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「第58回スーパーボウル」の版間の差分

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'''第58回[[スーパーボウル]]'''(Super Bowl LVIII)は、[[2023年のNFL|2023年シーズン]]の[[NFL]]のチャンピオンを決める試合である
'''第58回[[スーパーボウル]]'''(Super Bowl LVIII)は、[[2023年のNFL|2023年シーズン]]の[[NFL]]のチャンピオンを決める試合。2024年2月11日、AFC王者の[[カンザスシティ・チーフス]]とNFC王者の[[サンフランシスコ・49ers]]が対戦し、チーフスが25-22勝利し2年連続4度目の優勝を果たした。MVPには[[パトリック・マホームズ]]が選ばれた

試合は2024年2月に[[ルイジアナ州]][[ニューオーリンズ]]で開催される予定であったが、2021年シーズンからのレギュラーシーズン17試合制移行により、開催日が1週間ずれ、大規模イベント([[ニューオーリンズ・マルディグラ]])と重なり、翌2025年の開催に変更された。2021年12月、本大会が[[ネバダ州]][[ラスベガス]]近郊の[[パラダイス (ネバダ州)|パラダイス]]で開催されることが決定された<ref name=henkou>[https://nfljapan.com/headlines/56977 https://nfljapan.com/headlines/56977]NFL JAPAN 2020年10月15日</ref><ref name=kettei>[https://nfljapan.com/headlines/71705 2024年2月の第58回スーパーボウルはラスベガス開催に決定]NFL JAPAN 2020年12月16日</ref>。


== 開催地決定まで ==
== 開催地決定まで ==
第56回までの開催地は、開催を希望する都市が入札し、オーナー会議の投票で決定するプロセスを採用していたが、第57回、第58回の開催分からはリーグの方から開催候補地に開催に向けた接触をすることが許されるようになった。
第56回までの開催地は、開催を希望する都市が入札し、オーナー会議の投票で決定するプロセスを採用していたが、第57回、第58回の開催分からはリーグの方から開催候補地に開催に向けた接触をすることが許されるようになった。


リーグと接触し、開催を希望した[[アリゾナ州]][[アリゾナ州]][[グレンデール (アリゾナ州)|グレンデール]]と[[ルイジアナ州]][[ニューオーリンズ]]が提案書をまとめ、その提案書に対する無記名投票が2018年5月のオーナー会議において行われた。その結果、第57回を[[アリゾナ州]][[アリゾナ州]][[グレンデール (アリゾナ州)|グレンデール]]、第58回を[[ルイジアナ州]][[ニューオーリンズ]]で開催することが満場一致にて決定した<ref>{{cite web|title=アリゾナ、ニューオーリンズが第57回、58回スーパーボウルの舞台に正式決定|url=https://nfljapan.com/headlines/32205|website=NFL JAPAN|date=2018-05-24|accessdate=2018-07-30}}</ref>。
リーグと接触し、開催を希望した[[アリゾナ州]][[アリゾナ州]][[グレンデール (アリゾナ州)|グレンデール]]と[[ルイジアナ州]][[ニューオーリンズ]]が提案書をまとめ、その提案書に対する無記名投票が2018年5月のオーナー会議において行われた。その結果、第57回を[[アリゾナ州]][[アリゾナ州]][[グレンデール (アリゾナ州)|グレンデール]]、第58回を[[ルイジアナ州]][[ニューオーリンズ]]で開催することが満場一致にて決定した<ref>{{Cite web|和書|title=アリゾナ、ニューオーリンズが第57回、58回スーパーボウルの舞台に正式決定|url=https://nfljapan.com/headlines/32205|website=NFL JAPAN|date=2018-05-24|accessdate=2018-07-30}}</ref>。


しかし、試合数増加伴い、大規模イベントと重複することとなったため、開催は翌年に移動し、2021年12月、[[ネバダ州]][[ラスベガス]]近郊の[[パラダイス (ネバダ州)|パラダイス]]で開催されることが決定された<ref name=henkou/><ref name=kettei/>。
しかし、レギュラーシーズンが2021年シーズン以降、17試合移行したことにより、開催日が当初の予定から1週間遅くなり、大規模イベント([[ニューオーリンズ・マルディグラ]])と重なったため、ニューオーリンズでの開催は翌2025年に変更され、2021年12月、[[ネバダ州]][[ラスベガス]]近郊の[[パラダイス (ネバダ州)|パラダイス]]で開催されることが決定された<ref>{{cite web|url=https://nfljapan.com/headlines/71705 |title=2024年2月の第58回スーパーボウルはラスベガス開催に決定 |publisher=NFL JAPAN |date=2021-12-16 |accessdate=2024-02-17 }}</ref>。[[ラスベガス・レイダース|レイダース]]が[[2020年のNFL|2020年シーズン]]に移転するまでNFLのチームが無かったネバダ州において初めて開催されるスーパーボウルとなった<ref name=henkou>[https://nfljapan.com/headlines/56977 https://nfljapan.com/headlines/56977]NFL JAPAN 2020年10月15日</ref><ref name=kettei>[https://nfljapan.com/headlines/71705 2024年2月の第58回スーパーボウルはラスベガス開催に決定]NFL JAPAN 2020年12月16日</ref>。


== 出場チーム ==
== 出場チーム ==
[[アメリカン・フットボール・カンファレンス|AFC]]代表[[カンザスシティ・チーフス]]はAFC第3シードから2年連続6度目の出場、[[ナショナル・フットボール・カンファレンス|NFC]]代表[[サンフランシスコ・フォーティナイナーズ|サンフランシスコ・49ers]]はNFC第1シードから4年ぶり8度目の出場。勝利すれば、チーフスは2年連続4度目、49ersは[[第29回スーパーボウル]]以来29年ぶり6度目のスーパーボウル制覇となる。両チームの対戦は[[第54回スーパーボウル]]以来、5年ぶり2度目であり、この試合ではチーフスが31対20で勝利した。
出場チームは、現地時間2024年1月28日の両カンファレンスのチャンピオンシップで決定する予定である。

<!--[[アメリカン・フットボール・カンファレンス|AFC]]代表[[]]はAFC第シードから年ぶり度目の出場、[[ナショナル・フットボール・カンファレンス|NFC]]代表[[]]はNFC第シードから年ぶり度目の出場である。勝利すれば、は[[]]以来年ぶり度目、は[[]]以来年ぶり度目のスーパーボウル制覇となる。両チームの対戦は[[]]以来年ぶり度目であり、この試合ではが対で勝利した。-->
=== サンフランシスコ・49ers ===
サンフランシスコ・49ersはレギュラーシーズンを12勝5敗で終え、NFC第1シードを獲得した。前年に新人ながらチームをNFCチャンピオンシップに導いた[[ブロック・パーディ]]の活躍もありチームは[[2021年のNFLドラフト]]全体3位指名で獲得した[[トレイ・ランス]]をトレードで放出した。パーディはパスで4,280ヤードを獲得、31タッチダウン、11インターセプト、QBレイティング113.0で[[プロボウル]]に選ばれた。また2022年シーズン途中にチームに加入したRB[[クリスチャン・マキャフリー]]はランとレシーブで2,023ヤードを獲得、合計21タッチダウンをあげてオールプロファーストチームに選ばれた。レシーバー陣でも[[ブランドン・アイユーク]]、[[ジョージ・キトル]]、[[ディーボ・サミュエル]]の3人が1000ヤード以上を獲得した。4人の選手がスクリメージラインから1,000ヤード以上を獲得したのはNFL史上初めてのことであった。トータルオフェンスはNFL2位の平均398.4ヤード、パスオフェンスはNFL4位の257.9ヤード、ランオフェンスはNFL3位の140.5ヤードを獲得した。オフェンスラインの中心は左タックルの[[トレント・ウィリアムズ]]でオールプロファーストチームに3回目、プロボウルに11回目の選出となった。ディフェンスも失点でNFL3位の17.5点しか許さず、NFLトップタイの22インターセプトをあげた。ディフェンスラインでは[[ニック・ボーサ]]がチームトップの10.5サック、[[ジェイボン・ハーグレイブ]]が7サック、[[アリク・アームステッド]]が5サックをあげた。ラインバッカーの[[フレッド・ワーナー]]は132タックル、4インターセプト、4ファンブルフォース、2.5サックをあげてオールプロファーストチームに選ばれた。ディフェンスバックでは[[シャーバリウス・ウォード]]が5インターセプト、72タックル、[[ディオモンドアー・レノアー]]が3インターセプト、84タックルをあげた。

