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「木賃宿」の版間の差分

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[[Image:職人宿a.jpg|thumb|240px|今も地方に残る木賃宿]]
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'''木賃宿'''(きちんやど)とは、[[江戸時代]]以前の[[街道]]筋で、[[燃料]]代程度もしくは相応の宿賃で[[旅人]]を宿泊させた最下層の[[旅籠]]。宿泊者は大部屋で[[自炊]]が原則であり、寝具も自己負担が珍しくなく、棒鼻と呼ばれた宿場町の外縁部に位置することが多かった。食事は宿泊客が米など食材を持ち込み、薪代相当分を払って料理してもらうのが原則であった。木賃の「木」とはこの「[[薪]]」すなわち木の代金の宿と言うことから木賃宿と呼ばれたが、後には単に安価で粗末な宿泊施設や安宿を意味する言葉となった。木銭宿(きせんやど)とも言う。商人宿、職人宿などを含む場合もある。
'''木賃宿'''(きちんやど)とは、[[江戸時代]]以前の[[街道]]筋で、[[燃料]]代程度もしくは相応の宿賃で[[旅人]]を宿泊させた最下層の[[旅籠]]。
宿泊者は大部屋で[[自炊]]が原則であり、[[寝具]]も自己負担が珍しくなく、棒鼻と呼ばれた宿場町の外縁部に位置することが多かった。食事は宿泊客が米など食材を持ち込み、薪代相当分を払って料理してもらうのが原則であった。木賃の「木」とはこの「[[薪]]」すなわち木の代金の宿と言うことから木賃宿と呼ばれたが、後には単に安価で粗末な宿泊施設や安宿を意味する言葉となった。木銭宿(きせんやど)とも言う。商人宿、職人宿などを含む場合もある。


==関連項目==
==関連項目==

2011年5月12日 (木) 03:10時点における版

今も地方に残る木賃宿

木賃宿(きちんやど)とは、江戸時代以前の街道筋で、燃料代程度もしくは相応の宿賃で旅人を宿泊させた最下層の旅籠

宿泊者は大部屋で自炊が原則であり、寝具も自己負担が珍しくなく、棒鼻と呼ばれた宿場町の外縁部に位置することが多かった。食事は宿泊客が米など食材を持ち込み、薪代相当分を払って料理してもらうのが原則であった。木賃の「木」とはこの「」すなわち木の代金の宿と言うことから木賃宿と呼ばれたが、後には単に安価で粗末な宿泊施設や安宿を意味する言葉となった。木銭宿(きせんやど)とも言う。商人宿、職人宿などを含む場合もある。

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