神辺町

日本の広島県深安郡にあった町

神辺町(かんなべちょう)は、かつて広島県の東部に存在した

かんなべちょう
神辺町
廉塾
神辺町旗 神辺町章
神辺町旗
1984年4月15日制定
神辺町章
1984年4月15日制定
廃止日 2006年3月1日
廃止理由 編入合併
神辺町福山市
現在の自治体 福山市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
都道府県 広島県
深安郡
市町村コード 34501-6
面積 56.81 km2
総人口 40,986
(2004年3月31日)
隣接自治体 広島県:福山市
岡山県:井原市笠岡市
町の木 クス
町の花 ツバキ
町の鳥 メジロ
神辺町役場
所在地 720-2123
広島県福山市神辺町川北1151-1
座標 北緯34度32分47秒 東経133度22分26秒 / 北緯34.54633度 東経133.374度 / 34.54633; 133.374座標: 北緯34度32分47秒 東経133度22分26秒 / 北緯34.54633度 東経133.374度 / 34.54633; 133.374
特記事項 町役場のデータは福山市役所神辺支所のものである。
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福山市岡山県に囲まれた町で、福山市のベッドタウンであった。1975年以降は深安郡唯一かつ同郡で平成時代まで残存していた自治体であった。2006年3月1日、隣接する福山市に編入され消滅し、合併後の地名は「広島県福山市神辺町」となっている。なお、2006年以降2024年現在最後に福山市と合併した町となっており、また深安郡に属する自治体で唯一平成時代に合併した自治体となった。

町名の由来

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町内にある式内社、天別豊姫神社に由来する。古来より地元の信仰を集めてきたこの神社は黄葉山に鎮座し、そこが神を護る森(神奈備)であることから神奈備(かんなび)山とも呼ばれていた。神辺平野の西端に当たる府中市には、甘南備神社という神社も存在し、「神奈備」もしくは「甘南備」が変化して「神辺」になったという説が有力である。

地理

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河川

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  • 高屋川 ‐ 芦田川支流。
  • 加茂川 ‐ 芦田川支流。
  • 竹田川 ‐ 芦田川支流。
  • 観音山 (285m)
  • 権現山 (231.4m)
  • 天神山 (170m)
  • 黄葉山 (133m) ‐ 神辺城跡のある山。
  • 要害山 (95.9m) ‐ 山頂には戦国時代の城跡があり、土塁が残っている。
  • 山王山 (80m)
  • 八丈岩

沿革

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歴代町長

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  • 第1代 松浦弥一 1954年5月 -
  • 第2代 高垣久太郎 1958年4月 -
  • 第3代 熊谷忠 1963年2月 -
  • 第4代 佐藤敬治 1975年2月 -
  • 第5代 重政卓郎 1978年5月 -
  • 第6代 高橋令之 1986年5月 -
  • 第7代 佐藤敬治 1990年5月 -
  • 第8代 堀田克巳 1994年5月 -
  • 第9代 佐藤秀毅 1998年12月 -

主要施設

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  • 神辺町立かんなべ図書館
  • 神辺町民文化会館
  • 福山市民病院附属神辺診療所
  • かんなべ市民交流センター

産業

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繊維・電子機器産業が基幹産業である。

大字(2006年2月28日当時のデータ)

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  • 旭丘(あさひおか)
  • 上御領(かみごりょう)
  • 上竹田(かみたけだ)
  • 川北(かわきた)
  • 川南(かわみなみ)
  • 下御領(しもごりょう)
  • 下竹田(しもたけだ)
  • 十九軒屋(じゅうきゅうけんや)
  • 十三軒屋(じゅうさんげんや)
  • 新徳田1~3丁目(しんとくだ)
  • 新湯野1~4丁目(しんゆの)
  • 徳田(とくだ)
  • 西中条(にしちゅうじょう)
  • 箱田(はこだ)
  • 東中条(ひがしちゅうじょう)
  • 平野(ひらの)
  • 三谷(みたに)
  • 道上(みちのうえ)
  • 八尋(やひろ)
  • 湯野(ゆの)

教育(2006年2月28日当時のデータ)

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小学校

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  • 福山市立神辺小学校(旧神辺町立神辺小学校)
  • 福山市立竹尋小学校(旧神辺町立竹尋小学校)
  • 福山市立中条小学校(旧神辺町立中条小学校)
  • 福山市立道上小学校(旧神辺町立道上小学校)
  • 福山市立御野小学校(旧神辺町立御野小学校)
  • 福山市立湯田小学校(旧神辺町立湯田小学校)

中学校

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  • 福山市立神辺中学校(旧神辺町立神辺中学校)
  • 福山市立神辺西中学校(旧神辺町立神辺西中学校)
  • 福山市立神辺東中学校(旧神辺町立神辺東中学校)

高等学校

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交通(2006年2月28日当時のデータ)

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鉄道

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道路

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国道
主要地方道
一般県道

名所・旧跡

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吉野山公園
  • 神辺城跡 ‐ 戦国時代 - 江戸時代初期の山城の跡。備後福山藩発足当初の居城は神辺城であった。
  • 神辺町歴史民俗資料館 ‐ 神辺城跡の東側にある。(現在は福山市神辺歴史民俗資料館
  • 吉野山公園 ‐ 神辺城上り口にある公園、桜の名所である。
  • 神辺本陣跡
  • 廉塾菅茶山旧宅
  • 菅茶山記念館
  • 八丈岩 ‐ 伝承によると、昔々「ごん」と「八」という鬼がいて、四日三晩にわたり喧嘩をしていた時、「ごん」が踏んだ岩とされ、くっきり凹凸が見られる。
  • 備後国分寺跡
  • 堂々公園 ‐ 江戸時代に築かれた砂留が残っている。
  • 6番砂留 ‐ 堂々公園に行く途中にある。伝承によると、大雨に困った住民が作ったという説が最も有力とされる。また、仲直りした「ごん」と「八」が川から水が溢れ困っている下界の人のため、一晩でつくった説もある。

神辺町出身の有名人

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日本住血吸虫症

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江戸時代より、片山地区を中心に日本住血吸虫症の発症が知られ、有病地の一つとされてきた。地域が一体となって中間宿主ミヤイリガイの撲滅活動を続けた結果、1969年以降、集団検診において虫卵保有者は見つからなくなり、ミヤイリガイの生息も確認されなくなった(ただし町外からは、その後も孤発的に保卵者が発見された)[2]

脚注

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  1. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、100頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  2. ^ 「住血吸虫またはびこる 広島県で保卵者」『朝日新聞』昭和47年(1972年)6月25日朝刊、13版、3面

関連項目

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外部リンク

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