1981年東京都議会議員選挙
1981年東京都議会議員選挙(1981ねんとうきょうとぎかいぎいんせんきょ)は、東京都の議会である東京都議会を構成する議員を全面改選するため、1981年(昭和56年)7月5日に投票が行われた選挙である。
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概要
編集東京都議会は1965年に自主解散したため、統一地方選挙と2年ずれる形で選挙が実施されている。なお、統一地方選挙で実施されない都道府県議会選挙は、東京都以外では茨城県と沖縄県の2箇所である。
この都議選は、2年前の都知事選挙で初当選した鈴木俊一都知事の都政に対する中間評価となるだけでなく、1980年代の政治動向を占う上でも重要な選挙となった。そのため、各党は党首クラスを動員して激しい選挙戦を展開した。
党派 | 候補者 合計 |
現職 | 元職 | 新人 | 現有 議席 | ||
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自由民主党 | 68 | 49 | 0 | 19 | 55 | ||
公明党 | 27 | 17 | 0 | 10 | 24 | ||
日本社会党 | 29 | 16 | 4 | 9 | 18 | ||
日本共産党 | 39 | 10 | 9 | 20 | 11 | ||
新自由クラブ | 18 | 7 | 1 | 10 | 8 | ||
民社党 | 11 | 3 | 0 | 8 | 4 | ||
諸派 | 10 | 0 | 0 | 10 | 0 | ||
無所属 | 31 | 2 | 1 | 28 | 1 | ||
合計 | 233 | 104 | 15 | 114 | 121 |
選挙結果
編集党派 | 得票数 | 得票率 | 議席数 | 現職 | 元職 | 新人 | 改選前 | 増減 | ||||
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自由民主党 | 1,500,330 | 34.5 | 52 | 42 | 0 | 10 | 55 | 3 | ||||
公明党 | 862,847 | 19.8 | 27 | 17 | 0 | 10 | 24 | 3 | ||||
日本共産党 | 704,869 | 16.2 | 16 | 10 | 3 | 3 | 11 | 5 | ||||
日本社会党 | 550,364 | 12.6 | 15 | 11 | 3 | 1 | 18 | 3 | ||||
新自由クラブ | 288,461 | 6.6 | 8 | 5 | 0 | 3 | 8 | |||||
民社党 | 170,174 | 3.9 | 5 | 3 | 0 | 2 | 4 | 1 | ||||
諸派 | 35,082 | 0.8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||||
無所属 | 241,413 | 5.6 | 4 | 2 | 0 | 2 | 1 | 3 | ||||
合計 | 4,353,541 | 100.0 | 127 | 90 | 6 | 31 | 121 | |||||
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- 朝日新聞1981年7月6日付夕刊1面の表「党派別当選者数」(縮刷版1981年7月号237頁)と、7月7日付1面の表「党派別得票」(同月号249頁)を元に作成。
翌日開票の結果、自民党は現有議席を3議席減らした他、社会党も現有議席を下回り敗北する結果となった。一方、公明党は27名の候補者全員が当選した。前回敗北した共産党は5議席を回復し、社会党から野党第1党の座を奪い返した。新自由クラブは現状維持、民社党は微増という結果になった。
当選した議員
編集自由民主党 公明党 日本共産党 日本社会党 新自由クラブ 民社党 無所属
千代田区 | 木村茂 | 川俣光勝 | 中央区 | 恩田保夫 | 立石晴康 | ||||
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港区 | 五十嵐正 | 清原錬太郎 | 伊藤英司 | 恩田耕一郎 | |||||
