コンテンツにスキップ

「カイロの紫のバラ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
BOTarate (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 変更: pt:A Rosa Púrpura do Cairo
Xqbot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: nl:The Purple Rose of Cairo; 細部の編集
14行目: 14行目:
| 編集 = スーザン・E・モース
| 編集 = スーザン・E・モース
| 配給 = [[オリオン・ピクチャーズ]]
| 配給 = [[オリオン・ピクチャーズ]]
| 公開 = {{flagicon|USA}}[[1985年]][[3月1日]]<br>{{flagicon|Japan}}[[1986年]]4月
| 公開 = {{flagicon|USA}}[[1985年]][[3月1日]]<br />{{flagicon|Japan}}[[1986年]]4月
| 上映時間 = 84分
| 上映時間 = 84分
| 製作国 = {{USA}}
| 製作国 = {{USA}}
31行目: 31行目:




==あらすじ==
== あらすじ ==
{{ネタバレ}}
{{ネタバレ}}
舞台は1930年代の[[ニュージャージー]]。妻のセシリア([[ミア・ファロー]])は[[ウェイトレス]]をして、失業中の夫モンク([[ダニー・アイエロ]])との生活を支えている。惨めな生活とモンクとの愛のない結婚から逃れるため、セシリアは映画館に通っているのだが、今上映されている「カイロの紫のバラ」という映画に彼女は夢中になっているのだった。「カイロの紫のバラ」の登場人物トムと、トム役を演じる俳優のギルの二役を[[ジェフ・ダニエルズ]]が演じている。トムは[[第四の壁]]を破り、白黒のスクリーンからカラフルな現実の世界へ現れる。「カイロの紫のバラ」の監督はトムが映画から逃げたのに気づき、ギルとともに事件が起こっているニュージャージーの映画館にやってくる。この映画はトムとギル、セシリアを巻き込んだ普通ではない三角関係を描いている。エンディングでは、ギルがセシリアを見捨てハリウッドに戻ってしまう。これまで恋人も仕事も家庭も持てなかったセシリアは、映画館の席について『[[トップ・ハット]]』の[[フレッド・アステア]]と[[ジンジャー・ロジャース]]のダンスを見つめている。自分の悲惨な状況を忘れ、映画に夢中になっているセシリアを映し映画は終わる。
舞台は1930年代の[[ニュージャージー]]。妻のセシリア([[ミア・ファロー]])は[[ウェイトレス]]をして、失業中の夫モンク([[ダニー・アイエロ]])との生活を支えている。惨めな生活とモンクとの愛のない結婚から逃れるため、セシリアは映画館に通っているのだが、今上映されている「カイロの紫のバラ」という映画に彼女は夢中になっているのだった。「カイロの紫のバラ」の登場人物トムと、トム役を演じる俳優のギルの二役を[[ジェフ・ダニエルズ]]が演じている。トムは[[第四の壁]]を破り、白黒のスクリーンからカラフルな現実の世界へ現れる。「カイロの紫のバラ」の監督はトムが映画から逃げたのに気づき、ギルとともに事件が起こっているニュージャージーの映画館にやってくる。この映画はトムとギル、セシリアを巻き込んだ普通ではない三角関係を描いている。エンディングでは、ギルがセシリアを見捨てハリウッドに戻ってしまう。これまで恋人も仕事も家庭も持てなかったセシリアは、映画館の席について『[[トップ・ハット]]』の[[フレッド・アステア]]と[[ジンジャー・ロジャース]]のダンスを見つめている。自分の悲惨な状況を忘れ、映画に夢中になっているセシリアを映し映画は終わる。
{{ネタバレ終了}}
{{ネタバレ終了}}


==撮影現場==
== 撮影現場 ==
トムとセシリアのシーンの多くはバートランドアイランド・アミューズメントパークで撮影されている。この施設は映画製作の前に閉鎖されていた。[[ニュージャージー州]]サウス・アムボイのラリタン・ディナーでも撮影された。
トムとセシリアのシーンの多くはバートランドアイランド・アミューズメントパークで撮影されている。この施設は映画製作の前に閉鎖されていた。[[ニュージャージー州]]サウス・アムボイのラリタン・ディナーでも撮影された。