チームは8度目のスーパーボウル出場となった。最初の5回は優勝したがその後2回は敗れており、この大会に勝てばNFCのチームとしては初めて6回目の優勝となり、[[ニューイングランド・ペイトリオッツ]]、[[ピッツバーグ・スティーラーズ]]に並ぶところであった。

=== カンザスシティ・チーフス ===
前年のスーパーボウルチャンピオンであるカンザスシティ・チーフスは11勝6敗でシーズンを終えAFC第3シードとなった。[[アンディ・リード (アメリカンフットボール)|アンディ・リード]]ヘッドコーチの元で11年連続で勝ち越し、8年連続で[[AFC西地区]]優勝を果たした。

6年目のQB[[パトリック・マホームズ]]は1試合あたりのパス獲得ヤード、インターセプト、QBレイティングなどで自己最低の成績に終わった。レシーバー陣には落球が多く、パスを落とした回数はNFLワーストであった。そうした状況にもかかわらずパス成功率は自己最高の67.2%であり、27タッチダウンをあげた。TEの[[トラビス・ケルシー]]が5年間で4度目となるチームトップのレシーブ獲得ヤードを記録したが2015年以来初めてレシーブ獲得ヤードが1000ヤードを下回った。WR陣では新人の[[ラシー・ライス]]が938ヤード、7タッチダウン、2年目のRB[[アイザイア・パチェコ]]が935ヤードを走り7タッチダウンをあげた。オフェンスラインでは[[ジョー・テューネイ]]、[[クリード・ハンフリー]]の2人がプロボウルに選ばれた。

ディフェンスラインの[[クリス・ジョーンズ (ディフェンシブタックル)|クリス・ジョーンズ]]が10.5サックをあげてプロボウルに選ばれた。また[[ジョージ・カーラフティス]]も10.5サックをあげた。ディフェンスバックの[[ラジャリアス・スニード]]が2インターセプト、78タックル、14パスディフレクション、[[トレント・マクダフィー]]が80タックル、5ファンブルフォース、3サック、[[ジャスティン・リード]]がチームトップの95タックル、1インターセプト、3サックをあげた。

チーフスは最近5年間で4度目、通算6回目のスーパーボウル出場となった。それまでに3回優勝していた。[[1962年のAFL|1962年]]には[[アメリカン・フットボール・リーグ|AFL]]チャンピオンになっている。

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|+49ersの戦績
! 週 !! 日付 !! 相手 !! 結果 !! 勝敗
|-
!colspan=5|レギュラーシーズン
|-
! colspan=5| プレイオフ(NFC第1シード)
|-
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| colspan=4| シードにより免除
|-style="background:#cfc"
!DP
|1/20
| グリーンベイ・パッカーズ
| 24-21
|
|-style="background:#cfc"
!CC
|1/28
| [[デトロイト・ライオンズ]]
| 34-31
|
|-
|colspan="5" style="text-align:center;" scope="row"|{{colorbox|#cfc|勝利}} {{colorbox|#fcc|敗戦}} at:敵地での対戦
|-
! colspan=5|過去3年の戦績
|-
!年!! colspan=2|結果!!地区!!勝敗
|-
![[2020年のNFL|2020]]
| colspan=2|レギュラーシーズン敗退
| 4位
| 6-10
|-
![[2021年のNFL|2021]]
| colspan=2|カンファレンス決勝敗退(第6シード)
| 3位
| 10-7
|-
![[2022年のNFL|2022]]
| colspan=2|カンファレンス決勝敗退(第2シード)
|優勝
| 13-4
|-
|colspan="5" style="text-align:center;" scope="row"|'''WC''':ワイルドカードプレーオフ<br /> '''DP''':ディビジョナルプレーオフ <br />'''CC''':カンファレンス決勝
|}
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{| class="wikitable" style="text-align:center;font-size:90%;"
|+チーフスの戦績
! 週 !! 日付 !! 相手 !! 結果 !! 勝敗
|-
!colspan=5|レギュラーシーズン
|-
! colspan=5| プレイオフ(AFC第3シード)
|-style="background:#cfc"
!WC
|1/13
| マイアミ・ドルフィンズ
| 26-7
|
|-style="background:#cfc"
!DP
|1/21
| at バッファロー・ビルズ
| 27-24
|
|-style="background:#cfc"
!CC
|1/28
| at ボルチモア・レイブンズ
| 17-10
|
|-
|colspan="5" style="text-align:center;" scope="row"|{{colorbox|#cfc|勝利}} {{colorbox|#fcc|敗戦}} at:敵地での対戦
|-
! colspan=5|過去3年の戦績
|-
!年!! colspan=2|結果!!地区!!勝敗
|-
![[2020年のNFL|2020]]
| colspan=2|スーパーボウル敗退(第1シード)
|優勝
| 14-2
|-
![[2021年のNFL|2021]]
| colspan=2|カンファレンス決勝敗退
|優勝
| 12-5
|-
![[2022年のNFL|2022]]
| colspan=2|スーパーボウル制覇(第1シード)
|優勝
| 14-3
|-
|colspan="5" style="text-align:center;" scope="row"|'''WC''':ワイルドカードプレーオフ<br /> '''DP''':ディビジョナルプレーオフ <br />'''CC''':カンファレンス決勝
|}
|}

=== プレーオフ ===
サンフランシスコ・49ersは第1シードのため1回戦はバイウィークとなり、ディビジョナルプレーオフで第7シードの[[グリーンベイ・パッカーズ]]と対戦した。14-21とリードされて第4Qを迎えたがパーディからマキャフリーへのタッチダウンなどで逆転、パッカーズの最後の攻撃も[[ドレ・グリーンロー]]が[[ジョーダン・ラブ]]のパスをインターセプトして24-21で勝利し3年連続でNFCチャンピオンシップゲームに進出した。第3シードの[[デトロイト・ライオンズ]]との試合では前半を7-24で終えたが、そこから連続で27得点あげるなど34-31で逆転勝利した。

カンザスシティ・チーフスは、ワイルドカードプレーオフで第6シードの[[マイアミ・ドルフィンズ]]と対戦した。猛烈な寒波の中で行われたこの試合はキックオフ時点で氷点下20度の寒さでありNFL史上4番目に寒い中での試合となった。この試合でチームはドルフィンズをタッチダウン1本に抑え26-7で勝利した<ref>{{cite web|url=https://apnews.com/article/chiefs-dolphins-bills-steelers-nfl-playoffs-cold-snow-weather-b49dba3f4fdeeae8f023a7408b53296e |title=Chiefs and Dolphins play fourth-coldest game in NFL history at minus-4 degrees |publisher=[[AP通信]] |author=Dave Skretta |date=2024-01-14 |accessdate=2024-12-16 }} </ref>。ディビジョナルプレーオフでは第2シードの[[バッファロー・ビルズ]]と対戦した。シーソーゲームとなったこの試合でチーフスは27-24で勝利し6年連続でAFCチャンピオンシップゲームに進出した。第1シードの[[ボルチモア・レイブンズ]]との試合はディフェンスが活躍し17-10で勝利した。

