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2008年5月25日 (日) 07:34時点における版
藤原定信(ふじわら の さだのぶ、寛治2年(1088年) - 保元元年(1156年))は、平安時代後期の書家。藤原定実の長男で、世尊寺家第5世となり、能書家として重んじられた。大嘗会屏風の筆者となり、多くの墨跡を今日に伝えている。
鑑識にも長じており、保延6年(1140年)10月22日、小野道風書の『屏風土代』と藤原行成書の『白楽天詩巻(高松宮家本)』を入手し、『屏風土代』は延長6年(928年)11月、道風35歳の書であること、『白楽天詩巻』は寛仁2年8月21日、行成47歳の書であることを鑑定し、それぞれの奥書きに記している。
墨跡
- 定信和漢朗詠集切
- 近来、石川家の秘庫から出たもので、その奥書きに「同日未刻染筆申時終切定信」の自署があるので、定信の真跡と決定された。詩句と和歌を大きく散らし書きにしている。書風は雄健高雅で、連綿も自然で、筆端には才気が溢れており、円熟した晩年の書と推測されている。
関連項目
参考文献
- 『日本と中国の書史』 - 社団法人 日本書作家協会発行 木村卜堂編著