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平塚市総合公園

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平塚市総合公園(ひらつかしそうごうこうえん)は、神奈川県平塚市のほぼ中央にある総合公園。 旧農水省果樹試験場本場(現・独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所)が筑波研究学園都市へ移転することになり、その跡地に市制施行50周年を記念して、1982年(昭和57年)に着工し、1991年に完成した。公園内には、本格的なスポーツ施設として「平塚球場」「平塚競技場」「平塚総合体育館」「温水プール」「テニスコート」が整備され、子供向け施設の、「ふれあい動物園」や、木製遊具のある「わんぱく広場」、その他に、「日本庭園」「さくらの広場」などがある。駐車場は北、西、南にあるが、休日やイベント時は駐車待ちの車が周辺道路に溢れ混雑が激しい。


総合公園造成前は現在の南駐車場、南臨時駐車場に当たる部分が「しらさぎ広場」として一般に開放されていた。同じ場所にコンクリート製の地下室型防空壕が存在したが入り口は鉄板で塞がれていた。果樹試験場の更に前は空襲を受けた海軍火薬廠があったため、崩壊した赤レンガ造りの建物、トロッコ、そのレール、石炭、薬品の空き瓶などが多数散見された。造成工事を始める昭和60年頃になるまで草木に埋もれたまま戦争当時を色濃く残していた。造成中には大小さまざまな、一見して爆弾と思われるものが発掘され路上に放置されていたが不発弾処理がされたものなのか、製造途中の外観部だけだったのかは不明である。今現在も石炭などはそのまま舗装された園路や生垣の下に存在している。

元はほぼ平坦な土地であり、現在公園中央付近にある丘は造成時の盛土である。果樹試験場跡地ではノコギリクワガタ、シロスジカミキリ、オニヤンマ、アオダイショウなど、非常に豊かな生態系が見られたが、現在ではどれも見ることは出来ない。 植生は造成時にメタセコイア、クスノキ、サクラ、スギ、ウメ、ツバキ、バラ、竹などが植樹されている。マツ、クヌギ、サワラ、イチョウなど、所々で存在感のある大木はそのまま残されたものである。クリ、ビワ、アオギリはなくなっている。