== エンターテイメント ==
=== 試合開始前 ===
[[カントリーミュージック]]歌手の[[リーバ・マッキンタイア]]が[[星条旗 (国歌)|アメリカ国歌]]を、{{仮リンク|ダニエル・デュラント|en|Daniel Durant}}の[[アメリカ手話|手話]]付きで歌う予定である。またラッパーの[[ポスト・マローン]]が[[アメリカ・ザ・ビューティフル]]を[[アンドラ・デイ]]が[[リフト・エブリ・ボイス・アンド・シング]]を歌う予定である<ref>{{cite web|url=https://nfljapan.com/headlines/96867 |title=第58回スーパーボウルにリーバ・マッキンタイア、ポスト・マローン、アンドラ・デイらが出演 |publisher=NFL JAPAN |date=2024-01-19 |accessdate=2024-02-05 }}</ref>。

=== ハーフタイムショー ===
[[コンテンポラリー・R&B|R&B]]、[[ポップ・ミュージック|ポップ歌手]]の[[アッシャー (歌手)|アッシャー]]がハーフタイムに出場することが発表された。

== 試合経過 ==
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|title=サンフランシスコ・49ers 対 カンザスシティ・チーフス
|date=2024年2月11日
|time=[[太平洋標準時|米国時間]]15時40分/[[日本標準時|日本時間]]12日8時40分
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===前半===
[[ハワイ・マウイ島山火事]]で被災した高校のフットボール関係者が出席したコイントスで勝ったチーフスは後半のリターンを選択したため、前半は49ersがリターンすることとなった。49ersの最初のドライブは5プレーで49ヤードを獲得したが、これは主に[[クォーターバック|QB]]の[[ブロック・パーディ]]が[[ランニングバック|RB]]の[[クリスチャン・マキャフリー]]にボールをパスしたことによるものだった。チーフス陣内27ヤードラインでマキャフリーがファンブルし、チーフスがボールを奪った。

チーフスの最初のドライブはわずか3プレーでパントに追い込まれた。ナイナーズの次のドライブは4プレー、16ヤードを獲得したが、フォルススタートやホールディングなどのペナルティで第3ダウン残り27ヤードに追い込まれファーストダウンを獲得できずパントに終わった。チーフスの次のドライブも4プレーで10ヤード獲得にとどまり、再びパントに追い込まれた。

49ersは第1クォーターから第2クォーターにまたがった次のドライブで、10プレーで46ヤードを獲得し、[[プレースキッカー|K]]の[[ジェイク・ムーディ]]が55ヤードのフィールドゴールを成功させ、49ersが3点を獲得した。チーフスは次のドライブで4プレーで66ヤードを前進させた。49ers陣内9ヤードラインでRBの[[アイザイア・パチェコ]]がファンブルし、49ersがボールをリカバー、チーフスの得点を阻止した。しかし、49ersの次の攻撃は3プレーでパントに終わり、ターンオーバーを生かすことができなかった。チーフスも次のドライブでパントに終わった。

49ersは次のドライブで8プレー、67ヤードを獲得しタッチダウンをあげた。タッチダウンプレーは、パーディがスクリメージラインの後ろで[[ワイドレシーバー|WR]]の[[ジャウアン・ジェニングス]]にボールをパスし、ジェニングスがそのボールをマキャフリーにパスし、21ヤードのタッチダウンを決めた。ジェニングスのこのパスはNFL入り後、初めてのパスであった<ref name="kozano">{{cite web|url=https://www.sportingnews.com/jp/nfl/news/2024-02-11-nfl-super-bowl-xlviii-chiefs-49ers-live-score-result-highlight/e25b5f46fbbfec1ba2baf686 |title=【速報】チーフスが49ersとの第58回スーパーボウルを制す MVPはマホームズ|試合経過・結果・ハイライト|NFL 2023-2024 |publisher=スポーティグニューズ |author=小座野容斉 |date=2024-02-12 |accessdate=2024-02-13 }}</ref>。ムーディーはPATに成功し、49ersのリードを10-0に広げた。チーフスは次のドライブで13プレー、65ヤードを獲得し、Kの[[ハリソン・バトカー]]が28ヤードのフィールドゴールを決めて、3点を獲得した。49ersは前半残り時間わずかで攻撃権を得たがパーディがニーダウンで時計を使い果たし、前半は49ersが10-3リードしてで終了した。

===後半===
第3クォーターの後半は両チームの激しいパフォーマンスの時間となった。チーフスは最初のプレーでファンブルしたが、ボールをリカバーし10ヤードのロスにとどめた。次の2プレーで10ヤードを獲得した後、[[パトリック・マホームズ]]のパスを[[セイフティ (アメリカンフットボールのポジション)|S]]の[[ジアイル・ブラウン]]がインターセプトした。しかし、49ersはターンオーバーを活かすことができず、わずか3プレーでパントに終わった。両チームが再びパントした後、チーフスの次のドライブは47ヤードに達し、バトカーがスーパーボウル最長記録となる57ヤードのフィールドゴールを決めて10-6となった。

第4クォーターに入り、49ersがまだ10対6でリードしていたものの、次のドライブはわずか3プレーでパントに追い込まれた。チーフスの次のドライブはわずか3プレー、8ヤードしか続かず、再びパントに追い込まれた。パントの際、ボールは[[コーナーバック|CB]]の[[ダレル・ルーター・ジュニア]]の右足かかとに当たった。ルーターはボールが来ていることに気付かず、彼にボールが当たったためフリーボールとなり、このボールを押さえたチーフスが49ers陣内16ヤードラインで攻撃権を獲得した。次のプレーで、マホームズはWRの[[マルケス・バルデス=スキャントリング]]に投げて16ヤードのタッチダウンを決めた。バトカーのPATが成功し、チーフスが13-10とリードした。

49ersは次のドライブで12プレイ、75ヤードを獲得。ドライブ中の重要なプレーでは、ジェニングスへの17ヤードのパスと、[[フルバック|FB]]の[[カイル・ユーズチェック]]による2ヤードのランが成功。最後のプレーはパーディからジェニングスへの10ヤードのタッチダウンで終わった。しかし、ムーディーのPATはチーフスの[[ラインバッカー|LB]]、[[レオ・チェナル]]にブロックされ失敗、49ersが16対13と逆転した。

チーフスの次のドライブは12プレイで69ヤードを獲得した。チーフスが49ers陣内46ヤードラインに到達すると、マホームズはファンブルしたがボールを奪い返し、ドライブを生かし続けた。第2ダウンでパスが不成功、第3ダウンにマホームズがサックされ、その結果バトカーが24ヤードのフィールドはゴールを決めてスコアを16-16の同点にした。

49ersはわずか4プレーでチーフス陣地の40ヤードラインに到達することができた。2ミニッツウォーニングの後、パーディはパスを2本投げ、ムーディが53ヤードのフィールドゴールを決めてドライブは終了。49ersが19-16とリードした。もう一度タッチバックした後、チーフスはのこり1分以内にフィールドゴール圏内に入る必要があった。このドライブでチーフスは11プレー、64ヤードを獲得し、バトカーが29ヤードのフィールドゴールを決めて19点の同点に追いつく。残り3秒というところで、パーディはニーダウンで時間切れとなり、試合は延長戦に持ち込まれた。

