755 (アプリケーション)
755(ナナゴーゴー)は、サイバーエージェントが提供するスマートフォン向けアプリケーションソフトである。
開発元 | 株式会社7gogo |
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初版 | 2014年2月 |
対応OS |
Android 2.1以降 Android Wear iOS 6.0以降 |
対応言語 | 日本語 |
種別 | インスタントメッセンジャー |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト |
7gogo |
概要
編集「堀江貴文氏仮釈放後第一弾プロジェクト」として立ち上げられたもので[1][2]、サイバーエージェントと、堀江らが出資する株式会社SNS(現・インターステラテクノロジズ株式会社)が2013年6月3日に共同で設立した「株式会社7gogo」[3]により、2014年2月13日に提供を開始した[4]。
参加者がさまざまなテーマで「トーク」を展開し、その「トーク」に対してほかの参加者が「やじうまコメント」(いわゆる「レス」)を付けたり、自分のトークに引用したりできる機能を備えている[4][5][6]。いわゆるインスタントメッセンジャーアプリまたはチャットアプリの一つに位置づけられるが、LINEをはじめとする従来のメッセンジャーアプリが1対1(または仲間同士)のクローズドなコミュニケーションを前提としているのに対し、755ではトークやコメントの内容はすべてオープンとされることが前提となっており[注 1]、サイバーエージェント代表取締役の藤田晋はサービス開始当初は「メディア的な側面の強いサービス」と考えていたと話し[4]、実際に使ってみての感想としては、位置づけを「Twitterとブログの中間かな」と感じたという[6]。
2014年6月以降、トークを開設できるユーザーアカウントをアメーバブログ開設者を中心とした著名人に集中的に展開したこと、さらには755アカウントを持つアイドルらを使い「芸能人・有名人の返信率92%以上」と謳ったテレビCMを2014年末から2015年始にかけて集中的に投下した影響もあって、この年末年始だけで約200万ダウンロードを達成し、累計ダウンロード数も250万ダウンロードを超えたという[6]。ちなみに、この「返信率92%以上」という数字は、“755を利用する著名人の92%がやじうまコメントに返信を行っている”という意味であって“92%のユーザーが自分宛の返信をもらえる”という意味ではないといい[5][6]、誤解を招くとしてこのキャッチコピーは後に撤回された[2]。
上述のような形でユーザー数の拡大を図っていたが、今後の事業展開について、サイバーエージェントは2015年9月期第3四半期決算説明会での質疑応答の席で「芸能人・著名人に紐づくファンをベースにしたアプリだと成長拡大が見込めない」としており、今後は一般ユーザー同士での交流を前提とした形でサービスの方向性の転換を図る予定と説明している[6]。
2023年6月1日、運営会社の株式会社7gogoを親会社であるサイバーエージェントが吸収合併。経営資源の効率化を進めることを目的としており、引き続きサイバーエージェントにて提供される[7]。
開発の経緯
編集藤田晋によると、証券取引法違反(ライブドア事件)で収監されていた堀江貴文が仮釈放された際に、堀江が藤田に「LINEのようなアプリをなぜ作らないのか」と持ちかけ[注 2]、その方向性を探る中で、藤田が見城徹(幻冬舎社長)や秋元康ら6人でやっている「ハワイ会」というLINEグループでの見城のコメントが「やたらおもしろい」ということに着目し、「これにユーザーが『やじうま』のようにコメントをつけることができたら、それまでにない新しいサービスになるのではないか」との発想から本サービスの開発に至ったという[8]。また、堀江からも『Hotwired(現在のWIRED.jpの前身)にあった公開討論のようなサービスはどうか』という話を持ちかけられたのもサービスの方向性を定めるきっかけの一つとなっているという[4]。
ちなみに、サービス名称の「755」とは、堀江が収監されていた長野刑務所での囚人番号[注 3]に由来している[5][6][8][1]。なお、SNSの株式を50%保有する堀江はファウンダーという立場であり、同時に7gogoには設立者の1人として参画したという。
CMキャラクター
編集関連書籍
編集- 見城徹『たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-』双葉社、2015年3月18日。ISBN 978-4575308419。
- 幻冬舎社長の見城による755上でのトークをまとめた書籍。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “サイバーが新会社「7gogo」、堀江氏と著名人グループトークアプリ開発へ”. INTERNET Watch (インプレス). (2013年6月3日) 2015年2月13日閲覧。
- ^ a b “サイバーエージェント トークアプリ「755」について苦戦を認める 「現在、サービスを転換中」”. ねとらぼ (ITmedia). (2015年7月24日) 2015年7月25日閲覧。
- ^ “会社概要”. 2015年2月13日閲覧。
- ^ a b c d e “藤田氏と堀江氏がタッグを組んだ「7gogo」いよいよ始動--スマホ向けにアプリを公開へ”. Cnet Japan. (2014年2月13日) 2015年3月29日閲覧。
- ^ a b c “著名人と話せるアプリ「755」がCM効果で250万ダウンロードに―最大のライバルは「Ameba」”. TechCrunch. (2015年1月5日) 2015年3月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g “由来は「ホリエモンの囚人番号」 CM大量出稿で話題のトークアプリ「755」とは”. ITmedia. (2015年1月6日) 2015年3月29日閲覧。
- ^ “株式会社 7gogo の吸収合併(簡易合併・略式合併)について”. サイバーエージェント. (2023年4月26日) 2024年10月14日閲覧。
- ^ a b “755社名「堀江さんの刑務所時代の番号から」藤田氏”. 朝日新聞. (2015年3月27日) 2015年3月29日閲覧。
- ^ “【動画】たかみながライブ中にアプリで“トーク””. ORICON STYLE. (2014年12月16日) 2015年3月29日閲覧。
- ^ 『新世代トークアプリ「755(ナナゴーゴー)」がAKB48とE-girlsを起用した 初のテレビCMを年末年始に放送』(プレスリリース)サイバーエージェント、2014年12月16日 。2015年3月29日閲覧。
- ^ “乃木坂46「755」新CMに登場!たかみなの食べ物投稿で役づくり?”. シネマトゥデイ. (2015年3月17日) 2015年3月29日閲覧。
- ^ 『新世代トークアプリ「755(ナナゴーゴー)」が 三代目J Soul Brothersを起用した新テレビCMを3月28日(土)より放送開始 ~メンバー7名全員で755オフィシャルアカウントを開設~』(プレスリリース)サイバーエージェント、2015年3月27日 。2015年3月29日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 755 (@7gogo_Support) - X(旧Twitter)
- 755 (@755_official) - Instagram
- 755 - App Store
- 755 - Google Play