「スターフォックス64」の版間の差分
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開発中止となった『[[スターフォックス2]]』のプロジェクトを受け継いだのが本作である。 |
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また、オープニングとエンデングはポリゴンを使用した人形劇であり、現在でも[[ニコニコ動画]]などでも高く評価されている。 |
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== システム == |
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2008年8月27日 (水) 08:23時点における版
ジャンル | シューティングゲーム |
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対応機種 |
NINTENDO64 iQue Player Wii(バーチャルコンソール) |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1〜4人 |
メディア | [N64] 96Mbitロムカセット |
発売日 |
NINTENDO64 1997年4月27日 1997年7月1日 1997年10月20日 iQue Player 2003年11月21日 バーチャルコンソール 2007年4月2日 2007年4月17日 2007年4月20日 2008年6月25日 |
対象年齢 |
CERO: A ESRB: E PEGI: 7+ |
売上本数 |
約64万本 約276万本 約403万本 |
その他 | 振動パック対応 |
『スターフォックス64』(-ろくじゅうよん、Star Fox 64, 欧州版:Lylat Wars)は、1997年4月27日に任天堂より発売されたNINTENDO64用3Dシューティングゲーム。スターフォックスシリーズの第2作目。
発売当初の定価は振動パックとセットで8,700円(税別)だった。2007年4月17日からはWiiのバーチャルコンソールで配信されている。また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』では「名作トライアル」というモードで体験版が収録されている。
2008年現在、全世界における本作の売上本数は約400万本以上で、世界一売れたシューティングゲームソフトとしてギネス・ワールド・レコーズに登録されている。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概要
自機後方からの視点(またはコックピット視点)で操作するシューティングゲーム。シリーズ2作目であるが、ストーリーとしては前作の続編ではなく、パラレルワールド的展開が繰り広げられる。
ステージ構成は2種類あり、一定のルートをほぼ強制的(ルートに分岐がある場合もある)に進んでボスを倒すスクロールステージと、立方体の箱庭ステージで360度自由に移動できるオールレンジモードがある。またステージによっては、スクロールステージとオールレンジモードが組み合わさっている場合もある。
ゲームの開始からエンディングまでキャラクターの音声はフルボイスとなっており(当時の任天堂のゲームとしては異例の演出)、ゲームの進行に伴い巧みに変化するリアルタイムの会話、そしてそれを構成するシンプルでありながら非常に濃いセリフがゲームとの圧倒的な一体感を生み出している。ステージ途中で敵や仲間から通信が入るなど、ストーリー展開に引き込まれる演出が織り込まれており臨場感を高めている。
難易度はスーパーファミコン版と比べると低めに設定されており、シューティングゲームが初めての子供でも楽しめるゲームになっている。反面、「チャージ弾」の誘爆で敵を撃破することによりHIT数がさらに加算されるなどの、練習を積むほど高いスコアをたたき出すことができる奥が深いゲーム性も持ち合わせている。