=== 延長戦 ===
第58回スーパーボウルは、7年前の[[第51回スーパーボウル]]に続き、延長戦が行われた2回目のスーパーボウルとなった。コイントスで勝った49ersは先攻を選択した(試合終了後49ersの選手はレギュラーシーズンと異なり延長で最初にタッチダウンを奪っても勝利にならないルール変更がなされていた点について知らなかったことを告白した<ref name="kozano"/>。)。49ersのドライブでは、第3ダウンでパス失敗に終わったが、チーフスのホールディングペナルティにより、49ersはオートマティックファーストダウンを獲得するなどボールを進め、ムーディのフィールドゴールで、49ersが22-19とリードした。

チーフスはドライブは13プレイで75ヤードを獲得した。このドライブでチーフスは第3ダウン2回、第4ダウン1回と追い詰められたがマホームズのデザインランなどでファーストダウンを更新<ref name="kozano"/>、延長戦残り3秒でマホームズが[[メコール・ハードマン]]にパスを投げて3ヤードのタッチダウンを決め、チーフスが25-22でスーパーボウルに勝利した。チーフスがスーパーボウルで優勝したのは2年連続、通算4度目となった。

== スターティングラインアップ ==
{{Col-begin}}
{{Col-2}}
{| class="wikitable" style="text-align:center; margin-right:1em;font-size:90%;white-space:nowrap"
|-
!style="background-color:#B3995D;color:#FFFFFF;width:200px" |49ers
!colspan=2|ポジション
!style="background-color:#E31837;color:#FFFFFF;width:200px" |チーフス
|-
! colspan="4" style="text-align:center;" | オフェンス
|-
| [[ジョージ・キトル]]<br /><small>85 [[:en:George Kittle|George Kittle]]</small>
| colspan="2" | TE
| [[トラビス・ケルシー]]<br /><small>87 [[:en:Travis Kelce|Travis Kelce]]</small>
|-
| [[カイル・ユーズチェック]]<br /><small>44 [[:en:Kyle Juszczyk|Kyle Juszczyk]]</small>
| FB
| TE
| [[ノア・グレイ]]<br /><small>83 [[:en:Noah Gray|Noah Gray]]</small>
|-
| {{small|[[トレント・ウィリアムズ]]}}<br /><small>71 [[:en:Trent Williams|Trent Williams]]</small>
| colspan="2" | LT
| [[ドノバン・スミス]]<br /><small>68 [[:en:Donovan Smith|Donovan Smith]]</small>
|-
| [[アーロン・バンクス]]<br /><small>62 [[:en:Aaron Banks (American football)|Aaron Banks]]</small>
| colspan="2" | LG
| [[ニック・アレグレッティ]]<br /><small>73 [[:en:Nick Allegrettin|Nick Allegretti]]</small>
|-
| [[ジェイク・ブレンデル]]<br /><small>64 [[:en:Jake Brendel|Jake Brendel]]</small>
| colspan="2" | C
| [[クリード・ハンフリー]]<br /><small>52 [[:en:Creed Humphrey|Creed Humphrey]]</small>
|-
| [[ジョン・フェリシアーノ]]<br /><small>65 [[:en:Jon Feliciano|Jon Feliciano]]</small>
| colspan="2" | RG
| [[トリー・スミス (オフェンシブラインマン)|トリー・スミス]]<br /><small>65 [[:en:Trey Smith (offensive lineman)|Trey Smith]]</small>
|-
| [[コルトン・マキビッツ]]<br /><small>68 [[:en:Colton McKivitz|Colton McKivitz]]</small>
| colspan="2" | RT
| [[ジャワン・テイラー]]<br /><small>74 [[:en:Jawaan Taylor|Jawaan Taylor]]</small>
|-
| [[ディーボ・サミュエル]]<br /><small>19 [[:en:Deebo Samuel|Deebo Samuel]]</small>
| colspan="2" | WR
| {{small|[[マルケス・バルデス=スカントリング]]}}<br /><small>11 [[:en:Marquez Valdes-Scantling|Marquez Valdes-Scantling]]</small>
|-
| [[ブランドン・アイユーク]]<br /><small>83 [[:en:Brandon Aiyuk|Brandon Aiyuk]]</small>
| colspan="2" | WR
| [[ラシー・ライス]]<br /><small>4 [[:en:Rashee Rice|Rashee Rice]]</small>
|-
| [[ブロック・パーディ]]<br /><small>13 [[:en:Brock Purdy|Brock Purdy]]</small>
| colspan="2" | QB
| [[パトリック・マホームズ]]<br /><small>15 [[:en:Patrick Mahomes|Patrick Mahomes]]</small>
|-
| [[クリスチャン・マキャフリー]]<br /><small>10 [[:en:Christian McCaffrey|Christian McCaffrey]]</small>
| colspan="2" | RB
| [[アイザイア・パチェコ]]<br /><small>10 [[:en:Isiah Pacheco|Isiah Pacheco]]</small>
|-
! colspan="4" style="text-align:center;" | スペシャルチーム
|-
| [[ジェイク・ムーディ]]<br /><small>7 [[:en:Jake Moody|Jake Moody]]</small>
| colspan="2" | K
| [[ハリソン・バトカー]]<br /><small>7 [[:en:Harrison Butker|Harrison Butker]]</small>
|-
| [[ミッチ・ウィシュノウスキー]]<br /><small>18 [[:en:Mitch Wishnowsky|Mitch Wishnowsky]]</small>
| colspan="2" | P
| [[トミー・タウンゼント]]<br /><small>5 [[:en:Tommy Townsend|Tommy Townsend]]</small>
|}
{{Col-2}}
{| class="wikitable" style="text-align:center; margin-right:1em;font-size:90%;white-space:nowrap"
|-
!style="background-color:#B3995D;color:#FFFFFF;width:200px" |49ers
!colspan=2|ポジション
!style="background-color:#E31837;color:#FFFFFF;width:200px" |チーフス
|-
! colspan="4" style="text-align:center;" | ディフェンス
|-
| [[アリク・アームステッド]]<br /><small>56 [[:en:Arik Armstead|Arik Armstead]]</small>
| colspan="2" | DT
| [[クリス・ジョーンズ (ディフェンシブタックル)|クリス・ジョーンズ]]<br /><small>95 [[:en:Chris Jones (defensive tackle, born 1994)|Chris Jones]]</small>
|-
| [[ジェイボン・ハーグレイブ]]<br /><small>98 [[:en:Javon Hargrave|Javon Hargrave]]</small>
| DE
| DT
| [[マイク・ペネル]]<br /><small>69 [[:en:Mike Pennel|Mike Pennel]]</small>
|-
| [[ニック・ボーサ]]<br /><small>91 [[:en:Nick Bosa|Nick Bosa]]</small>
| colspan="2"| DT
| [[マイク・ダンナ]]<br /><small>91 [[:en:Mike Danna|Mike Danna]]</small>
|-
| [[チェイス・ヤング]]<br /><small>95 [[:en:Chase Young|Chase Young]]</small>
| colspan="2"| DT
| [[ジョージ・カーラフティス]]<br /><small>56 [[:en:George Karlaftis|George Karlaftis]]</small>
|-
| [[ドレ・グリーンロー]]<br /><small>57 [[:en:Dre Greenlaw|Dre Greenlaw]]</small>
| colspan="2"| LB
| [[ニック・ボルトン]]<br /><small>32 [[:en:Nick Bolton|Nick Bolton]]</small>
|-
| [[フレッド・ワーナー]]<br /><small>54 [[:en:Fred Warner (American football)|Fred Warner]]</small>
| colspan="2"| LB
| [[レオ・シェナル]]<br /><small>54 [[:en:Leo Chenal|Leo Chenal]]</small>
|-
| [[オレン・バークス]]<br /><small>48 [[:en:Oren Burks|Oren Burks]]</small>
| colspan="2" | LB
| [[ウィリー・ゲイ]]<br /><small>50 [[:en:Willie Gay|Willie Gay]]</small>
|-
| [[シャーバリウス・ウォード]]<br /><small>7 [[:en:Charvarius Ward|Charvarius Ward]]</small>
| colspan="2" | CB
| [[トレント・マクダフィー]]<br /><small>38 [[:en:Trent McDuffie|Trent McDuffie]]</small>
|-
| [[ディオモンドアー・レノアー]]<br /><small>2 [[:en:Deommodore Lenoir|Deommodore Lenoir]]</small>
| colspan="2" | CB
| [[ラジャリアス・スニード]]<br /><small>38 [[:en:L'Jarius Sneed|L'Jarius Sneed]]</small>
|-
| [[ジアイル・ブラウン]]<br /><small>27 [[:en:Ji'Ayir Brown|Ji'Ayir Brown]]</small>
| colspan="2" | S
| [[ジャスティン・リード]]<br /><small>20 [[:en:Justin Reid|Justin Reid]]</small>
|-
| [[テイショーン・ギプソン]]<br /><small>20 [[:en:Tashaun Gipson|Tashaun Gipson]]</small>
| colspan="2" | S
| {{small|[[マイク・エドワーズ (セイフティ)|マイク・エドワーズ]]}}<br /><small>21 [[:en:Mike Edwards (safety)|Mike Edwards]]</small>
|-
! colspan="4" style="text-align:center;" | ヘッドコーチ
|-
|[[カイル・シャナハン]]<br />{{small|[[:en:Kyle Shanahan|Kyle Shanahan]]}}
|colspan=2|HC
|[[アンディ・リード (アメリカンフットボール)|アンディ・リード]]<br />{{small|[[:en:Andy Reid|Andy Reid]]}}
|}
{{Col-end}}

