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利用者:ClimaScience

これはこのページの過去の版です。ClimaScience (会話 | 投稿記録) による 2012年5月2日 (水) 17:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (最近ある議論にならならい議論について雑感)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

根拠にもとづいた編集をしていきたいです。 私の科学知識が少しでも貢献出来ることを願っています。

最近ある議論にならならい議論について雑感

ある文献に行き当たった時、その著者がどのような査読付論文を書いてきたか、その論文の雑誌の信頼性をみるわけで。

そうか、研究畑の人間なら「Nature」に載ったからその説が単純に正しいとは思わず、その文献が同種の研究のなかでどのような位置づけであるか、精度・手法など、どの程度信頼性があるのか把握した上で論じるわけだ。研究畑の門外漢でそんな経験的技能がないと、「Natureに載っている記述をなぜ消すのだ」という、怒りのような疑問になってしまうのだろうか。

さんざん実地でたたき込まれるこれら経験的技能って、人に伝わりにくいんだろうなぁ。

  1. 素人さんがどこかで聞きかじった内容を編集したら「出典を示せ」と誰かに言われ、
  2. そこで、素人さんが変なペーパーバックを持ち出してきたら、今度は「信頼性が低い」と言われ、
  3. そこで、素人さんが○○博士・○○教授の書いた本を出したら、「そのひと専門外だから」と相手にされず、
  4. そこで、素人さんがちょっとましそうな論文みたいなのを引っ張り出してきたら「査読がないよ」と言われ、(しかも相手は大学のテキストだとか、見た目に査読がない文献を引用していたりするしな)
  5. 素人さんがさらに頑張って査読付の「国際雑誌」を探してきたら「なにそのペーパーミル」と相手にされず(インパクトファクターっていわれて訳わからないし)
  6. 素人さんが本当に頑張ってNatureだかScienceだかの文献を持ち出してきたら「あ、それもう古いから」と言われ、
  7. かといって一番最近に出された論文をもちだしたら、「あ、それまだ定着した学説じゃないから」と言われ、素人さんからしたら「????」の世界なんだろうな。
・・・研究者が当たり前のようにやっている努力って実はとっても素晴らしいことなんだな、とおもう今日この頃。関連する文献を読みあさり、最新の研究動向を常にフォローして知識を入れるのだから・・・プロとアマが絶対に埋められない壁は、この辺の経験的技能・知識にあるんだろうな。