戦闘のシチュエーションやムービーシーンには『スター・ウォーズ』シリーズや『インデペンデンス・デイ』などの有名SF映画や、ガンダムシリーズへのオマージュが多々見られる。
開発中止となった『スターフォックス2』のプロジェクトを受け継いだのが本作である。
また、オープニングとエンデングはポリゴンを使用した人形劇であり、現在でもニコニコ動画などでも高く評価されている。
システム
- プレイヤーは主人公のフォックスが乗るアーウィンを操る。
- 1つの惑星や宙域が1つのステージとなる。プレイヤーは惑星コーネリアのステージから始め、最終的に敵の本拠地であるベノムのステージまでたどり着く事が目的である。
- 各ステージでは、ストーリー進行とともに課せられる任務を完了すればステージクリアとなる。任務としては、その惑星のボスを倒す、ワープ航法を完了させる、ミサイルを撃墜するなどがある(又、任務の完了の仕方などにより「ステージ分岐」が発生する事もある)。
- 敵の攻撃を受ける、地形にぶつかるなどするとアーウィンのシールド残量が減っていく。シールド残量が0になるとミスで、残機が1つ減る。残機が0の状態でミスをするとゲームオーバーになる。
- ステージクリア後には「作戦終了」か「作戦完了」のどちらかが表示される。クリアした際にルート分岐が特に無いステージの場合は、ボスを倒してステージクリアをすれば無条件に「作戦完了」となり、次のステージへと進める。ルート分岐のあるステージの場合は、任務を完全に遂行しないままクリアすると「作戦終了」、任務を完全遂行すれば「作戦完了」となり、それぞれ次のステージが異なる。ただし作戦完了の場合は、作戦終了ルートに進むことを選択する事も可能。なお、作戦完了ルートは基本的に難しい。
- ルート分岐が無い例:惑星ソーラはクリアすれば必ず「作戦完了」となり、次のステージは必ず惑星マクベスとなる。
- ルート分岐が有る例:惑星カタリナでは「コーネリア軍の前線基地を守る」という任務が与えられる。このステージで基地を守りきれなかった場合、次のステージはセクターXただ一つに決定する。しかし、見事に基地を守りきると、プレイヤーは次のステージに惑星ソーラとセクターXのどちらかを選ぶことができるようになる。
- ステージ選択画面では前ステージと次ステージがライン(ワープ航法によるクリアでは直線上に移動する光)で結ばれており、このライン(もしくは光)には3色ある。これは次のステージの難易度を示しており、難しい方から赤、黄色、青である。
- 各ステージで仲間の戦闘離脱がない状態で、敵の撃墜数が一定量を超えると、ステージごとに勲章がもらえる。ステージを進んでいる時に、敵の撃墜数のカウントの文字色が白からオレンジ色に変わると、勲章をもらえる条件を満たしていることになる。
- 全てのステージで勲章を取ると、ウイングの耐久力が低下するなど、難易度がアップしたエクストラモードステージが出現する。また、サウンドテストでゲーム中のBGMを聞くことができるようになる。
- 1ステージで512点以上取るとランキング表示が256点少なくなるというバグがある。(ED直後のランキング表示は512以上でも正常)
N64版とVC版の相違点
- N64版では振動機能があるが、VC版では振動機能が無い。
- アーウィンのエンジンから噴出する炎のエフェクトが、半透明になっている。
- エリア6のボスのビームの色はN64版では黄、橙、赤、ピンク、白が鮮やかでペカペカした色だが、VC版では黄、橙、赤、ピンク、白が薄く、ピンク色だけ伸びている。
- アンドルフを倒した時、VC版では画面全体が若干暗くなっている。
- フラッシュ効果が控えめになっている。
- 惑星マクベスのボスを倒した後のフラッシュ効果が削除されている。
登場人物
「スターフォックス」チーム
恒星ライラット系でアーウィンを主戦力として活躍するやとわれ遊撃隊。惑星探査、重要機密物資の輸送、有事の際の救援と依頼内容は多岐にわたるが、筋の通らない仕事は引き受けない。今回はペパー将軍の依頼で事件の調査と敵退治に出撃する。
- フォックス・マクラウド (声優:里内信夫)