== 試合後の出来事==
2023年に[[トラビス・ケルシー]]との交際が報じられた[[テイラー・スウィフト]]が、同戦を観戦。試合終了後にはケルシーの母らと共にフィールドに降り、ケルシーと熱い抱擁を交わした。因みにスウィフトは、直前に[[The Eras Tour]]の[[東京ドーム]]公演のために[[日本]]へ渡航しており、公演終了後に即帰国し、一旦[[ロサンゼルス]]を経由した後にラスベガス入りした<ref>{{Cite web |title=東京公演を終えてアメリカにとんぼ返りのテイラー・スウィフト、無事にラスベガス到着 |url=https://nfljapan.com/headlines/97722 |website=NFL日本公式サイト |access-date=2024-02-17 |first=NFL |last=JAPAN.COM |date=2024-02-12}}</ref><ref>{{cite web |url=https://hochi.news/articles/20240212-OHT1T51104.html?page=1 |title=テイラー・スウィフトが勝利の女神!? 交際中ケルシーを熱烈キスで祝福…チーフスの19季ぶりスーパーボウル2連覇に花添える |date=2024年2月12日 |accessdate=2024年2月12日 |publisher=スポーツ報知 |language=}}</ref>。また、スウィフトは[[アイス・スパイス]]らと共に観戦した。

本試合の視聴者数は過去最多となる1億2030万人、動画配信サービスを含めた視聴者数は1億2370万人だったことを2月13日に[[ニールセン・オンライン|ニールセン]]が発表した<ref>{{Cite web |title=スーパーボウル史上最多の視聴者 米国内1億2030万人 |url=https://nordot.app/1130269014977839851 |website=共同通信 |date=2024-02-14 |access-date=2024-02-14}}</ref>。前述の通り、スウィフトが現地観戦したことで女性視聴者が増加したのも影響しており、[[ニューヨーク・タイムズ]]によると、化粧品会社がスーパーボウルの[[コマーシャルメッセージ|CM]]枠を購入した事例もあったとしている<ref>{{Cite web |title=「スーパーボウル」生中継の視聴者数、過去最多の1億2340万人 “テイラー効果”も |url=https://news.ntv.co.jp/category/international/a3b478647c2c4c92b2dea77ca59e15ee |website=日テレNEWS NNN |access-date=2024-02-14 |author=日本テレビ |date=2024-02-14}}</ref>。

2月14日にチーフスの地元[[ミズーリ州]][[カンザスシティ (ミズーリ州)|カンザスシティ]]で優勝パレードが行われたがその際、銃の乱射事件が起き、1人が死亡22人が負傷した<ref>{{cite web|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=20240216045588a&g=afp |title=スーパーボウル優勝パレード乱射事件、原因は「口論」 |publisher=[[時事通信]] |date=2024-02-16 |accessdate=2024-02-17 }}</ref>。


== トーナメント表 ==
== トーナメント表 ==
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[[Category:スーパーボウル|58]]
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[[Category:2024年のアメリカ合衆国のスポーツ]]
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[[Category:2024年2月]]

2024年12月18日 (水) 09:57時点における最新版

第58回スーパーボウル
Super Bowl LVIII
1 2 3 4 OT
SF 0 10 0 9 3 22
KC 0 3 10 6 6 25
開催日 2024年2月11日
スタジアム アレジアント・スタジアム
開催地 ネバダ州パラダイス
MVP パトリック・マホームズ
国歌斉唱 リーバ・マッキンタイア
審判 ビル・ビノビッチ
ハーフタイム アッシャー
第58回スーパーボウルの位置(アメリカ合衆国内)
チーフス
チーフス
49ers
49ers
開催地
開催地
アメリカにおけるテレビ放送
ネットワーク 放送:
CBS
Univision (西語)
配信:
Paramount+
Vix (西語)
NFL+/NFL.com/NFL app
ケーブル:
ニコロデオン (Kids telecast)
実況と解説 CBS:
ジム・ナンツ (実況)
トニー・ロモ (解説)
Tracy Wolfson and Evan Washburn (サイドラインレポーター)
ジェイ・フィーリー (スペシャルチームアナリスト)
Gene Steratore (ルール解説)
Nickelodeon:
ノア・イーグル (実況)
ネイト・バールソン, SpongeBob SquarePants (Tom Kenny) and Patrick Star (Bill Fagerbakke) (解説)
Young Dylan (Dylan Gilmer), Dylan Schefter and Sandy Cheeks (Carolyn Lawrence) (サイドラインレポーター)
Larry the Lobster (Mr. Lawrence) (special commentary)
Dora (Diana Zermeño)

and Boots (Asher Colton Spence) (rules analysts)

 < 第57回 スーパーボウル 第59回 > 

第58回スーパーボウル(Super Bowl LVIII)は、2023年シーズンNFLのチャンピオンを決める試合。2024年2月11日、AFC王者のカンザスシティ・チーフスとNFC王者のサンフランシスコ・49ersが対戦し、チーフスが25-22で勝利し2年連続4度目の優勝を果たした。MVPにはパトリック・マホームズが選ばれた。

開催地決定まで

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第56回までの開催地は、開催を希望する都市が入札し、オーナー会議の投票で決定するプロセスを採用していたが、第57回、第58回の開催分からはリーグの方から開催候補地に開催に向けた接触をすることが許されるようになった。

リーグと接触し、開催を希望したアリゾナ州アリゾナ州グレンデールルイジアナ州ニューオーリンズが提案書をまとめ、その提案書に対する無記名投票が2018年5月のオーナー会議において行われた。その結果、第57回をアリゾナ州アリゾナ州グレンデール、第58回をルイジアナ州ニューオーリンズで開催することが満場一致にて決定した[1]

