ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル
「ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル」 | ||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||||||||
収録アルバム | 『ザ・ビートルズ』 | |||||||||||||||
リリース | 1968年11月22日 | |||||||||||||||
録音 | 1968年10月8日 アビー・ロード・スタジオ | |||||||||||||||
ジャンル | フォークロック | |||||||||||||||
時間 | 3分05秒 | |||||||||||||||
レーベル | アップル・レコード パーロフォン EMI | |||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||||||||
その他収録アルバム | ||||||||||||||||
リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス | ||||||||||||||||
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『ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル』 (The Continuing Story of Bungalow Bill) は1968年に発表されたビートルズのイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』(通称ホワイト・アルバム)に収録された楽曲。名義はレノン=マッカートニーだが、ジョン・レノンが作った楽曲。
解説
ジョンが制作した楽曲として珍しく物語調の楽曲。作者のジョン・レノンによると、タイトルに使われている人名「バンガロー・ビル」とはアメリカ西部開拓史時代のヒーローで「バッファロー・ビル」とあだ名されたウィリアム・コーディ少佐のことで、バッファロー・ビルは約数100万頭の野牛=バイソンを殺してヒーローとなった。その続編という意味で曲を作った。ただ、「バッファロー・ビル」をそのままタイトルにするわけにいかないので、バンガローとかけて「バンガロー・ビル」という架空の名前にした。
この曲は1968年10月8日にアビー・ロード・スタジオの第2スタジオにて録音が開始され、この日のうちにオーバー・ダビングを含めて完成させた。なお、この日には「アイム・ソー・タイアード」も仕上げられている。
メロトロンMkIIのサンプル音源スパニッシュ・ギターのイントロ[注 1]がかかり[1]、モーリン・コックス(リンゴ・スター夫人)たちによる、「ヘイ、バンガロー・ビル、何を殺したんだい、バンガロー・ビル?」という歌いだしで始まる。
また曲のBメロにてマンドリン、エンディング部分でトロンボーンのような音が聞こえるが、これもメロトロンのサンプル音源である。
詞の内容は、バンガロー・ビルが象と母親を連れて虎狩に行くという内容だが、歌詞の中にはDCコミックスのキャラクターキャプテン・マーベルが登場する。ビルと母親のモデルはインドのリシケーシュで出会ったアメリカ人のナンシーとリチャードのクック親子で、この親子を嫌っていたジョンが、リチャードが彼女と虎狩に行ったという話を聞いてこの詞を思いついた[2]。ジョンの二人への反感は、「アメリカ人らしいとんがり頭のサクソン系の母の息子」「恐ろしく見えたからといって虎を殺していいなら、殺されるべきは人間の方じゃないか」という皮肉めいた歌詞に表されている。
曲の半ば頃には当時はまだ恋人のオノ・ヨーコによるボーカル・パートが入る。たった一小節だが、ビートルズ作品で唯一の女声リード・ヴォーカルである。
ラストは冒頭のルフランを繰り返しながらフェイド・アウトし、拍手の後にジョンの「エイ・オップ![注 2]」という掛け声が入って終了する。その後、曲間を置かずに次曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」へと移る。
プレイヤー
- ジョン・レノン – ボーカル, アコースティック・ギター, オルガン
- ポール・マッカートニー – ベース, バッキング・ボーカル
- ジョージ・ハリスン – アコースティック・ギター, バッキング・ボーカル
- リンゴ・スター – ドラムス, バッキング・ボーカル, タンブリン
- クリス・トーマス – メロトロン
- オノ・ヨーコ – ボーカル, バッキング・ボーカル
- モーリン・スターキー – バッキング・ボーカル
- Credits per イアン・マクドナルド (英国音楽評論家)[3]
脚注
注釈
- ^ 初期のCDではアルバムの前曲「ワイルド・ハニー・パイ」のアウトロ扱いされていた。
- ^ 英国リバプール訛の英語で「えっ、ちくしょう」という意味
出典
- ^ “The Continuing Story Of Bungalow Bill | The Beatles Bible” (英語). www.beatlesbible.com. 2018年9月30日閲覧。
- ^ Cabrera, Enrique (2009年). “Only Some Northern Songs in The Beatles”. 2018年9月30日閲覧。
- ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised Edition ed.). London: Pimlico (Rand). pp. 324–325. ISBN 1-844-13828-3