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{{部首|部首=爿|[[爻部]]|[[片部]]}} |
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'''爿部'''(しょうぶ)は、[[漢字]]を[[部首]]により分類したグループの一つ。[[康熙字典]]214部首では90番目に置かれる(4画の30番目、巳集の6番目)。 |
'''爿部'''(しょうぶ)は、[[漢字]]を[[部首]]により分類したグループの一つ。[[康熙字典]]214部首では90番目に置かれる(4画の30番目、巳集の6番目)。 |
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爿の字は木を裂いて二つにしたものの左半分を意味する。大徐本の『[[説文解字]]』にはこの字が存在しないが、『六書故』引く唐本『説文解字』では爿部があったという。「牀」([[寝台]]の意)字についての徐鍇の注で爿は牀の省略であるとしている。そうだとすると、この字の本来の音は qiáng ではなく、「牀」のchuáng ということになる。[[甲骨文字]]を見ても寝台を縦にした形であり、本来の意味は寝台で、後に左半分の木切れの意味が生じたと考えられる。木切れの意味については『[[新加九経字様]]』雑辨部に「鼎」字の下は木を裂いて炊くことに象り、左が爿で右が片であるとしている。 |
爿の字は木を裂いて二つにしたものの左半分を意味する。大徐本の『[[説文解字]]』にはこの字が存在しないが、『六書故』引く唐本『説文解字』では爿部があったという。「牀」([[寝台]]の意)字についての徐{{JIS2004フォント|鍇}}の注で爿は牀の省略であるとしている。そうだとすると、この字の本来の音は {{zh|qiáng}} ではなく、「牀」の {{zh|chuáng}} ということになる。[[甲骨文字]]を見ても寝台を縦にした形であり、本来の意味は寝台で、後に左半分の木切れの意味が生じたと考えられる。木切れの意味については『[[新加九経字様]]』雑辨部に「鼎」字の下は木を裂いて炊くことに象り、左が爿で右が片であるとしている。 |
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[[偏旁]]としてはもっぱら音符として使われ、ショウ(壯・牆・將 |
[[偏旁]]としてはもっぱら音符として使われ、ショウ(壯・牆・將など)やジョウ({{zh|狀}}など)といった音を表している。 |
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爿を偏旁にもつ漢字はもっぱら旁に従って分類されており、爿部はそれらに分類しづらかった少数のものだけを収めている。 |
爿を偏旁にもつ漢字はもっぱら旁に従って分類されており、爿部はそれらに分類しづらかった少数のものだけを収めている。 |
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なお日本の[[新字体]]、中国の[[簡化字]]において「爿」は「将」や「壮」のように「丬」と簡略化されている。しかし、爿部の漢字については日本では常用漢字ではないため、簡化字では字全体が簡化されたためにその影響が及んでいない。 |
なお日本の[[新字体]]、中国の[[簡化字]]において「爿」は「将」や「壮」のように「{{JIS2004フォント|丬}}」と簡略化されている。しかし、爿部の漢字については日本では常用漢字ではないため、簡化字では字全体が簡化されたためにその影響が及んでいない。 |
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== 部首の通称 == |
== 部首の通称 == |
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*日本:しょうへん |
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*韓国:{{lang|ko|장수장변부}} |
*韓国:{{lang|ko|장수장변부}}(jangsu jang byeon bu、将帥の爿が偏の部) |
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*英米:Radical half tree trunk |
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**[[三十六字母]] - 従母 |
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*[[中国語|現代音]] |
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**[[普通話]] - {{Smaller|[[ピンイン]]}}:{{zh|qiáng}} {{Smaller|[[注音符号|注音]]}}:{{lang|zh|ㄑㄧㄤˊ}} {{Smaller|[[ウェード式]]}}:ch'iang 2 |