- 新生「スターフォックス」のリーダー。故郷の惑星「パペトゥーン」の宇宙アカデミーでコーネリア防衛軍士官候補生だったが、亡き父の後を受け継いで「スターフォックス」のリーダーとなる。正義感があふれている。パイロットとしての腕はあるが、リーダーとしては一人前ではない。18歳。エクストラでは、父親同様サングラス姿になる。
- ファルコ・ランバルディ (声優:江川央生)
- 宇宙暴走族「FREE AS A BIRD(フリー・アズ・ア・バード)」の元ヘッド。戦闘機の操縦に関してはフォックス以上とも噂される腕前。口調はきついが、フォックスに厚い信頼を寄せている。クールに気取っているが、かなりの熱血漢。19歳。1ステージで分岐の鍵を握っている。またほかの二人に比べると、支援してくれる機会が多い。
- ペッピー・ヘア (声優:麻生智久)
- コーネリア防衛軍士官、初代「スターフォックス」のメンバーを経て現在のチームメンバーとなったベテランパイロット。年齢はメンバーの中で一番上であり、パイロットとしての経験や知識は豊富。フォックスの成長を温かく見守っている。また、ビビアンという妻がおり、夫婦仲は非常に良好らしい。41歳。操作の指示やボスの弱点などを教えてくれたりしてフォックスをサポートする。
- スリッピー・トード (声優:頓宮恭子)
- フォックスの宇宙アカデミー在学時代からの親友。パイロットとしての腕はイマイチであるが、天性の明るさでチームの雰囲気を盛り上げるムードメーカーとなっている。また、メカニックに関しては一流であり、敵シールド(体力)の分析やマシンの製造まで出来る。18歳。前述の通り、敵シールドを分析してくれるので、かなり重要な役割。三人の中で、最も救援要請が多い。
- ナウス(型番:NUS系064) (声優:阪口大助)
- グレートフォックスの専属航宇士ロボット。艦内の管理から航行まですべてを任されている。作戦中に補給物質の投下や援護も行う。スリッピーのメカニック・アシスタントとしても活躍する。ちなみに型番の“NUS”はNINTENDO64の型番からきている。 条件を満たすと、応援してくれることがある。
- ジェームズ・マクラウド (声優:麻生智久)
- やとわれ遊撃隊「スターフォックス」の創始者であり、初代「スターフォックス」のリーダーを務めたフォックスの父親。ペパー将軍の依頼で惑星ベノムの探査に赴いたが、仲間のピグマの裏切りによりアンドルフの罠に落ち、壮絶な最期を遂げたと報告されている。
「スターウルフ」チーム
ならず者ばかりのやとわれ遊撃隊。ウルフェンを主力戦闘機としている。表向きはウルフがスターフォックスをライバル視して結成したことになっているが、実態はアンドルフの手先となったピグマによって、ウルフを担ぎ上げて組織したアンドルフ直属の精鋭部隊。
- ウルフ・オドネル (声優:江川央生)
- 「スターウルフ」のリーダー。パイロットの腕はライラット系でも1、2を争う腕前。過去にジェームズ・マクラウドと因縁があった。そのためか息子であるフォックスにも並々ならぬライバル意識を燃やしている。根っからの悪党だが、潔く度量も大きい親分肌。本人は利用されていることに気付いていない。
- レオン・ポワルスキー (声優:里内信夫)
- 血を見るのが何よりも好きで、パイロットの腕前もウルフに次ぐといわれるが、冷酷非情な戦いをするために「殺人マシーン」と称され、メンバーからも恐れられている。出自に関しては一切不明で、過去に何らかの組織・機関に属していた記録もなく、他恒星系からの異民族とみられている。
- ピグマ・デンガー (声優:郷里大輔)
- 初代「スターフォックス」のメンバー。金のためなら平気で他人を陥れるゆがんだ性格で、チームを裏切り、アンドルフと共謀してジェームズを死なせた張本人。以来、アンドルフを皇帝と呼び慕いパイロット兼エンジニアとして「スターウルフ」のチームに所属。陰でチームを操っている。また、コーネリア防衛軍科学研究所時代にアンドルフ直属の研究員だった。コテコテすぎるほどの大阪弁で話す。
- アンドリュー・オイッコニー (声優:阪口大助)
