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「百鬼夜行絵巻」の版間の差分

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2009年6月1日 (月) 03:35時点における版

百鬼夜行絵巻(ひゃっき やぎょう えまき)は、日本の絵巻物の一種である。代表作とされてきたのは、京都大徳寺山内の塔頭一休宗純ゆかりの真珠庵に所蔵される「百鬼夜行図」(重要文化財、真珠庵本)である。

『百鬼夜行絵巻』 作者不詳(室町時代)

概要

百鬼夜行絵巻とは、その名の通り、「百鬼夜行」のさまを描いた絵巻物の総称である。但し、その名称は、現代の研究者等が名付けたものであって、当初よりの名称ではない。そのため、百鬼夜行のさまであると確定し得ない場合は、同様の図像が描かれた絵巻であったとしても、「妖怪絵巻」と名付けられている場合も見受けられる。

国の内外を問わず、各地に所蔵される絵巻であるが、著名なのは、真珠庵本である。室町時代の絵巻で、土佐光信筆と伝承されている。そこに描かれるのは、付喪神と呼ばれる器物の妖怪たちが中心である。

但し、百鬼夜行絵巻に描かれるのは、真珠庵本に見られるような付喪神だけではなく、他の本では、動物の変化した妖怪なども描かれており、当初より、数種の絵巻が存在していて、それが模写・転写されて、今日に伝わっているものと考えられている。

主な作例

百鬼夜行絵巻の例

参考文献

関連項目