しかし、レギュラーシーズンが2021年シーズン以降、17試合制に移行したことにより、開催日が当初の予定から1週間遅くなり、大規模イベント(ニューオーリンズ・マルディグラ)と重なったため、ニューオーリンズでの開催は翌2025年に変更され、2021年12月、ネバダ州ラスベガス近郊のパラダイスで開催されることが決定された[2]レイダース2020年シーズンに移転するまでNFLのチームが無かったネバダ州において初めて開催されるスーパーボウルとなった[3][4]

出場チーム

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AFC代表カンザスシティ・チーフスはAFC第3シードから2年連続6度目の出場、NFC代表サンフランシスコ・49ersはNFC第1シードから4年ぶり8度目の出場。勝利すれば、チーフスは2年連続4度目、49ersは第29回スーパーボウル以来29年ぶり6度目のスーパーボウル制覇となる。両チームの対戦は第54回スーパーボウル以来、5年ぶり2度目であり、この試合ではチーフスが31対20で勝利した。

サンフランシスコ・49ers

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サンフランシスコ・49ersはレギュラーシーズンを12勝5敗で終え、NFC第1シードを獲得した。前年に新人ながらチームをNFCチャンピオンシップに導いたブロック・パーディの活躍もありチームは2021年のNFLドラフト全体3位指名で獲得したトレイ・ランスをトレードで放出した。パーディはパスで4,280ヤードを獲得、31タッチダウン、11インターセプト、QBレイティング113.0でプロボウルに選ばれた。また2022年シーズン途中にチームに加入したRBクリスチャン・マキャフリーはランとレシーブで2,023ヤードを獲得、合計21タッチダウンをあげてオールプロファーストチームに選ばれた。レシーバー陣でもブランドン・アイユークジョージ・キトルディーボ・サミュエルの3人が1000ヤード以上を獲得した。4人の選手がスクリメージラインから1,000ヤード以上を獲得したのはNFL史上初めてのことであった。トータルオフェンスはNFL2位の平均398.4ヤード、パスオフェンスはNFL4位の257.9ヤード、ランオフェンスはNFL3位の140.5ヤードを獲得した。オフェンスラインの中心は左タックルのトレント・ウィリアムズでオールプロファーストチームに3回目、プロボウルに11回目の選出となった。ディフェンスも失点でNFL3位の17.5点しか許さず、NFLトップタイの22インターセプトをあげた。ディフェンスラインではニック・ボーサがチームトップの10.5サック、ジェイボン・ハーグレイブが7サック、アリク・アームステッドが5サックをあげた。ラインバッカーのフレッド・ワーナーは132タックル、4インターセプト、4ファンブルフォース、2.5サックをあげてオールプロファーストチームに選ばれた。ディフェンスバックではシャーバリウス・ウォードが5インターセプト、72タックル、ディオモンドアー・レノアーが3インターセプト、84タックルをあげた。

チームは8度目のスーパーボウル出場となった。最初の5回は優勝したがその後2回は敗れており、この大会に勝てばNFCのチームとしては初めて6回目の優勝となり、ニューイングランド・ペイトリオッツピッツバーグ・スティーラーズに並ぶところであった。

カンザスシティ・チーフス

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前年のスーパーボウルチャンピオンであるカンザスシティ・チーフスは11勝6敗でシーズンを終えAFC第3シードとなった。アンディ・リードヘッドコーチの元で11年連続で勝ち越し、8年連続でAFC西地区優勝を果たした。

6年目のQBパトリック・マホームズは1試合あたりのパス獲得ヤード、インターセプト、QBレイティングなどで自己最低の成績に終わった。レシーバー陣には落球が多く、パスを落とした回数はNFLワーストであった。そうした状況にもかかわらずパス成功率は自己最高の67.2%であり、27タッチダウンをあげた。TEのトラビス・ケルシーが5年間で4度目となるチームトップのレシーブ獲得ヤードを記録したが2015年以来初めてレシーブ獲得ヤードが1000ヤードを下回った。WR陣では新人のラシー・ライスが938ヤード、7タッチダウン、2年目のRBアイザイア・パチェコが935ヤードを走り7タッチダウンをあげた。オフェンスラインではジョー・テューネイクリード・ハンフリーの2人がプロボウルに選ばれた。

ディフェンスラインのクリス・ジョーンズが10.5サックをあげてプロボウルに選ばれた。またジョージ・カーラフティスも10.5サックをあげた。ディフェンスバックのラジャリアス・スニードが2インターセプト、78タックル、14パスディフレクション、トレント・マクダフィーが80タックル、5ファンブルフォース、3サック、ジャスティン・リードがチームトップの95タックル、1インターセプト、3サックをあげた。

チーフスは最近5年間で4度目、通算6回目のスーパーボウル出場となった。それまでに3回優勝していた。1962年にはAFLチャンピオンになっている。

49ersの戦績
日付 相手 結果 勝敗
レギュラーシーズン
プレイオフ(NFC第1シード)
WC シードにより免除
DP 1/20 グリーンベイ・パッカーズ 24-21
CC 1/28 デトロイト・ライオンズ 34-31
 勝利   敗戦  at:敵地での対戦
過去3年の戦績
結果 地区 勝敗
2020 レギュラーシーズン敗退 4位 6-10
2021 カンファレンス決勝敗退(第6シード) 3位 10-7
2022 カンファレンス決勝敗退(第2シード) 優勝 13-4
WC:ワイルドカードプレーオフ
DP:ディビジョナルプレーオフ
CC:カンファレンス決勝
チーフスの戦績
日付 相手 結果 勝敗
レギュラーシーズン
プレイオフ(AFC第3シード)
WC 1/13 マイアミ・ドルフィンズ 26-7
DP 1/21 at バッファロー・ビルズ 27-24
CC 1/28 at ボルチモア・レイブンズ 17-10
 勝利   敗戦  at:敵地での対戦
過去3年の戦績
結果 地区 勝敗
2020 スーパーボウル敗退(第1シード) 優勝 14-2
2021 カンファレンス決勝敗退 優勝 12-5
2022 スーパーボウル制覇(第1シード) 優勝 14-3
WC:ワイルドカードプレーオフ
DP:ディビジョナルプレーオフ
CC:カンファレンス決勝

プレーオフ

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サンフランシスコ・49ersは第1シードのため1回戦はバイウィークとなり、ディビジョナルプレーオフで第7シードのグリーンベイ・パッカーズと対戦した。14-21とリードされて第4Qを迎えたがパーディからマキャフリーへのタッチダウンなどで逆転、パッカーズの最後の攻撃もドレ・グリーンロージョーダン・ラブのパスをインターセプトして24-21で勝利し3年連続でNFCチャンピオンシップゲームに進出した。第3シードのデトロイト・ライオンズとの試合では前半を7-24で終えたが、そこから連続で27得点あげるなど34-31で逆転勝利した。

カンザスシティ・チーフスは、ワイルドカードプレーオフで第6シードのマイアミ・ドルフィンズと対戦した。猛烈な寒波の中で行われたこの試合はキックオフ時点で氷点下20度の寒さでありNFL史上4番目に寒い中での試合となった。この試合でチームはドルフィンズをタッチダウン1本に抑え26-7で勝利した[5]。ディビジョナルプレーオフでは第2シードのバッファロー・ビルズと対戦した。シーソーゲームとなったこの試合でチーフスは27-24で勝利し6年連続でAFCチャンピオンシップゲームに進出した。第1シードのボルチモア・レイブンズとの試合はディフェンスが活躍し17-10で勝利した。

