Help:過去ログ
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ウィキペディアではノートページが大きくなりすぎた時に、議論を過去ログ(アーカイブ)化することがあります。肥大したノートページは見にくく、過去の終わった議論も含まれていることが多くあります。また、インターネットの接続環境があまりよくない利用者にとっては、大きくて重いページは不都合ですから、過去ログ化は一般によいことと考えられています。ただし、議論の最中はそれまでの議論を見渡せることが大切ですので、可能であれば議論が落ち着いている頃合いを見て過去ログ化することが推奨されます。
なお、一般の記事は過去ログ化されません。これらの過去の版は履歴で確認することができます。
以下で述べるように、ノートページの過去ログには大きく分けてサブページを使う方法と、過去の版へのリンクを使う方法の2種類があります。どちらの方法をとるにしても、進行中の議論はノートページに残すようにしてください。また、過去ログへのリンクには日時と、主な議論の要点を添えるとよいでしょう。
また過去ログに際してはリファクタリングをするとよい場合もあるかもしれません。
会話ページについてはきちんと「過去ログ」をつくることは必須ではありませんが、過去の議論を追いやすくするために推奨されています。会話ページにおかれた荒らしなどへの警告文は、管理業務の妨げとなりますので除去してはいけません。
サブページを使う方法
サブページを使う方法は、ウィキメディアプロジェクトのノートページの過去ログ化でもっともよく使われている方法です。サブページを作るには2つの方法があります。1つはテキストのカットアンドペーストを使う方法、もう1つはページの移動を使う方法です。どちらの方法を使う場合でも、同じページに対してどちらか1つの方法を一貫して使うようにしてください。2つの方法を混ぜて使うことは混乱の元です。
過去ログページの推奨される名前の付け方は、過去ログ化したいノートページのページ名に/過去ログ#と付け加え、 #の部分に過去ログ番号を入れる方式です。番号の前に空白などを入れないこと、1桁の数字の前に0を入れないことに注意してください。例えばTemplate‐ノート:最近の出来事の5つめの過去ログはTemplate‐ノート:最近の出来事/過去ログ5です。
過去ログページを作る際には正しい名前空間にあることをよく確認してください。特に自分の会話ページを過去ログ化する時は、名前空間が利用者‐会話:になっていることを確認してください。
カットアンドペースト方式
カットアンドペースト方式実施時に必要な手順はWikipedia:著作権#ウィキペディアにおけるカット・アンド・ペースト、Wikipedia:ページの分割と統合#分割の手順などを参照してください。
- 過去ログ化するノートページの最終更新日時をメモしておく。最終更新日時については協定世界時 (UTC) をメモしておいてください。日本標準時からは9時間引くこととなります。
- 過去ログ化するノートページの編集画面を開く。
- ログ化したい部分を選択し、コンピュータの編集機能で「カット」し、クリップボードなどにコピーする。
- 編集画面中の適切な位置(通常はページの冒頭部)に、作ろうとしている過去ログページへのリンクを置く(サブページへのリンクは、サブページ名の直前にスラッシュ (/) を入れるだけで作れます。例:[[/過去ログ]])。
- 初めて過去ログ化する時は[[/過去ログ1]]とするとよいでしょう。
- 2回目以降は、前回の過去ログの次の番号をつけます。前回が過去ログ3だったなら、[[/過去ログ4]]といった具合です。
- 特定の話題に関する議論を過去ログ化する時には、トピックをサブページ名にしてもよいでしょう。[[/記事に関する議論]]といった具合にです。
- 要約欄に「[[ノート:名称/過去ログ1]]へ分割」などと書いてページを保存します。要約欄には分割先へのリンクを入れてください。保存後、ノートページには、ログ化しなかった最近の議論と、新しい過去ログページへの赤リンクがあるはずです。
- 赤リンクをたどって過去ログページを開きます。クリップボードなどにコピーしてあった過去の議論をテキストボックスに貼り付け(ペースト)します。
- ページの冒頭に{{Archives}}を書き加えます。これはこのページが過去ログであることを示し、メインのノートページへ誘導するリンクを表示します。
- 要約欄に「[[ノート:名称]] 200x年xx月xx日 xx:xx (UTC) から分割」のように分割元へのリンクと分割元の版を指定し、ページを保存します。これで過去ログ化が完了しました。
この方式の代表例としてはWikipedia:井戸端とWikipedia:お知らせ(お知らせは2007年9月分から)があります。
カットアンドペースト方式の利点
- 議論を発言順ではなく、トピックにしたがって過去ログ化することができます。したがって、同じ話題が繰り返し持ち出されるページでは、話題ごとの過去ログにあとから議論を追加できるので、有効な方法となるでしょう。ただし、利用者の会話ページではトピックごとの過去ログ化はあまりおすすめできません。