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**[[広東語]] - {{Smaller|[[香港語言学学会エツ語ピン音方案|Jyutping]]}}:coeng4 {{Smaller|[[イェール式]]}}:cheung4 |
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*[[日本語]] - |
*[[日本語]] - {{Smaller|[[音読み|音]]}}: ショウ(シャウ)([[漢音]]) |
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*[[朝鮮語]] - |
*[[朝鮮語]] - {{Smaller|音}}:{{lang|ko|장}}(jang) {{Smaller|訓}}:{{lang|ko|조각널}}(jogak neol、木片) |
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== 例字 == |
== 例字 == |
2012年8月9日 (木) 05:07時点における版
爿 | ||||||||||||||
康熙字典 214 部首 | ||||||||||||||
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爻部 | 爿部 | 片部 | ||||||||||||
1 | 一 | 丨 | 丶 | 丿 | 乙 | 亅 | 2 | 二 | 亠 | 人 | 儿 | 入 | 八 | 冂 |
冖 | 冫 | 几 | 凵 | 刀 | 力 | 勹 | 匕 | 匚 | 匸 | 十 | 卜 | 卩 | 厂 | 厶 |
又 | 3 | 口 | 囗 | 土 | 士 | 夂 | 夊 | 夕 | 大 | 女 | 子 | 宀 | 寸 | 小 |
尢 | 尸 | 屮 | 山 | 巛 | 工 | 己 | 巾 | 干 | 幺 | 广 | 廴 | 廾 | 弋 | 弓 |
彐 | 彡 | 彳 | 4 | 心 | 戈 | 戶 | 手 | 支 | 攴 | 文 | 斗 | 斤 | 方 | 无 |
日 | 曰 | 月 | 木 | 欠 | 止 | 歹 | 殳 | 毋 | 比 | 毛 | 氏 | 气 | 水 | 火 |
爪 | 父 | 爻 | 爿 | 片 | 牙 | 牛 | 犬 | 5 | 玄 | 玉 | 瓜 | 瓦 | 甘 | 生 |
用 | 田 | 疋 | 疒 | 癶 | 白 | 皮 | 皿 | 目 | 矛 | 矢 | 石 | 示 | 禸 | 禾 |
穴 | 立 | 6 | 竹 | 米 | 糸 | 缶 | 网 | 羊 | 羽 | 老 | 而 | 耒 | 耳 | 聿 |
肉 | 臣 | 自 | 至 | 臼 | 舌 | 舛 | 舟 | 艮 | 色 | 艸 | 虍 | 虫 | 血 | 行 |
衣 | 襾 | 7 | 見 | 角 | 言 | 谷 | 豆 | 豕 | 豸 | 貝 | 赤 | 走 | 足 | 身 |
車 | 辛 | 辰 | 辵 | 邑 | 酉 | 釆 | 里 | 8 | 金 | 長 | 門 | 阜 | 隶 | 隹 |
雨 | 靑 | 非 | 9 | 面 | 革 | 韋 | 韭 | 音 | 頁 | 風 | 飛 | 食 | 首 | 香 |
10 | 馬 | 骨 | 高 | 髟 | 鬥 | 鬯 | 鬲 | 鬼 | 11 | 魚 | 鳥 | 鹵 | 鹿 | 麥 |
麻 | 12 | 黃 | 黍 | 黑 | 黹 | 13 | 黽 | 鼎 | 鼓 | 鼠 | 14 | 鼻 | 齊 | 15 |
齒 | 16 | 龍 | 龜 | 17 | 龠 |
爿部(しょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では90番目に置かれる(4画の30番目、巳集の6番目)。
爿の字は木を裂いて二つにしたものの左半分を意味する。大徐本の『説文解字』にはこの字が存在しないが、『六書故』引く唐本『説文解字』では爿部があったという。「牀」(寝台の意)字についての徐鍇の注で爿は牀の省略であるとしている。そうだとすると、この字の本来の音は qiáng ではなく、「牀」の chuáng ということになる。甲骨文字を見ても寝台を縦にした形であり、本来の意味は寝台で、後に左半分の木切れの意味が生じたと考えられる。木切れの意味については『新加九経字様』雑辨部に「鼎」字の下は木を裂いて炊くことに象り、左が爿で右が片であるとしている。
偏旁としてはもっぱら音符として使われ、ショウ(壯・牆・將など)やジョウ(狀など)といった音を表している。
爿を偏旁にもつ漢字はもっぱら旁に従って分類されており、爿部はそれらに分類しづらかった少数のものだけを収めている。
なお日本の新字体、中国の簡化字において「爿」は「将」や「壮」のように「丬」と簡略化されている。しかし、爿部の漢字については日本では常用漢字ではないため、簡化字では字全体が簡化されたためにその影響が及んでいない。
部首の通称
- 日本:しょうへん
- 韓国:장수장변부(jangsu jang byeon bu、将帥の爿が偏の部)
- 英米:Radical half tree trunk
部首字
爿
例字
- 爿・牀・牆・壯