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クランキーコンドル

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クランキーコンドル1995年7月にユニバーサル販売から発売されたパチスロ機。通称「クランコ」「クラコン」「コンドル」。同時期に発売された兄弟機であるスーパーモグモグ2エレクトロコインジャパン)についても、本項にて記述する。

概要

キャラクター図柄に小生意気な表情を浮かべたコンドルを採用。クランキー(cranky=気難しい、へその曲がった)コンドルという機種名の由来となった。従来からのリール制御を大きく変更して本格的な大量リーチ目の搭載を実現したが、稼働初期にはその大量リーチ目が、当時圧倒的な力を誇っていた山佐機種の二番煎じと酷評され、また設置台数も少なかった。しかしながら、技術介入としてのリプレイハズシ効果が絶大なことが判明した結果、ゲーム性も徐々に評価されはじめ、最終的に10万台を超える(メーカー発表)セールスを果たすヒット機種となった。[要出典]

大量リーチ目

ファイル:05-05-10 20-30.jpg
代表的リーチ目のひとつ「青テン」

左・中リール上段に青7がテンパイする「青テン」、各リールの中段にリプレイ・リプレイ・スイカと並ぶ「リリス」、左・中リール中段スイカの小役ハズレ等は、後の多くの機種に受け継がれている。他にもボーナス図柄の一直線型・山型・V字型他大量のリーチ目が用意されており、山佐のニューパルサーで確立されたゲチェナも採用されている。なお、スーパーモグモグ2はリール配列こそ同一だが通常時のリール制御が一部変更されており、青テンに相当する「黒テン」が通常時(ボーナス未成立時)にも出現する。

のちに発売されるクランキーコンテストでDDT狙い時に出るリーチ目はクランキーコンドルでもリーチ目だったものがある。(左上段コンドルからの右リール中段スイカ停止等)しかし下記に挙げた高い技術介入や左リールコンドル狙いでは15枚役ののスイカを取りこぼす恐れもあったため左リール青7狙いが推奨となる。一応左上段青7からの右リール中段スイカ停止の形もリーチ目である[要出典]

高い技術介入性

通常時は取りこぼしを極力少なくする小役回収打法、ビッグボーナス時にはリプレイハズシを駆使することは4号機では半ば常識とされていたが、これらの攻略法はこの機種から一般的に広まったと言っても過言ではない。3号機までにもこのような打法は存在したが、それはメーカーも想定していないバグを狙ったものが多く、発覚した場合はそこでその機種の命運はつきるものだった。しかし、本機はメーカーがそのような打ち方を想定して設計したもので、この技術介入により機械割が引き上げられ設定1でも完全に行えば機械割が100%を超えた(理論上は約104%。なお、完全フリー打ちでは設定6でも機械割が100%に満たないとみられている)。

こういった仕様であることから、全容が知られていない稼働初期こそホール側が利益を確保できていたが、繰り返しの遊技と情報収集によって知識や目押し技術が向上したプレイヤーが多数現れることとなった。結果、技術介入が前提となったことで目押しの苦手なプレイヤーが離れ、利益が確保できなくなったことから多数のホールにて全台設定1での(またはそれに準ずる)営業が幅を利かせ、初心者が手を出せない状況に更に拍車がかかった。さらに一部では、ボーナス中か否かを問わず変則打ちを禁止するホールまで現れており、これは当時のホール側の「技術介入」に対する認識がいかに薄かったかが窺い知れる好例といえる。

ホール側としては利益が期待出来ず、むしろ逆に持ち出される状況となった後も長年設置していたホールは少なくなかった(特に低換金率のホールでは長期間設置しているホールもあった)。技術介入で勝てるマシンという以上に、完成度を高く評価していたプレイヤーが多く存在したためとみられる。本機以降のパチスロ機はほとんどがリプレイハズシの実行を前提として設計され、低設定での機械割を(ホールに利益が出るよう)見直す方向にシフトしたため、そういった機種との入替によって徐々に姿を消していった。[要出典]

与えた影響

本機以降も技術介入要素は単に一過性のブームに終わらず、目押しの難易度や獲得枚数のバランス調整など試行錯誤は続いた。後の大量獲得機などの出現に繋がっていったという点、また、逆にジャグラーシリーズなどに代表される、技術介入とは対極にあるシンプルなゲーム性を持つ機種がプレイヤーに見直されるようになるなど、ゲーム性の幅が広がったという意味で本機の与えた影響は大きいといえよう。[要出典]

ボーナス確率・機械割

クランキーコンドル

設定 BIG REG 機械割
 1 1/277.69 1/481.88  95.0%
 2 1/264.26 1/442.81  98.2%
 3 1/256 1/409.6 100.3%
 4 1/240.94 1/390.10 102.5%
 5 1/240.94 1/381.02 104.7%
 6 1/240.94 1/381.02 107.1%

スーパーモグモグ2

設定 BIG REG 機械割
 1 1/287.44 1/468.11  95.0%
 2 1/277.69 1/455.11  98.2%
 3 1/264.26 1/409.6 100.3%
 4 1/240.94 1/390.10 102.5%
 5 1/240.94 1/381.02 104.7%
 6 1/240.94 1/381.02 107.1%

※メーカー発表の数値

実機シミュレーション

スーパーファミコン

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セガサターン

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プレイステーション

外部リンク