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「コロムナ市電」の版間の差分

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'''コロムナ市電'''({{lang-ru|Коломенский трамвай}})は、[[ロシア連邦]]の都市である'''[[コロムナ]]'''に存在する[[路面電車]]。[[2023年]]現在はコロムナ市市営統一企業であるンスキー路面電車({{lang-ru|Коломенский трамвай}})によって運営されている{{r|Kolomna-Tram_0_Info}}{{r|Kolomna-Tram_1}}{{r|Kolomna-Tram_2}}{{r|UKVZ_Tram_New_2023_1}}。


== 概要 ==
== 概要 ==
[[ソビエト連邦]](ソ連)時代の[[1948年]][[11月5日]]に開通した、[[コロムナ]]市内を走る[[路面電車]]。1940年代初期の時点では[[トロリーバス]]の導入が検討されていたが、[[第二次世界大戦]]([[大祖国戦争]])の影響で中断された後にトロリーバス以上の多数の乗客を輸送可能な路面電車へと変更され、2年で工事が実施された経歴を持つ{{r|Kolomna-Tram_1}}。
[[ソビエト連邦]](ソ連)時代の[[1948年]][[11月5日]]に開通した、[[コロムナ]]市内を走る[[路面電車]]。1940年代初期の時点では[[トロリーバス]]の導入が検討されていたが、[[第二次世界大戦]]([[大祖国戦争]])の影響で中断された後にトロリーバス以上の多数の乗客を輸送可能な路面電車へと変更され、2年で工事が実施された経歴を持つ{{r|Kolomna-Tram_1}}。


コロムナ市電は道路に沿って敷設された[[専用軌道]]上を走行しており定時制に優れている他、施設の定期的な保守も行われている。また、[[1991年]]から[[2006年]]までコロムナ市長を務めたヴァレリー・シュヴァロフ({{lang|ru|Валерия Шувалова}})は路面電車をコロムナにおける重要な交通機関と位置づけ、存続の方針を打ち出した。更にコロムナの人口や都市の大きさが路面電車に適していた事もあり、ロシア連邦の他都市で路面電車の廃止が相次ぐ中でコロムナ市電は多くの利用客を抱えており、[[2002年]]には路線延伸も行われている。また[[超低床電車]]の導入を始めとする近代化も積極的に進められている{{r|Kolomna-Tram_1}}{{r|Kolomna-Tram_2}}。
コロムナ市電は道路に沿って敷設された[[専用軌道]]上を走行しており定時制に優れている他、施設の定期的な保守も行われている。また、[[1991年]]から[[2006年]]までコロムナ市長を務めたヴァレリー・シュヴァロフ({{lang|ru|Валерия Шувалова}})は路面電車をコロムナにおける重要な交通機関と位置づけ、存続の方針を打ち出した。更にコロムナの人口や都市の大きさが路面電車に適していた事もあり、ロシア連邦の他都市で路面電車の廃止が相次ぐ中でコロムナ市電は多くの利用客を抱えており、[[2002年]]には路線延伸も行われている。また[[超低床電車]]の導入を始めとする近代化も積極的に進められている。運営については長らく国営統一企業のモソブルエレクトロトランス({{lang|ru|ГУП МО «Мособлэлектротранс»}})によって行われていたが、[[2022年]]にコロメンスキー路面電車会社へ移管されている{{r|Kolomna-Tram_1}}{{r|Kolomna-Tram_2}}{{r|UKVZ_Tram_New_2023_1}}。


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== 車両 ==
== 車両 ==
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2023年10月12日 (木) 11:33時点における最新版

コロムナ市電
Коломенский трамвай
コロムナ市電の部分超低床電車・71-623(2014年撮影)
コロムナ市電の部分超低床電車71-6232014年撮影)
基本情報
ロシアの旗 ロシア連邦
所在地 モスクワ州の旗 モスクワ州コロムナ
種類 路面電車
路線網 10系統[1]
開業 1948年11月5日[2][3][4]
運営者 コロメンスキー路面電車会社
МУП «Коломенский трамвай»[5]
路線諸元
路線距離 18 km[6]
軌間 1,524 mm[6]
電化区間 全区間
路線図
テンプレートを表示

コロムナ市電ロシア語: Коломенский трамвай)は、ロシア連邦の都市であるコロムナに存在する路面電車2023年現在はコロムナ市の市営統一企業であるコロメンスキー路面電車(ロシア語: Коломенский трамвай)によって運営されている[2][3][4][5]

概要

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ソビエト連邦(ソ連)時代の1948年11月5日に開通した、コロムナ市内を走る路面電車。1940年代初期の時点ではトロリーバスの導入が検討されていたが、第二次世界大戦大祖国戦争)の影響で中断された後にトロリーバス以上の多数の乗客を輸送可能な路面電車へと変更され、2年で工事が実施された経歴を持つ[3]