==キャスト==
== キャスト ==
*セシリア:[[ミア・ファロー]]
*セシリア:[[ミア・ファロー]]
*トム・バクスター/ギル:[[ジェフ・ダニエルズ]]
*トム・バクスター/ギル:[[ジェフ・ダニエルズ]]
46行目: 46行目:
*ラリィ:[[ヴァン・ジョンソン]]
*ラリィ:[[ヴァン・ジョンソン]]


==受賞==
== 受賞 ==
本作は[[英国アカデミー賞]]と[[セザール賞]]最優秀外国映画賞を受賞した。また[[タイム誌]]の「ALL-TIME 100 best films」にも選ばれた。
本作は[[英国アカデミー賞]]と[[セザール賞]]最優秀外国映画賞を受賞した。また[[タイム誌]]の「ALL-TIME 100 best films」にも選ばれた。


==外部リンク==
== 外部リンク ==
*[http://www.findarticles.com/p/articles/mi_qa3768/is_200101/ai_n8946651 Roller coasters, Aristotle, and the films of Woody Allen]. a 2001 article from the ''Literature Film Quarterly''
*[http://www.findarticles.com/p/articles/mi_qa3768/is_200101/ai_n8946651 Roller coasters, Aristotle, and the films of Woody Allen]. a 2001 article from the ''Literature Film Quarterly''
*[http://film.guardian.co.uk/interview/interviewpages/0,6737,562682,00.html Woody Allen 2001 interview] at the National Film Theatre
*[http://film.guardian.co.uk/interview/interviewpages/0,6737,562682,00.html Woody Allen 2001 interview] at the National Film Theatre
73行目: 73行目:
[[it:La rosa purpurea del Cairo]]
[[it:La rosa purpurea del Cairo]]
[[la:The Purple Rose of Cairo]]
[[la:The Purple Rose of Cairo]]
[[nl:The Purple Rose of Cairo]]
[[pl:Purpurowa róża z Kairu]]
[[pl:Purpurowa róża z Kairu]]
[[pt:A Rosa Púrpura do Cairo]]
[[pt:A Rosa Púrpura do Cairo]]

2009年8月14日 (金) 20:25時点における版

カイロの紫のバラ
The Purple Rose of Cairo
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
製作 ロバート・グリーンハット
製作総指揮 ジャック・ローリンズ
チャールズ・H・ジョフィ
出演者 ミア・ファロー
ジェフ・ダニエルズ
ダニー・アイエロ
音楽 ディック・ハイマン
撮影 ゴードン・ウィリス
編集 スーザン・E・モース
配給 オリオン・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗1985年3月1日
日本の旗1986年4月
上映時間 84分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $15,000,000
テンプレートを表示

カイロの紫のバラThe Purple Rose of Cairo)は1985年アメリカ合衆国の映画。監督はウディ・アレン


あらすじ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


舞台は1930年代のニュージャージー。妻のセシリア(ミア・ファロー)はウェイトレスをして、失業中の夫モンク(ダニー・アイエロ)との生活を支えている。惨めな生活とモンクとの愛のない結婚から逃れるため、セシリアは映画館に通っているのだが、今上映されている「カイロの紫のバラ」という映画に彼女は夢中になっているのだった。「カイロの紫のバラ」の登場人物トムと、トム役を演じる俳優のギルの二役をジェフ・ダニエルズが演じている。トムは第四の壁を破り、白黒のスクリーンからカラフルな現実の世界へ現れる。「カイロの紫のバラ」の監督はトムが映画から逃げたのに気づき、ギルとともに事件が起こっているニュージャージーの映画館にやってくる。この映画はトムとギル、セシリアを巻き込んだ普通ではない三角関係を描いている。エンディングでは、ギルがセシリアを見捨てハリウッドに戻ってしまう。これまで恋人も仕事も家庭も持てなかったセシリアは、映画館の席について『トップ・ハット』のフレッド・アステアジンジャー・ロジャースのダンスを見つめている。自分の悲惨な状況を忘れ、映画に夢中になっているセシリアを映し映画は終わる。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


撮影現場

トムとセシリアのシーンの多くはバートランドアイランド・アミューズメントパークで撮影されている。この施設は映画製作の前に閉鎖されていた。ニュージャージー州サウス・アムボイのラリタン・ディナーでも撮影された。

キャスト

受賞

本作は英国アカデミー賞セザール賞最優秀外国映画賞を受賞した。またタイム誌の「ALL-TIME 100 best films」にも選ばれた。

外部リンク