガス試験の不正を可能にするソフトウエアを搭載していた問題をめぐる裁判にて、アメリカ合衆国司法省との和解が成立したことを発表。フィアット・クライスラー・オートモービルズ側が、5億1500万ドルを支払い、自動車のリコールおよび修理、カリフォルニア州における民事制裁金などの支払いを行うこととなった。なお、会社側は、和解が成立しても排気ガス試験の不正を可能にするソフトウエアを意図的に搭載する計画に一貫して関与していなかったことを発表している[13]。
2019年10月、グループPSAと経営統合することを発表し、株主である双方の創業家と中国の東風汽車集団とフランス政府は7年間出資することで合意した[14]。その後2020年7月15日には、新たな企業グループの名称をステランティス(STELLANTIS)にすることが発表された[15]。
主な保有ブランド
[編集]イタリア
[編集]アメリカ
[編集]脚注
[編集]- ^ a b FCA 2014 Annual Report
- ^ “フィアット・クライスラー、本社機能は英国に”. webCG (2014年1月31日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ a b “FCA 2016 Annual Report” (PDF) (英語). フィアット・クライスラー・オートモービルズ (2016年12月31日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ 急逝セルジオ・マルキオンネ “彼の時代”を振り返る WebCG出典 2018年8月3日配信 2018年8月4日閲覧
- ^ “Chrysler and Fiat announce partnership” (英語). Autoblog (2009年1月20日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ “フィアット、クライスラーの完全子会社化で合意”. ハフィントンポスト (2014年1月3日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ “Fiat Chrysler Debuts With A Thud on Wall Street; Will Investors Buy Its Ambitious Growth Story?” (英語). フォーブス (2014年10月13日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ “フェラーリ、FCAからの分離・独立が完了”. Car Watch (2016年1月5日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ “Group Profile” (英語). フィアット・クライスラー・オートモービルズ. 2017年6月11日閲覧。
- ^ “フィアットとクライスラーの日本法人が組織を統合、「フィアット クライスラー ジャパン」に”. Car Watch (2012年7月1日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ “フィアット クライスラー ジャパンが社名変更、「FCAジャパン」に”. レスポンス (2015年1月1日). 2017年6月11日閲覧。
- ^ カルソニックカンセイとマニエッティ・マレリ、経営統合により世界有数の独立自動車部品メーカーに - カルソニックカンセイ・2018年10月22日
- ^ “フィアット、排ガス不正で560億円支払い 米当局と和解”. AFP (2019年1月11日). 2019年1月11日閲覧。
- ^ “Fiat Chrysler, Peugeot announce merger as world's No. 4 carmaker”. Autoblog. (2019年10月31日)
- ^ “STELLANTIS: The Name of the New Group resulting from the Merger of FCA and Groupe PSA | Media Groupe PSA”. media.groupe-psa.com. 2020年8月23日閲覧。