エンターテイメント

[編集]

試合開始前

[編集]

カントリーミュージック歌手のリーバ・マッキンタイアアメリカ国歌を、ダニエル・デュラント英語版手話付きで歌う予定である。またラッパーのポスト・マローンアメリカ・ザ・ビューティフルアンドラ・デイリフト・エブリ・ボイス・アンド・シングを歌う予定である[6]

ハーフタイムショー

[編集]

R&Bポップ歌手アッシャーがハーフタイムに出場することが発表された。

試合経過

[編集]
サンフランシスコ・49ers 対 カンザスシティ・チーフス
1 2 34OTTotal
49ers 0 10 09322
チーフス 0 3 106625

開催地 ネバダ州パラダイス アレジアント・スタジアム

  • 開催日: 2024年2月11日
  • 試合開始: 米国時間15時40分/日本時間12日8時40分
  • 天気: 室内
  • 観客動員数: 61,629
ドライブごとの試合経過
開始 ボール保持 ドライブ TOP 結果 得点内容 得点
Q 時間 地点 P yd yd 得点者 PAT 49ers チーフス
1 15:00 自陣25 49ers 5 48 2:45 ファンブルロスト
1 12:15 自陣27 チーフス 3 6 1:59 パント
1 10:16 自陣24 49ers 4 16 3:48 パント
1 6:28 自陣11 チーフス 4 10 2:35 パント
1 3:36 自陣17 49ers 10 46 4:05 フィールドゴール成功 55 ムーディ 3 0
2 14:48 自陣25 チーフス 5 66 2:49 ファンブルロスト
2 11:59 自陣8 49ers 4 21 2:43 パント
2 9:16 自陣20 チーフス 3 -3 1:27 パント
2 7:49 自陣33 49ers 8 67 3:26 タッチダウン(パス) 21 ジェニングス→マキャフリー キック成功 10 0
2 4:23 自陣25 チーフス 13 65 4:03 フィールドゴール成功 28 10 3
2 0:20 自陣25 49ers 1 6 0:20 前半終了
前半終了
3 15:00 自陣25 チーフス 3 -2 1:30 パント
3 13:30 敵陣44 49ers 3 -1 0:59 パント
3 12:31 自陣2 チーフス 3 9 1:46 パント
3 10:45 自陣36 49ers 3 -1 1:43 パント
3 9:02 自陣14 チーフス 9 47 4:01 フィールドゴール成功 57 バトカー 10 6
3 5:01 自陣25 49ers 3 0 1:02 パント
3 3:59 自陣27 チーフス 3 8 1:27 パントファンブルロスト
3 2:32 敵陣16 チーフス 1 16 0:04 タッチダウン(パス) 16 マホームズ→バルデス・スカントリング キック成功 10 13
3 2:28 自陣25 49ers 12 75 6:06 タッチダウン(パス) 10 パーディ→ジェニングス キック失敗 16 13
4 11:22 自陣25 チーフス 12 69 5:36 フィールドゴール成功 24 バトカー 16 16
4 5:46 自陣25 49ers 7 40 3:53 フィールドゴール成功 53 ムーディ 19 16
4 1:53 自陣25 チーフス 11 64 1:50 フィールドゴール成功 29 バトカー 19 19
4 0:03 自陣25 49ers 1 -1 0:03 後半終了
後半終了
OT 15:00 自陣25 49ers 13 66 7:38 フィールドゴール成功 27 ムーディ 22 19
OT 7:22 自陣25 チーフス 13 75 7:19 タッチダウン(パス) 3 マホームズ→ハードマン 22 25
P=プレー数、TOP=タイム・オブ・ポゼッションPAT=ポイント・アフター・タッチダウン。 アメリカンフットボールの用語集 (enも参照。 22 25

前半

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ハワイ・マウイ島山火事で被災した高校のフットボール関係者が出席したコイントスで勝ったチーフスは後半のリターンを選択したため、前半は49ersがリターンすることとなった。49ersの最初のドライブは5プレーで49ヤードを獲得したが、これは主にQBブロック・パーディRBクリスチャン・マキャフリーにボールをパスしたことによるものだった。チーフス陣内27ヤードラインでマキャフリーがファンブルし、チーフスがボールを奪った。

チーフスの最初のドライブはわずか3プレーでパントに追い込まれた。ナイナーズの次のドライブは4プレー、16ヤードを獲得したが、フォルススタートやホールディングなどのペナルティで第3ダウン残り27ヤードに追い込まれファーストダウンを獲得できずパントに終わった。チーフスの次のドライブも4プレーで10ヤード獲得にとどまり、再びパントに追い込まれた。

49ersは第1クォーターから第2クォーターにまたがった次のドライブで、10プレーで46ヤードを獲得し、Kジェイク・ムーディが55ヤードのフィールドゴールを成功させ、49ersが3点を獲得した。チーフスは次のドライブで4プレーで66ヤードを前進させた。49ers陣内9ヤードラインでRBのアイザイア・パチェコがファンブルし、49ersがボールをリカバー、チーフスの得点を阻止した。しかし、49ersの次の攻撃は3プレーでパントに終わり、ターンオーバーを生かすことができなかった。チーフスも次のドライブでパントに終わった。

49ersは次のドライブで8プレー、67ヤードを獲得しタッチダウンをあげた。タッチダウンプレーは、パーディがスクリメージラインの後ろでWRジャウアン・ジェニングスにボールをパスし、ジェニングスがそのボールをマキャフリーにパスし、21ヤードのタッチダウンを決めた。ジェニングスのこのパスはNFL入り後、初めてのパスであった[7]。ムーディーはPATに成功し、49ersのリードを10-0に広げた。チーフスは次のドライブで13プレー、65ヤードを獲得し、Kのハリソン・バトカーが28ヤードのフィールドゴールを決めて、3点を獲得した。49ersは前半残り時間わずかで攻撃権を得たがパーディがニーダウンで時計を使い果たし、前半は49ersが10-3リードしてで終了した。

後半

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第3クォーターの後半は両チームの激しいパフォーマンスの時間となった。チーフスは最初のプレーでファンブルしたが、ボールをリカバーし10ヤードのロスにとどめた。次の2プレーで10ヤードを獲得した後、パトリック・マホームズのパスをSジアイル・ブラウンがインターセプトした。しかし、49ersはターンオーバーを活かすことができず、わずか3プレーでパントに終わった。両チームが再びパントした後、チーフスの次のドライブは47ヤードに達し、バトカーがスーパーボウル最長記録となる57ヤードのフィールドゴールを決めて10-6となった。

第4クォーターに入り、49ersがまだ10対6でリードしていたものの、次のドライブはわずか3プレーでパントに追い込まれた。チーフスの次のドライブはわずか3プレー、8ヤードしか続かず、再びパントに追い込まれた。パントの際、ボールはCBダレル・ルーター・ジュニアの右足かかとに当たった。ルーターはボールが来ていることに気付かず、彼にボールが当たったためフリーボールとなり、このボールを押さえたチーフスが49ers陣内16ヤードラインで攻撃権を獲得した。次のプレーで、マホームズはWRのマルケス・バルデス=スキャントリングに投げて16ヤードのタッチダウンを決めた。バトカーのPATが成功し、チーフスが13-10とリードした。

49ersは次のドライブで12プレイ、75ヤードを獲得。ドライブ中の重要なプレーでは、ジェニングスへの17ヤードのパスと、FBカイル・ユーズチェックによる2ヤードのランが成功。最後のプレーはパーディからジェニングスへの10ヤードのタッチダウンで終わった。しかし、ムーディーのPATはチーフスのLBレオ・チェナルにブロックされ失敗、49ersが16対13と逆転した。

