浦上川
長崎市の川
浦上川(うらかみがわ)は、長崎県長崎市および西彼杵郡長与町を流れる二級河川。長崎市街地北部から南下し長崎港に注ぐ川で、中島川とともに市街地の中心河川となっている。
浦上川 | |
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下大橋より下流を望む | |
水系 | 二級水系 浦上川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 9.364 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 38.63 km2 |
水源 | 前岳 |
水源の標高 | -- m |
河口・合流先 | 長崎港(長崎湾) |
流域 | 長崎県長崎市・長与町 |
流域
編集すり鉢状の地形をなす長崎市中心部のうち、北東部の前岳(標高366m)を水源とする。畦別当、犬継、川平と山間を経ながら南西へ流れ、大手町付近で三川川、大井手川と合流する。他にも数本の支川を集めながら流路を南へ変え、大橋付近で城山川と合流し、長崎港に注ぐ。[1]
狭い谷や沖積地に沿って、集落・住宅地・商工業用地・公共施設が整備されている。上流域は長崎県道45号線と長崎バイパス、下流域は国道206号および国道202号・長崎本線・長崎電気軌道が並行する。橋も各所に架けられており、特に下流の大橋、下大橋、竹岩橋、梁川橋、稲佐橋、旭大橋は市街地の交通の要である。
1945年8月9日には浦上地区に原子爆弾「ファットマン」が落とされ、川では多くの被爆者が水を求めた。原爆落下中心地周辺は平和公園として整備されている。
市街地の中を流れることもあり、下流域の水質はよくない。また、長崎大水害(1982年7月23日)の際には中島川と共に氾濫し大きな被害を出した経緯もあって、ほとんどの流域で護岸が施されている。支流では三面護岸や暗渠となった区域も多い。ただし上流部は照葉樹林など自然が多く残り、ゲンジボタル生息地も点在する。県・市・地域住民による自然保護活動も行われている。
支流
編集二級河川の支川数は3本。
関連項目
編集参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203
出典
編集- ^ “浦上川 [4200730001 浦上川水系 地図| 国土数値情報河川データセット]”. ROIS-DS Center for Open Data in the Humanities. 2024年8月15日閲覧。