「歩法 (馬術)」の版間の差分
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速歩の[[反撞]]による人馬への負担を低減するための技術。 |
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2006年6月27日 (火) 04:26時点における版
歩法(ほほう)とは、馬術において、馬の歩き方、走り方のことを言う。
常歩
常歩(なみあし; 英:walk; 仏:pas; 独:Schritt)は、4節(四肢が別々に着地・離地すること)の歩き方で、馬の4本の肢のいずれかが必ず地面に着いている(「空間期」がない)。
肢の動く順序は右後肢、右前肢、左後肢、左前肢。
速度は通常、分速110メートルほど。
速歩
速歩(はやあし; 英・仏:trot; 独:Trab)は、2節の歩き方で、右前肢と左後肢(右斜対肢)、左前肢と右後肢(左斜対肢)がペアになって同時に着地・離地する「斜対歩」と、右前肢と右後肢(右側対肢)、左前肢と左後肢(左側対肢)がペアになる「側対歩」とがある。
歩行中、四肢のいずれもが地面から離れている「空間期」がある。
速度は通常、分速220メートルほど。
軽速歩
軽速歩(けいはやあし)とは、速歩のとき騎手が馬の動きに合わせて鐙に立つ、鞍に座る、を繰り返しすことをいう。
速歩の反撞による人馬への負担を低減するための技術。
駈歩
駈歩(かけあし; 英:canter; 仏:galop; 独:Galopp)は、3節の歩き方で、左右どちらの前肢が前に出るかで、左駈歩、右駈歩の区別がある。左(右)駈歩の場合の肢の着地の順番は、右(左)後肢(第1節)、右(左)斜対肢(第2節)、左(右)前肢(第3節)の順で、その後、四肢がすべて地面から離れる「空間期」が来る。
速度は通常、分速340メートルほど。
襲歩
襲歩(しゅうほ;gallop)は、全速力で走る際の馬の歩き方で、馬術の基本となる「三種の歩度」(常歩、速歩、駈歩)には含まれない。
4節の歩き方で、左手前と右手前があり、また回転襲歩と交叉襲歩がある。
左(右)手前の回転襲歩は、肢の着地が左(右)後肢、右(左)後肢、右(左)前肢、左(右)前肢の順。
左(右)手前の交叉襲歩は、肢の着地が右(左)後肢、左(右)後肢、右(左)前肢、左(右)前肢の順。
この後にいずれの肢も着地していない「空間期」がくる。