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ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル

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ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル
ビートルズ楽曲
収録アルバムザ・ビートルズ
リリース1968年11月22日
録音1968年10月8日
アビー・ロード・スタジオ
ジャンルフォークロック
時間3分05秒
レーベルアップル・レコード
パーロフォン
EMI
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
その他収録アルバム
リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス
ザ・ビートルズ 収録曲
A面
  1. バック・イン・ザ・U.S.S.R.
  2. ディア・プルーデンス
  3. グラス・オニオン
  4. オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ
  5. ワイルド・ハニー・パイ
  6. ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル
  7. ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
  8. ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
B面
  1. マーサ・マイ・ディア
  2. アイム・ソー・タイアード
  3. ブラックバード
  4. ピッギーズ
  5. ロッキー・ラクーン
  6. ドント・パス・ミー・バイ
  7. ホワイ・ドント・ウイ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード
  8. アイ・ウィル
  9. ジュリア
C面
  1. バースデイ
  2. ヤー・ブルース
  3. マザー・ネイチャーズ・サン
  4. エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
  5. セクシー・セディー
  6. ヘルター・スケルター
  7. ロング・ロング・ロング
D面
  1. レヴォリューション1
  2. ハニー・パイ
  3. サヴォイ・トラッフル
  4. クライ・ベイビー・クライ
  5. レヴォリューション9
  6. グッド・ナイト
リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス 収録曲
ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス
(7)
ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル
(8)
ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
(9)

ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル』 (The Continuing Story of Bungalow Bill) は1968年に発表されたビートルズイギリス盤公式オリジナル・アルバムザ・ビートルズ』(通称ホワイト・アルバム)に収録された楽曲。名義はレノン=マッカートニーだが、ジョン・レノンが作った楽曲。

解説

ジョンが制作した楽曲として珍しく物語調の楽曲。作者のジョン・レノンによると、タイトルに使われている人名「バンガロー・ビル」とはアメリカ西部開拓史時代のヒーローで「バッファロー・ビル」とあだ名されたウィリアム・コーディ少佐のことで、バッファロー・ビルは約数100万頭の野牛=バイソンを殺してヒーローとなった。その続編という意味で曲を作った。ただ、「バッファロー・ビル」をそのままタイトルにするわけにいかないので、バンガローとかけて「バンガロー・ビル」という架空の名前にした。

この曲は1968年10月8日アビー・ロード・スタジオの第2スタジオにて録音が開始され、この日のうちにオーバー・ダビングを含めて完成させた。なお、この日には「アイム・ソー・タイアード」も仕上げられている。

メロトロンMkIIのサンプル音源スパニッシュ・ギターのイントロ[注 1]がかかり[1]モーリン・コックスリンゴ・スター夫人)たちによる、「ヘイ、バンガロー・ビル、何を殺したんだい、バンガロー・ビル?」という歌いだしで始まる。

また曲のBメロにてマンドリン、エンディング部分でトロンボーンのような音が聞こえるが、これもメロトロンのサンプル音源である。

詞の内容は、バンガロー・ビルが象と母親を連れて虎狩に行くという内容だが、歌詞の中にはDCコミックスのキャラクターキャプテン・マーベルが登場する。ビルと母親のモデルはインドのリシケーシュで出会ったアメリカ人のナンシーとリチャードのクック親子で、この親子を嫌っていたジョンが、リチャードが彼女と虎狩に行ったという話を聞いてこの詞を思いついた[2]。ジョンの二人への反感は、「アメリカ人らしいとんがり頭のサクソン系の母の息子」「恐ろしく見えたからといって虎を殺していいなら、殺されるべきは人間の方じゃないか」という皮肉めいた歌詞に表されている。

曲の半ば頃には当時はまだ恋人のオノ・ヨーコによるボーカル・パートが入る。たった一小節だが、ビートルズ作品で唯一の女声リード・ヴォーカルである。

ラストは冒頭のルフランを繰り返しながらフェイド・アウトし、拍手の後にジョンの「エイ・オップ![注 2]」という掛け声が入って終了する。その後、曲間を置かずに次曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」へと移る。

プレイヤー

Credits per イアン・マクドナルド英語版 (英国音楽評論家)[3]

脚注

注釈

  1. ^ 初期のCDではアルバムの前曲「ワイルド・ハニー・パイ」のアウトロ扱いされていた。
  2. ^ 英国リバプール訛の英語で「えっ、ちくしょう」という意味

出典

  1. ^ The Continuing Story Of Bungalow Bill | The Beatles Bible” (英語). www.beatlesbible.com. 2018年9月30日閲覧。
  2. ^ Cabrera, Enrique (2009年). “Only Some Northern Songs in The Beatles”. 2018年9月30日閲覧。
  3. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised Edition ed.). London: Pimlico (Rand). pp. 324–325. ISBN 1-844-13828-3