コロムナ市電は道路に沿って敷設された専用軌道上を走行しており定時制に優れている他、施設の定期的な保守も行われている。また、1991年から2006年までコロムナ市長を務めたヴァレリー・シュヴァロフ(Валерия Шувалова)は路面電車をコロムナにおける重要な交通機関と位置づけ、存続の方針を打ち出した。更にコロムナの人口や都市の大きさが路面電車に適していた事もあり、ロシア連邦の他都市で路面電車の廃止が相次ぐ中でコロムナ市電は多くの利用客を抱えており、2002年には路線延伸も行われている。また超低床電車の導入を始めとする近代化も積極的に進められている。運営については長らく国営統一企業のモソブルエレクトロトランス(ГУП МО «Мособлэлектротранс»)によって行われていたが、2022年にコロメンスキー路面電車会社へ移管されている[3][4][5]

2020年現在、コロムナ市電では2つの環状線を軸とした以下の10系統が運行している。運賃については現金で乗車券を購入する場合1回の利用につき53ルーブル、手荷物は1つにつき追加料金34ルーブルが必要となるが、ICカード「ストレルカ(Стрелка)」もしくはICカードに対応したクレジットカードを使用する際には34ルーブル43カペイカとなる他、利用回数に応じた値下げも行われる[1][7][8]

系統番号 経路 備考
1 Конькобежный центр - Голутвин - ул.Зелёная - Конькобежный центр ラケット型環状系統
時計回り
2 Ул. Спирина - Поликлиника - пл.Советская - Голугвин - 3-д ЖБИ - ул. Спирина 環状系統
Пос.Кирова - Ул. Спирина - Пос.Кирова 間は反時計回り
Ул. Зелёная - Ул.Осипенко - Ул. Зелёная 間は時計回り
3 Конькобежный центр - ул.Зелёная - Голутвин - Конькобежный центр ラケット型環状系統
反時計回り
1号線と逆回り
4 Ул. Спирина - 3-д ЖБИ - Голугвин - пл.Советская - Поликлиника - ул. Спирина 環状系統
Пос.Кирова - Ул. Спирина - Пос.Кирова 間は時計回り
Ул. Зелёная - Ул.Осипенко - Ул. Зелёная 間は反時計回り
2号線と逆回り
5 Станция Коломна- Ул.Осипенко
6 Пл. Советская - Голутвин - ул.Зелёная - пл.Советская 環状系統
時計回り
7 Конькобежный центр - Мясокомбинат
8 Пл. Советская - ул. Зелёная - Голутвин - пл.Советская 環状系統
反時計回り
6号線と逆回り
9 Конькобежный центр - ст. Коломна
10 Ул. Спирина - ст. Коломна ラケット型環状系統
Пос.Кирова - Ул. Спирина - Пос.Кирова 間は反時計回り

車両

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2020年現在、コロムナ市電に在籍する車両形式は以下の通りである。2010年代以降は超低床電車(部分超低床電車)の導入を積極的に進めており、2024年までにウスチ=カタフスキー車両製造工場製の超低床電車が5両導入される事になっている[9][10][5]

形式 両数
(2020年時点)
製造メーカー 備考
71-608 71-608KM 21両 ウスチ=カタフスキー車両製造工場
71-619 71-619KT 11両
71-623 71-623-01 1両 部分超低床電車[10]
71-623-02 1両 部分超低床電車[10]
71-407 71-407-01 21両 ウラルトランスマッシュ 部分超低床電車[10]
71-415 1両 部分超低床電車[10]

ギャラリー

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現有車両

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過去の車両

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b Маршруты и расписания”. Мособлэлектротранс. 2020年5月25日閲覧。
  2. ^ a b Основные сведения”. Мособлэлектротранс. 2020年5月25日閲覧。
  3. ^ a b c d Александр Мойсеюк (2019年11月5日). “Год трамвая. Транспортное чудо в 70 км от Рязани”. Ya62.ru. 2020年5月25日閲覧。
  4. ^ a b c Александр Манзюк (2018年3月13日). “Места с историей: трамвайное депо в Коломне”. РИАМО. 2020年5月25日閲覧。
  5. ^ a b c d Павел Яблоков (2023年10月9日). “УКВЗ готовится к отправке 220 трамваев в 10 городов России”. TR.ru. 2023年10月2日閲覧。
  6. ^ a b KOLOMNA”. UrbanRail.Net. 2020年5月25日閲覧。
  7. ^ Тарифы и правила проезда”. Мособлэлектротранс. 2020年5月25日閲覧。
  8. ^ С 1 января 2019 года повышаются тарифы на проезд в общественном транспорте”. ЗАО КОЛОМНА (2018年12月12日). 2020年5月25日閲覧。
  9. ^ Vehicle Statistics Kolomna, Tramway”. Urban Electric Transit. 2020年5月25日閲覧。
  10. ^ a b c d e Елена Анохина, Павел Яблоков (2017年11月8日). “Коломна получит новые трамвайные вагоны от «Уралтрансмаша»”. TR.ru. 2020年5月25日閲覧。

外部リンク

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