チーフスの次のドライブは12プレイで69ヤードを獲得した。チーフスが49ers陣内46ヤードラインに到達すると、マホームズはファンブルしたがボールを奪い返し、ドライブを生かし続けた。第2ダウンでパスが不成功、第3ダウンにマホームズがサックされ、その結果バトカーが24ヤードのフィールドはゴールを決めてスコアを16-16の同点にした。

49ersはわずか4プレーでチーフス陣地の40ヤードラインに到達することができた。2ミニッツウォーニングの後、パーディはパスを2本投げ、ムーディが53ヤードのフィールドゴールを決めてドライブは終了。49ersが19-16とリードした。もう一度タッチバックした後、チーフスはのこり1分以内にフィールドゴール圏内に入る必要があった。このドライブでチーフスは11プレー、64ヤードを獲得し、バトカーが29ヤードのフィールドゴールを決めて19点の同点に追いつく。残り3秒というところで、パーディはニーダウンで時間切れとなり、試合は延長戦に持ち込まれた。

延長戦

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第58回スーパーボウルは、7年前の第51回スーパーボウルに続き、延長戦が行われた2回目のスーパーボウルとなった。コイントスで勝った49ersは先攻を選択した(試合終了後49ersの選手はレギュラーシーズンと異なり延長で最初にタッチダウンを奪っても勝利にならないルール変更がなされていた点について知らなかったことを告白した[7]。)。49ersのドライブでは、第3ダウンでパス失敗に終わったが、チーフスのホールディングペナルティにより、49ersはオートマティックファーストダウンを獲得するなどボールを進め、ムーディのフィールドゴールで、49ersが22-19とリードした。

チーフスはドライブは13プレイで75ヤードを獲得した。このドライブでチーフスは第3ダウン2回、第4ダウン1回と追い詰められたがマホームズのデザインランなどでファーストダウンを更新[7]、延長戦残り3秒でマホームズがメコール・ハードマンにパスを投げて3ヤードのタッチダウンを決め、チーフスが25-22でスーパーボウルに勝利した。チーフスがスーパーボウルで優勝したのは2年連続、通算4度目となった。

スターティングラインアップ

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試合後の出来事

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2023年にトラビス・ケルシーとの交際が報じられたテイラー・スウィフトが、同戦を観戦。試合終了後にはケルシーの母らと共にフィールドに降り、ケルシーと熱い抱擁を交わした。因みにスウィフトは、直前にThe Eras Tour東京ドーム公演のために日本へ渡航しており、公演終了後に即帰国し、一旦ロサンゼルスを経由した後にラスベガス入りした[8][9]。また、スウィフトはアイス・スパイスらと共に観戦した。

本試合の視聴者数は過去最多となる1億2030万人、動画配信サービスを含めた視聴者数は1億2370万人だったことを2月13日にニールセンが発表した[10]。前述の通り、スウィフトが現地観戦したことで女性視聴者が増加したのも影響しており、ニューヨーク・タイムズによると、化粧品会社がスーパーボウルのCM枠を購入した事例もあったとしている[11]

2月14日にチーフスの地元ミズーリ州カンザスシティで優勝パレードが行われたがその際、銃の乱射事件が起き、1人が死亡22人が負傷した[12]

トーナメント表

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ワイルドカード・プレーオフ ディビジョナル・プレーオフ
2024年1月15日
レイモンド・ジェームス・スタジアム
    1月21日
フォード・フィールド
    1月28日
リーバイス・スタジアム
    2月11日
アレジアント・スタジアム
 5  イーグルス  9
 4  バッカニアーズ  32  
2024年1月14日
フォード・フィールド
 4  バッカニアーズ  23
   3  ライオンズ  31  
 6  ラムズ  23 NFC
 3  ライオンズ  24   1月20日
リーバイス・スタジアム
2024年1月14日
AT&Tスタジアム
 3  ライオンズ  31
   1  49ers  34  
NFCチャンピオンシップ
1月28日
M&Tバンク・スタジアム
 7  パッカーズ  48
 7  パッカーズ  21
 2  カウボーイズ  32    
 1  49ers  24  
2024年1月13日
アローヘッド・スタジアム
1月21日
ハイマーク・スタジアム
 N1  49ers  22
   A3  チーフス  25
 6  ドルフィンズ  7 第58回スーパーボウル
 3  チーフス  26  
2024年1月15日
ハイマーク・スタジアム
 3  チーフス  27
   2  ビルズ  24  
 7  スティーラーズ  17 AFC
 2  ビルズ  31   1月20日
M&Tバンク・スタジアム
2024年1月13日
NRGスタジアム
 3  チーフス  17
   1  レイブンズ  10  
AFCチャンピオンシップ
 5  ブラウンズ  14
 4  テキサンズ  10
 4  テキサンズ  45    
 1  レイブンズ  34  
  • 対戦カードはレギュラーシーズン成績に基づくシード順で決定され、上位シードチームのホームで対戦する。そのラウンドに残ったチームの内の最上位シードが最下位シードと対戦するルールであるため、ディビジョナル・プレーオフの対戦カードはワイルドカードの結果により変動する。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。その他の試合はシード上位のチームのホームで開催する。
  • チーム名の左の数字はシード順。
  • * 延長戦決着
  • 日付はアメリカ東部時間

脚注

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  1. ^ アリゾナ、ニューオーリンズが第57回、58回スーパーボウルの舞台に正式決定”. NFL JAPAN (2018年5月24日). 2018年7月30日閲覧。
  2. ^ 2024年2月の第58回スーパーボウルはラスベガス開催に決定”. NFL JAPAN (2021年12月16日). 2024年2月17日閲覧。
  3. ^ https://nfljapan.com/headlines/56977NFL JAPAN 2020年10月15日
  4. ^ 2024年2月の第58回スーパーボウルはラスベガス開催に決定NFL JAPAN 2020年12月16日
  5. ^ Dave Skretta (2024年1月14日). “Chiefs and Dolphins play fourth-coldest game in NFL history at minus-4 degrees”. AP通信. 2024年12月16日閲覧。
  6. ^ 第58回スーパーボウルにリーバ・マッキンタイア、ポスト・マローン、アンドラ・デイらが出演”. NFL JAPAN (2024年1月19日). 2024年2月5日閲覧。
  7. ^ a b c 小座野容斉 (2024年2月12日). “【速報】チーフスが49ersとの第58回スーパーボウルを制す MVPはマホームズ|試合経過・結果・ハイライト|NFL 2023-2024”. スポーティグニューズ. 2024年2月13日閲覧。
  8. ^ JAPAN.COM, NFL (2024年2月12日). “東京公演を終えてアメリカにとんぼ返りのテイラー・スウィフト、無事にラスベガス到着”. NFL日本公式サイト. 2024年2月17日閲覧。
  9. ^ テイラー・スウィフトが勝利の女神!? 交際中ケルシーを熱烈キスで祝福…チーフスの19季ぶりスーパーボウル2連覇に花添える”. スポーツ報知 (2024年2月12日). 2024年2月12日閲覧。
  10. ^ スーパーボウル史上最多の視聴者 米国内1億2030万人”. 共同通信 (2024年2月14日). 2024年2月14日閲覧。
  11. ^ 日本テレビ (2024年2月14日). “「スーパーボウル」生中継の視聴者数、過去最多の1億2340万人 “テイラー効果”も”. 日テレNEWS NNN. 2024年2月14日閲覧。
  12. ^ スーパーボウル優勝パレード乱射事件、原因は「口論」”. 時事通信 (2024年2月16日). 2024年2月17日閲覧。