新宿区 | 藤井富雄 | 四谷信子 | 田辺哲夫 | 茶山克巳 | 文京区 | 河村文生 | 栗原茂 | 加藤隆一 | |
小野田隆 | |||||||||
台東区 | 前島信次郎 | 石井敏雄 | 保坂三蔵 | 飯村恵一 | 墨田区 | 石井義修 | 桜井武 | 伊藤嘉平 | 五十嵐省吾 |
江東区 | 岩舘衛 | 室橋昭 | 東巨剛 | 木村勉 | |||||
品川区 | 竜年光 | 秋田穫雄 | 山村久 | 西村鴻一 | 目黒区 | 高橋直真 | 小山敏雄 | 松井比呂美 | 西浜二男 |
桜井政由 | |||||||||
大田区 | 池山鉄夫 | 大野進見 | 園部恭平 | 大山均 | 世田谷区 | 桜井良之助 | 河野一郎 | 秋山肇 | 熊本哲之 |
醍醐安之助 | 福村治平[死去 1] | 大沢三郎 | 石井光義[辞職 1] | 林永二 | 斉藤一雄 | 菅沼元治 | 門田昌子 | ||
渋谷区 | 甲斐孝喜 | 小倉基 | 佐藤三郎 | 沖田正人 | 中野区 | 橋本辰二郎 | 後藤マン | 高山真三 | 高橋一郎[辞職 2] |
杉並区 | 藤原行正 | 川村千秋 | 藤原哲太郎[辞職 3] | 鈴木啓一 | 豊島区 | 長橋孝 | 池田梅夫 | 竹下孝雄 | 花山寧[死去 2] |
仁木清二郎 | 佐々木利 | ||||||||
北区 | 川上昭三 | 飯田幸平 | 藤田十四三 | 安孫子清水 | 荒川区 | 星野義雄 | 藤澤志光 | 菅谷安男 | 西川太一郎 |
高木信幸 | |||||||||
板橋区 | 足羽維清 | 田中秀男 | 田中晃三 | 篠佐太郎 | 練馬区 | 石川芳昭 | 吉田公一 | 奥山則男 | 高橋知一 |
菅原宗一 | |||||||||
足立区 | 三宅政一 | 近藤信好 | 黒田清 | 細井宥司 | 葛飾区 | 今井悦豊 | 宮沢道夫 | 石井博 | 木村陽治 |
安形惣司 | |||||||||
江戸川区 | 鈴木善次郎 | 中川儀郎 | 宇田川芳雄 | 中川常治 | 八王子市 | 白井常信 | 石渡照久[辞職 4] | ||
立川市 | 若松貞一 | 武蔵野市 | 井口秀男 | ||||||
三鷹市 | 三浦政勝 | 青梅市 | 水村一郎 | ||||||
府中市 | 大室政右 | 昭島市 | 田中晃 | ||||||
町田市 | 渋谷守生 | 河合秀二郎 | 日野市 | 三浦重春 | |||||
北多摩1 | 萩谷勝彦 | 小島一 | 北多摩2 | 鈴木仁 | 三田敏哉 | 朝倉篤郎 | |||
北多摩3 | 須田耕作 | 元木輝昌 | 北多摩4 | 山口正憲 | 小林莞爾 | 棚橋泰助 | |||
北多摩5 | 岡野誠一 | 南多摩 | 浜西節郎 | ||||||
西多摩 | 並木周一 | 島部 | 峯元清次 |
補欠当選
編集- 1983年4月の補欠選挙は1983年東京都知事選挙に便乗する形で施行。
年 | 月日 | 選挙区 | 当選者 | 当選政党 | 欠員 | 欠員政党 | 欠員事由 |
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1983年 | 4月10日 | 大田区選挙区 | 佐藤良平 | 自由民主党 | 福村治平 | 民社党 | 死去 |
脚注
編集注釈
編集- 議員辞職
- ^ 第37回衆議院議員総選挙立候補準備(旧東京都第2区)のため、1983年12月2日付で辞職。
- ^ 第37回衆議院議員総選挙立候補準備(旧東京都第4区)のため、1983年12月2日付で辞職。
- ^ 第37回衆議院議員総選挙立候補準備(旧東京都第4区)のため、1983年12月2日付で辞職。
- ^ 第37回衆議院議員総選挙立候補準備(旧東京都第11区)のため、1983年12月2日付で辞職。
- 議員死去
- 注釈
出典
編集- ^ 東京都選挙管理委員会 | 選挙結果&データ | 各種選挙における投票率 - ウェイバックマシン(2003年8月11日アーカイブ分)
参考文献
編集- 朝日新聞社『「朝日新聞」縮刷版 1981年6月号』
- 朝日新聞社『「朝日新聞」縮刷版 1981年7月号』