Xバンド
Xバンド(X帯とも、英語: X-band)は、マイクロ波の周波数帯域の一つ。9GHz帯(8 - 12GHz:波長25 - 37mm)のセンチメートル波(SHF)にあたり、主に軍事通信やレーダー、気象衛星、高分解能の降雨レーダー[1][2]、地球観測衛星の合成開口レーダー(SAR)などで利用されている[3][4][5]。
第二次世界大戦中の技術革新に応じて場当たり的に帯域呼称が設定されたこともあり、当初は5 - 15GHzがこう称されていたが、後にIEEEによって体系的に整理された際に現在の周波数帯域に再命名された。なお「Xバンド」の語源は「Exotic」ともされているが、野木恵一は「Extreme short」のほうが有力であると指摘している[6]。
Xバンドを利用する機器の例
編集出典
編集- ^ XバンドMPレーダについて 国交省 (PDF)
- ^ XバンドMPレーダとは? 日本気象協会
- ^ 古野電気 (2012年). “レーダーの構成”. 2014年3月4日閲覧。
- ^ 内閣府政策統括官(防災担当). “用語集” (PDF). 2014年3月3日閲覧。
- ^ 株式会社Wave Technology. “【参考】 電波の周波数による分類・定義”. 2014年3月3日閲覧。
- ^ 野木恵一「艦載レーダーの歩み」『世界の艦船』第433号、海人社、1991年3月、69-75頁。