Windows Calendar
Windows Calendar(ウィンドウズカレンダー)とは、マイクロソフトがWindows Vistaに搭載したアプリケーションである。予定などを記録することができる標準アプリケーションでMicrosoft Outlook等を特に用意しなくても簡単にスケジュールを記録できる。iCalendar 形式と互換性があり、予定表の公開や共有ができる。
Windows カレンダー Microsoft Windows コンポーネント | |
---|---|
詳細 | |
種別 | 予定表ソフトウェア (PIM) |
標準提供 | |
置換 | Microsoft Calendar |
後継 | Windows Live Calendar |
歴史
編集マイクロソフトは、最初にWindows 1.0にカレンダーアプリケーションを組み込んだ。これはWindows 3.1までは同梱されていたが、Windows for WorkgroupsとWindows NT 3.1ではSchedule+に置き換えられた。Schedule+は後でWindowsからMicrosoft Officeスイートに移動され[1]、Windows VistaのWindows Calendarまでは、Windowsには予定表アプリケーションが含まれていなかった。Windows Vistaのベータ2からWindows Calendarが同梱された[2]。
機能
編集Windows Vista
編集このバージョンは、WebDAV対応のウェブサーバおよびネットワーク共有でのカレンダーの共有、購読、公開をサポートする。常に.icsファイルをサポートしており、購読機能によりGoogleカレンダーとの同期が可能になった[3]。Windows Calendarのインターフェイスは同じくWindows Vista搭載の Windows Mailのものと同一だが、2つのアプリはお互いに別々のアプリケーションであり連携していなかった。既定のカレンダー名は変更することができる。
Windows 8/8.1
編集Modern UIアプリとして、Windows 8に標準搭載された。メールアプリとPeopleアプリと共にインストール及びアンインストールされる。Windows 8のカレンダーは当初、Outlook.com、Exchange、Googleカレンダー、Facebookカレンダーをサポートしていたが、APIの変更により、FacebookカレンダーとGoogleカレンダーはWindows 8では直接同期できなくなった。Microsoft アカウントで他のWindows 8のPCと同期ができる。.icsファイルはこのバージョンではサポートされていない。
Windows 10/11
編集UWPアプリとして、Windows 10/11に標準搭載され、メールアプリと共にMicrosoft Storeで提供されている。Outlook.com、Exchange、Googleカレンダー、iCloudカレンダーのサーバー構成が事前に設定されている[4]。.icsファイルはWindows 10 Anniversary Updateよりサポートされた[5]。
関連項目
編集- Microsoft Windows
- Microsoft Outlook
- 暦(カレンダー)
脚注
編集- ^ Mefford, Michael (March 12, 1996). “An appointment Calendar for Windows 95”. PC Magazine (Ziff Davis) 15 (5): p. 269. ISSN 0888-8507
- ^ Clyman, John (June 8, 2006). “Windows Vista Beta 2”. PC Magazine (Ziff Davis)
- ^ Heddings, Lowell (January 2, 2007). “Display your Google Calendar in Windows Calendar”. How-To Geek. 2021年4月2日閲覧。
- ^ メール アプリでメールを設定する - Microsoft サポート
- ^ Windows 10 のメールとカレンダーの新機能 - Microsoft サポート
外部リンク
編集- メールとカレンダーを設定する - Microsoft サポート
- メール/カレンダー - Microsoft Store