裳華房
裳華房(しょうかぼう)は、日本の出版社。主に、数学・物理学・化学・生物学・工学といった自然科学関係の教科書や演習書、専門雑誌を出版する。理工系の学生や研究者、技術者、中学校や高等学校の理科教師にはなじみが深い。『ポピュラー・サイエンス』シリーズに代表される一般向けの科学啓蒙書の出版も手がける。
裳華房 | |
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正式名称 | 株式会社裳華房 |
英文名称 | SHOKABO Co., Ltd. |
現況 | 事業継続中 |
種類 | 株式会社 |
出版者記号 | 7853 |
取次コード | 3067 |
法人番号 | 3010001019011 |
設立日 | 1970年(昭和45年)12月1日[1] |
代表者 | 代表取締役社長 吉野和浩[1] |
本社郵便番号 | 〒102-0081 |
本社所在地 | 東京都千代田区四番町8-1[1] |
資本金 | 2000万円[1] |
得意ジャンル | 自然科学系 |
外部リンク | https://www.shokabo.co.jp/ |
沿革
編集創業は非常に古く、1700年代前半にはすでに仙台藩の御用板所として活動していた[2]。当時より算術や暦、気象などに関する書物を出版していた[2]。その頃の出版物としては『早割日用算法記』(文化2年)、『推命書』(天保2年)、『萬延二辛酉暦』(万延元年)、『文久四年甲子歳晴雨考』(文久3年)などがある[2]。
明治期の半ばに10代目の吉野兵作が仙台より上京して、明治28年(1895年)2月11日、東京府日本橋区本石町三丁目十三番地(現在:東京都中央区日本橋四丁目一)に「合名会社 裳華房」を設立する[2]。東京に開業後に手がけた伝記の『林子平』(明治29年)をはじめとする「偉人史叢」シリーズが好評を博す[2]。
以降の代表的な出版物には、『札幌農学校』(明治31年)、新渡戸稲造『BUSHIDO(武士道) The Soul of Japan』(明治33年)および『農業本論』(明治31年)、松村松年『日本昆虫学』(明治31年)、『日本医学史』(明治37年)、池野成一郎『植物系統学』(明治39年)、月をテーマにした本『月』(明治42年)、原島善之助『産馬大鑑』(明治41年)、竹内端三『函数論 上・下』(大正9年)、鮫島實三郎『膠漆学』(昭和9年)、柴田雄次『分光化学』(昭和19年)などがある[2]。
2022年には早稲田大学と慶應義塾大学による「早慶和書電子化推進コンソーシアム」の実験プロジェクトに参加した[3]。
発行雑誌
編集- 日本材料科学会 『材料の科学と工学:日本材料科学会誌』。ISSN 1347-4774。
- 日本材料科学会 『材料科学:日本材料科学会誌』。ISSN 0388-3930。
※ 2002年の第38巻6号まで。第39巻1号より前掲の『材料の科学と工学』に誌名変更。 - 遺伝学普及会 『遺伝:生物の科学』。ISSN 0387-0022。
※ 裳華房からの発行は第59巻6号(2005年11月号)をもって終了。第60巻1号(2006年1月号)よりエヌ・ティー・エスから発行。 - 遺伝学普及会 『遺伝:生物の科学 別冊』。ISSN 1340-7376。
※ 裳華房からの発行は18号(2005年4月)をもって終了。19号(2006年10月)よりエヌ・ティー・エスから発行。
増刷表示の変更
編集2009年3月まで増刷ごとに版数を更新していたが、2009年4月から刷数の更新となった。
脚注
編集外部リンク
編集- 裳華房
- 裳華房 編集部 - note
- 裳華房 - メディア芸術データベース