- アンドルフの甥。未熟なくせにエリート意識は強く、アンドルフの権力を盾に威張っている為、メンバーからの評判も良くない。できの悪い甥をピグマが押しつけられたかたちだが、彼がいることによる「スターウルフ」への技術的・経済的バックアップは計り知れないものとなっている。
その他の登場人物
- ビル・グレイ (声優:阪口大助)
- フォックスの宇宙アカデミー在学時代からの友人。惑星「カタリナ」のコーネリア防衛軍カタリナ前線基地空戦部隊長。友情に厚い爽やかな青年士官。ビルの機体を撃ってしまうと怒られる。カタリナでの戦いで味方戦闘機を誤射せずにクリアするとクリア時の台詞が変わる。ちなみに彼を撃墜することも可能なのだが、どういうわけか撃墜された後も平然とフォックスたちに通信で話し掛けてくる。
- キャット・モンロー (声優:頓宮恭子)
- ファルコの元暴走族仲間のパイロット。色っぽい口調で話す。不意に現れてはスターフォックスを援護してくれる。ファルコに恋心を抱いているが、それを悟られない為に気まぐれな性格を装っている。
- ペパー将軍 (声優:郷里大輔)
- コーネリア防衛軍司令官。長きにわたって司令長官の地位についており、指令能力や人望の厚さは誰もが疑わない。温厚な性格故にアンドルフを追放処分にとどめてしまったことが今回の事件を招いたともいえる。アンドルフ軍の宣戦布告に対し新生スターフォックスにその殲滅を依頼。
- アンドルフ (声優:郷里大輔)
- 元々はコーネリア防衛軍科学研究所の優秀な科学者で、主任にまで上りつめるほどだった。研究していたバイオウェポンを使い、コーネリアを絶滅の危機に陥れたため、辺境の惑星「ベノム」に永久追放された。しかし、ベノムで自ら皇帝を名乗り、強大な軍事力を築きあげて反乱。ライラット系の侵略を企てる。
- カイマン (声優:里内信夫)
- アンドルフ軍の上級兵の一人のワニで、唯一名前が公表されている。実力等は定かではないが、「こちらカイマン。異常ないっスよ!」等と上官に対しての言葉遣いが成っておらず、口調やテンションからも読み取れる様に、軽めの性格をしている。
- ヤル・デ・ポン
- アーウィンやグレートフォックスなどの開発元「スペースダイナミクス社」の社長だが、裏では武器の密売をしていているという黒い噂もある。トレーニングモードのみに登場し、アーウィンの操作法を教える。作品中で唯一ボイスが無いキャラクター。
主要メカ
ゲームに登場する戦闘機など。
- アーウィン
- スターフォックスの代名詞とも呼べる主力戦闘機。
- ランドマスター
- 超高性能回転式地対空戦車。地上探索用に開発された小型地圏探査車両を改良したもの。アーウィンと同等性能の火力と頑丈な装甲を備えている。車両底部に設けられた2つの噴出口によって短時間のホバリングが可能。またどちらか片方の噴出口を使えば、横方向への迅速な側転移動ができる。アーウィンと異なり、このローリングによって電磁波が放射されることはなく、光学兵器を反射することはできない。各人専用車両はなく、1両のみを所有している。
- グレートフォックス
- 超弩級強襲巡洋母艦。やとわれ遊撃隊「スターフォックス」の活動拠点。大型プラズマエンジンを3基搭載しており、惑星間ワープ航行が可能。アーウィン、ランドマスター等を格納し、宇宙空間・大気圏内・海洋を巡航し、各機体の整備用ドックも完備。臨戦時は最前線補給基地としての役割も担う。故・ジェームズ・マクラウドがスペースダイナミクス社に開発を依頼。設計段階から関わって完成した特別仕様艦で、製作費に80年分のローンが組まれている。なおスターフォックスの報酬の一部がこのローン返済に充てられている。
- ブルーマリン
- 改造潜水艦。メカニック・エンジニアのスリッピーが廃棄部品などを集めて開発した潜水艦。趣味の産物であるが、アーウィンの整備部品を流用しているため、レーザー砲やローリング機構まで搭載している。ホーミング照明弾も装備。戦線投入を意図して作られたものではなく、エネルギー消費を考慮して本体照明は微弱なライトのみ。肉眼での視野がほとんど確保できない。
- ウルフェン
- スターウルフの主力戦闘機。アンドルフとピグマによるカスタムメイドにつき詳細は不明。アーウィンと同様にG-ディフューザーシステムを搭載しているとみて間違いない。さらに4枚のグラヴィティプレートも装備しており、その性能は少なくともアーウィンと互角以上のものであると推測されている。