- 固定リンク方式と異なり、議論をまとめ直すことができます。見出しを適切なものに変えたり、署名のないコメントに署名を補完したり、場違いの発言を移動したり、本題と無関係な雑談を削除したりすることができます。
- ウィキペディアの他のページからのリンクが保たれます。ただし、これはリンク元に過去ログページや会話ページがずらっと並んでしまうという欠点にもなります。
- 移動方式と異なり、記事をウォッチリストに入れている利用者のウォッチリストに影響を与えません。
- 移動方式と異なり、ページの履歴をリセットしてしまいません。
カットアンドペースト方式の欠点
- 固定リンク方式と異なり、新しい利用者がうっかり過去の議論にコメントをつけてしまうことがあります。また荒らしの対象になりえます。
- 過去ログ化する人の善意を前提にしています。過去ログページには履歴が付随せず、過去ログの内容が本当の発言どおりなのか証明することは非常に厄介なので、利用者間の信頼関係が崩れると、深刻な事態に陥りかねません。
- 移動方式と異なり、過去ログページは記事をウォッチリストに入れている利用者のウォッチリストに自動的に追加されません。
移動方式
過去ログページは、ページの移動機能を使って作ることもできます。
- 過去ログ化するノートページをサブページに移動します。
- 移動した後に、それが過去ログであることを明記する文をページの冒頭と末尾に付け加えるといいでしょう。{{Archives}}を使用することもできます。
- もとのノートページは過去ログページへのリダイレクトになっていますので、これを編集して通常のリンクにかえ、過去ログページへアクセスできるようにします。
- もとのノートページに、過去ログページから進行中の議論をコピーアンドペーストで貼り付けます。
- 要約欄に進行中の議論の主要な編集者5名を書き、ページを保存します。これで過去ログ化が完了しました。
移動方式を用いた場合、利用者の投稿記録の編集記録も、過去ログページを編集した記録にかわってしまい、その利用者がそのノートページでどんな発言をしたのか追いにくくなります。
この方式の代表例としてはWikipedia:お知らせがあります(2007年8月分まで)。
固定リンク方式
この方式では、過去ログ専用のページを作るのではなく、履歴機能を利用して、過去の版へのリンクを貼って過去ログに代えます。しかし、過去の版へはウィキスタイルのリンクが使えませんので、完全なURLを用いた固定リンクを使用します。
- 過去ログ化するノートページへ行き、「ツールボックス」内の「この版への固定リンク」のリンクをクリックします。または、ページの履歴から過去ログとして使用したい版を選ぶこともできます。
- 最新版をログ化する場合、一旦 {{Archives2}} をページ冒頭に貼付、保存します。その後に以下の作業を行うことで、誤って過去ログの版が編集されるリスクを減らすことができます。
- ウェブブラウザのアドレスバーから、&oldid=の後にあるoldid番号を取得します(&oldid=1171685なら1171685になります)。
- ノートページの最新版を編集し、ページ冒頭部の{{Archives2}}を削除、{{subst:過去ログ|選択した版のoldid番号|その版についての説明}}を書き加えます。
- 「選択した版のoldid」部分に書くのは、数字だけです。版についての説明は議論の期間や、主な議論のトピックがよいでしょう。
- 過去ログ化する古い議論を削除します。
- ノートページを保存します。これで過去ログ化が完了しました。
固定リンク方式の利点
- 手順が簡単で、使用するリソースも少なくてすみます。
- 手違いや荒らしで議論が改変されていない保証が(ある程度)あります。
- 議論をまとめ直す時には、特に有用な手段です。議論の要点だけを抜き出し、もとの議論へリンクを貼るのです。
- 移動方式と異なり、ページの履歴をリセットしてしまいません。
固定リンク方式の欠点
- 過去の議論を検索できなくなります。この方式で過去ログ化された議論は、ウィキペディアの検索エンジンでも、外部の検索エンジンでも検出されません。
- その議論へリンクしていたページのリンク元に表示されなくなります。
- 議論のトピックごとにまとめ直すことができません。ただし、過去の議論の特定のセクションにリンクすることでこれに代えることはできます。
- サブページ方式と異なり、過去ログの再分割や再統合が容易ではありません。違った方式でまとめ直したい時には、過去の議論をすべて復帰させ、一旦保存した後に再度過去ログ化しなければなりません(このようなことをすると履歴が見辛くなります)。
- 過去ログの版を(警告を無視して)誤って編集すると、ノートページの最新版を上書きしてしまいます。
関連項目
- Wikipedia:過去ログ - Wikipedia名前空間の一部のページなどの過去ログ置き場
- Help:ノートページ
- Wikipedia:議論が終わったらまとめておく
- Template:過去ログ
- Template:Revision
- Template:議論の状態