ルクソール (ホテル)
ルクソール・ホテル(Luxor Hotel)は、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスにあるカジノホテルである。古代エジプトがモチーフ。ホテルはピラミッド型の建造物でエレベーターも斜めに上がっていくなどテーマホテルの代表的存在になっている。名前は王家の谷やカルナック神殿等の様々な遺跡で有名なエジプトのルクソールから。ホテル名は日本では「ルクソール」と呼ばれることが多く、この項もルクソールとして記すが、現地の発音は「ラクソー」に近い。
2007年7月、オーナーであるMGMミラージュは、ルクソールが持つ古代エジプトのテーマ性の多くを外し、より現代的で成人向けのものとする刷新計画を発表している。 [1]
概要
ルクソールは高さ138メートルの巨大な黒いピラミッド型の本館と、タワーと呼ばれる2棟の新館から成り立っている。ピラミッドの高さは106メートル。建設当初はラスベガス大通りで最も高い建造物であった。(参考 ギザの大ピラミッドは高さ138メートル)
ピラミッド以外にも、入り口前にはスフィンクスが鎮座し、ホテル名を書いた看板もオベリスク型であるなど、古代エジプトのテーマ性を強く打ち出している。
ピラミッド内部は右の画像のように巨大な吹き抜け構造である。客室は外壁に貼り付くように作られていて、各稜線ごとに斜めに登るエレベータが設置された特殊な構造となっている。この空間を利用してIMAXシアターを始めとした様々なアトラクション施設が作られている。なお、ピラミッド棟の客室の多くにはバスタブが無いため風呂好きが多い日本人旅行者は注意が必要である。
夜間、ピラミッドの頂点からはピラミッドパワーを象徴する光が空に向けて放たれている。これはそれぞれ7キロワットのキセノンランプを39個使った非常に強力なもので、光度は41.5ギガカンデラ。世界で最も明るい光線であると言われている。
アトラクション
- IMAXシアター 3D映画も上映される映画館。
- KING TUT MUSEUM ツタンカーメン王の墓を再現したアトラクション。
過去のアトラクション
- IMAGINE, A Theatrical Odyssey マジックなどの総合パフォーマンスショー。2000年に終了。
- ブルーマン 顔を青く塗った3人組による奇抜なパフォーマンス。2000年から2005年まで長期公演を行っていた。
- ヘアスプレー コミカルなミュージカル。2006年に終了。
沿革
- 1993年 サーカス・サーカス・エンタープライゼス社により開業。
- 1998年 新館「タワー」オープン。
- 2004年 オーナー企業の合併によりMGMミラージュ社が運営するホテルの一つとなる。
場所
- 3900 Las Vegas Boulevard South, Las Vegas, NV 89119, U.S.A.
ラスベガス大通りのホテル群の中でも最も南側の一角、エクスカリバーとマンダレイ・ベイの中間に位置する。
通称新フォーコーナーまでは無料のトラムが運行されている。