- ウルフェンII
- ベノムで登場するウルフェンの改良機。バリアやローリングが可能になっているほか、レーザーがツインレーザーになり、連射速度などが上がっている。
- コーネリア・ファイター
- コーネリア防衛軍の主力戦闘機。アーウィンの初期モデル。レーザーはシングルのみだが、隊長機のみツインレーザー仕様。
- キャット・ウィング
- キャットが愛用する機体でアンドルフの高度軍事基地から盗み出した戦闘機を改造したもの。スピード重視の軽量ボディであるがレーザーはシングルのみ。
アイテム
- サプライリング
- 銀色のリング。取るとシールドが少し回復する。
- シールドリング
- 金色のリング。取るとシールドが少し回復し、3つ集めるとシールドの上限が伸びる(そのステージのみ)。その状態でさらに3つ集めると1UPする。2つめまではステージを持ち越すことができる。
- ミドルサプライ
- 銀色の、手裏剣のような形のリング。取るとシールドが大幅に回復する。
- チェックポイント
- 青色のリング。取るとシールドが大幅に回復し、以後そのステージで撃墜された場合は残機が残っていればそこからの再スタートになる。
- ウイングリペア
- 破損したウイングを修復できるアイテム。ウイングが破損している場合は、レーザーエナジーがこれに変わる場合もある。
- レーザーエナジー
- アルファベットのHのような形のアイテム。取るとレーザーがツイン→ハイパーの順にパワーアップする。
- リザーブボム
- Bボタンで発射できるスマートボムを補充する。最大所持数は9個まで。
- 1UP
- アーウィンをミニチュア化したようなアイテム。アーウィンの残機が1機増える。
ライラット系
物語の舞台となる恒星系。詳細な設定はライラット系を参照。ここでは64版に関連する事柄について記述する。
惑星
- コーネリア
- 豊かな自然環境に恵まれている恒星ライラット系の第4惑星。ライラット系惑星集団の首都として、政治、経済、文化の中心地となっている。コーネリア防衛軍の名声は高く、宇宙平和の象徴的存在となっている。ライラット系の大半の惑星を支配下においたアンドルフは、首都コーネリアへの侵略を開始。コーネリア防衛軍の決死の防衛もむなしく、市街地は無惨に荒らされ、占領下におかれようとしている。ここでスターフォックスのファーストミッションが展開される。 ボスは都市占領兵器「グランガ」、もしくは惑星間戦闘空母「アタック・キャリア」のどちらかと戦う。
- フィチナ
- 地表の約90%が永久凍土と雪に覆われた氷雪の惑星。軍の情報基地が置かれ、常に防衛部隊が駐留していたが、アンドルフ軍の侵攻により基地が陥落、機密情報が敵に漏れたと思われる。さらに基地には時限爆破装置が仕掛けられた。ボスは初遭遇のスターウルフで、超高性能全領域戦闘機「ウルフェン」4機との戦闘。ちなみに海外版では惑星の名前がフォーチュナとなっている(SFC版および『アサルト』のものとは別物)。
- カタリナ
- 海洋の割合こそ少ないものの、肥よくな地表に植物が繁茂し、自然環境に恵まれている。大規模な移民計画に伴い、コーネリアに次ぐ軍事防衛基地の建設計画が進行中。その初期段階として、小規模の軍事施設が建設され、コーネリア防衛軍が常時駐留している。初期段階では最前線基地としてめざましい活躍をしたカタリナ駐留軍だったが、アンドルフ軍の執拗な波状攻撃により、防戦一方になっている。フォックスの旧友ビルが登場。ここでは敵戦闘機の他にビルが率いるバーナード隊とドーベル隊の味方戦闘機も登場する。ボスは超巨大要塞「グレート・ディッシュ」。
- アクアス
- 惑星表面の100%を海洋が占める水の惑星。海中にアンドルフ軍のバイオウェポンが投入され、汚染物質を垂れ流し海洋生物を巨大・凶暴化させており、貴重な遺跡が浸食され、甚大な損失を免れない状況にある。ブルーマリンでプレイする唯一のステージ。 ボスはバイオウェポン「バクーン」。
- ソーラ
- マントル対流層が地表に露出した灼熱の惑星。アンドルフがバイオウェポンの実験を行っている。所々でヘビのようなプロミネンスが吹き上がり、マグマの波が襲い来る。熱気の影響で、常にアーウィンがダメージを受け続ける。惑星カタリナを経由していればビルが登場。 ボスはバイオウェポン「サンガー」。
- ゾネス
- 海洋の割合が90%を占め、アクアスと共に水の双子星として知られる。ちなみにペッピーの新婚旅行先はこの惑星。しかし、アンドルフのバイオウェポンの汚染にさらされ、かつての面影を全く残さない汚染惑星と化している。水棲生物は巨大・凶暴化しており、アンドルフ軍は海洋補給基地を建設している。キャットが登場し、スターフォックスを援護する。ボスは違法改造戦艦「サルマリン号」。このサルマリン号は、潜水している時は潜望鏡でこちらを見ているが、この潜望鏡はスマートボム2発で破壊することができ、破壊した後は潜水中の攻撃が殆ど当たらなくなる。
- タイタニア
- 荒涼たる砂漠と岩山ばかりの惑星。別名「禁断の惑星」。古代人絶滅後、何万年も生き延びた生体兵器や防衛システムがこれまで異星人の進入を阻んできており、アンドルフ軍も手を下していないが、偵察部隊は上空に駐留している。ランドマスターによるスリッピー救出作戦が行われる。ボスは古代化石獣「ゴラス」。
- マクベス
- 豊富な鉱物資源に恵まれ、無数の採掘場を取り巻く工業製品の生産施設とそれを取り巻く居住区が建造され、中規模のコロニーを形成している。アンドルフ軍占領後は軍事生産補給基地に改造され、兵器の生産・輸送の大半をこの基地が担っている。惑星間巡航ミサイルもこの基地から発射されている。この基地は両軍にとって、戦略上の最重要ポイントである。ここでもランドマスターが活躍。 ボスは最新鋭凧型実験兵器「ベンジャミン」で、ランドマスターでボスを追いかける展開になる。ロックをすべて解除し、線路のポイントを切り替えると列車は燃料庫に突っ込み大爆発を起こす。ロックをすべて解除できなかったり、ポイントを切り替えられないとボスを追いかけつづけることになるのだが、延々と追いつづけるとベンジャミンを引っ張っているケーブルが切断され、共倒れになってしまう。惑星ゾネスを経由しているとキャットが登場。ポイント切り替えの手助けをしてくれる。
- ベノム
- ライラット系の最外縁に位置する荒涼とした辺境の惑星。地表は見渡す限りの岩場と断崖。大気中の酸素濃度も極めて低く、生物の棲息には適さない。しかし、追放されたアンドルフの手により数年の間に改造され、アンドルフ軍の本拠地となっている。アンドルフの軍事基地は地下に建造されているため、実態がよくつかめていない。しかも張り巡らされた地下輸送網によって、地上のあらゆる場所で迎撃部隊の出動が可能になっている。2種類のステージがある。ボスはボルスからベノムに進入した場合、謎の巨大ゴーレム「バムバム」(ここではバムバムを追いつづけると動く柱や倒れる柱が現れて自機はやられてしまうが、柱の手前に1UPがあるのでそれを取りさえすれば、実質残機は減らない。しかしバムバムは何故か柱をすり抜けて行ってしまう)、アンドルフが作り上げた自身の偽者のロボット「アンドルフ・ダミー」。エリア6経由の場合のボスはウルフェンに改良を加えた「ウルフェンII」、アンドルフの真の姿である「アンドルフ・アイ」と「アンドルフ・ブレイン」。なお、アンドルフ・ブレインの方は倒しても終わりではなく、基地から脱出しなければならない。
宙域
謎の多い不可解な宙域で、磁場の異常から予想もつかない諸現象が起こる危険地帯になっている。
- セクターX
- Xの文字が浮かび上がる謎の宙域。アンドルフは秘密兵器を開発するため、あえてこの危険な宙域に基地を建設している。また、かねてから存在の可能性が示唆されていたワープホールを兵器輸送に利用してるという噂もある。惑星カタリナを経由しているとビルが登場。ボスは、アンドルフ軍の作りかけの秘密兵器「HVC-09」。このロボットの台詞からして、どうやら暴走を起こして基地を破壊してしまったらしく、ボスとの戦闘場所に到着する前に基地設備がボロボロなのが確認できる。倒すのに時間がかかるとスリッピーが惑星タイタニアに吹っ飛ばされる(離脱扱いになるため、勲章は得られなくなる)。また、セクターZへのワープゾーンが存在する。
- 唯一、「作戦完了」の条件が2つ存在するステージ。どちらの条件でクリアしても、もう一方の作戦完了ルートを選択することは不可能。
- セクターY
- 惑星コーネリアにもっとも近いこの宙域は比較的安定しており、事件や事故は少ない。コーネリアへの進軍を図るアンドルフ軍はモビルスーツのような兵器新型対艦兵器「サルジャー」を投入。コーネリア軍は苦戦を強いられている。ボスは戦闘ロボット「サルデス」と「サルデスII」。
- セクターZ
- 数十年前、ライラット系で一大勢力を誇った宇宙海賊とコーネリア軍が戦った古戦場。当時の残骸もそのまま放置されて戦闘の激しさを物語っている。磁気の異常などによる遭難事故の多発地帯として知られている。アンドルフ軍は惑星間巡航ミサイルによる包囲網をこの宙域にしき、スターフォックスを殲滅しようともくろんでいる。合計6機の大型ミサイルがグレートフォックスを襲う。惑星ゾネスを経由しているとキャットが登場。ボスは惑星間巡航ミサイル「マン・ドリル」。
その他
- 小惑星帯メテオ
- 惑星コーネリアの公転軌道よりやや外側を公転する小惑星帯。コーネリア〜フィチナ間に位置している。。アンドルフ軍はコーネリアに大規模な援軍を投入するため、メテオに小惑星破壊艇を導入し、進軍ルートの確保をねらっている。また、カタリナへのワープゾーンが存在する。ボスは小惑星破壊艇「メテオ・クラッシャー」。
- 防衛衛星ボルス
- 惑星ベノムを衛星軌道上で守護するアンドルフ軍の防衛衛星。大口径レーザー兵器プラネットキャノンが設置され、艦隊による突破は不可。難攻不落の要塞とされている。上部にコアとそれを守るシールドを発生させるためのシールド・リアクターが設置されている。惑星フィチナを経由していない場合、スターウルフが登場し、経由していても、倒し損ねたスターウルフのメンバーがいる場合はそのメンバーが登場。
- エリア6
- 辺境の惑星ベノムへの中継ポイントとして設けられた宇宙基地。かつては宇宙農園が造られ、植物の試験栽培などが行われていた。アンドルフの占領後は敵軍の軍事拠点となり、アンドルフ軍の戦艦がひしめく防衛線が三層にわたって張られている。コーネリア防衛軍の戦略会議でも進行不能エリアとみなされ、実質的には戦略から外されている。敵の出現数がかなり多く(ある程度慣れていれば400点以上取ることも可能。また512点以上とるとランキングの点数表示で256点引かれるというバグがある)、グレートフォックスからのレーザーによる支援が受けられる。また、アンドルフからの通信をキャッチする事もできる。ボスは最終宇宙兵器「デス・ボール」。
バトルモード
本編とは別に、最大4人のプレイヤーで対戦ができるモードが用意されている。ステージは、コーネリア、カタリナ、セクターZの3種類から選択できる(本編と同名だが対戦用にアレンジされている)。最初はアーウィンでしか対戦できないが、一定の条件を満たすとランドマスターやマシンから降りたパイロットで対戦することができる(セクターZは陸地が存在しないためアーウィンのみ)。
パイロットはその場に止まって攻撃することができるが、生身のためいかんせん防御力が低く、ランドマスターと接触しただけでダメージを受けるほか、移動も遅い。またパイロットに関しては宮本茂曰く「ストーリーモードでも使用可能の予定だったが容量上の都合でバトルのみの登場となった」とのこと。パイロットの武器は筒状の大型バズーカ。
ランドマスターやパイロットのシステムは『アサルト』で継承している。
メインゲームにてエクストラモードをプレイ可能な場合は、メインゲームの表示を「エクストラ」にした状態でバトルモードを選択すれば、エクストラモード仕様の対戦も可能。
TVCM
広末涼子をメインに据え、総勢約350人の出演者が巨大スクリーンの前でスターフォックス64をプレイするという大掛かりなもの。広末が「シビレる〜」という台詞を連呼するなど、振動パック対応ソフトであることを強調する内容だった。撮影が行われた場所は幕張メッセ。
約350人の出演者のうち約150人が当時の若手芸人となっており、X-GUN(現・丁半コロコロ)、オセロ、ネプチューンなどが出演していた。