森本 貫一(もりもと かんいち、1888年明治21年)6月1日 - 1979年昭和54年)9月26日[1])は、日本技術者実業家三菱化成工業(現三菱ケミカル)社長や、旭硝子(現AGC)社長、電気化学協会会長を務めた。正四位勲二等瑞宝章

人物・経歴

編集

熊本県宇土市生まれ。第五高等学校を経て、1915年九州帝国大学工科大学応用化学科卒業、旭硝子入社。1940年尼崎工場長[2]。1944年三菱化成工業常務取締役[3]日本板硝子取締役[4]。1946年に三菱化成工業社長に就任したが同年公職追放となった[5][2]。1951年旭硝子会長[6]旭化学工業奨励会理事長[5]

1952年から旭硝子社長を務め、高度経済成長期に、ブラウン管用ガラスや、自動車用ガラスの製造を進めた[2]。1954年三菱セメント取締役[3]

1959年藍綬褒章受章[7]。1962年宇土市名誉市民[2]。 1963年電気化学協会会長[8]。1964年勲三等旭日中綬章受章[9]。1967年旭硝子会長[10]。1972年には田所芳秋伊奈長三郎鮎川武雄山内俊吉らとともに日本セラミックス協会名誉会員に選出された[11]。1979年正四位勲二等瑞宝章[12]

脚注

編集
  1. ^ 『現代物故者事典 総索引1 政治・経済・社会篇-昭和元年~平成23年-』(日外アソシエーツ、2012年)p.1257
  2. ^ a b c d 「高度経済成長を支えた経済人 森本貫一 氏(明治21年~昭和54年)」宇土市
  3. ^ a b 「三菱セメント第14期有価証券報告書」東京大学
  4. ^ 「日本板硝子(株)『日本板硝子株式会社五十年史』(1968.11)」渋沢社史データベース
  5. ^ a b 「財団60年のあゆみ」旭硝子財団
  6. ^ 「旭硝子(株)『旭硝子100年の歩み : 伝統・創造・革新. 資料編』(2007.09)」渋沢社史データベース
  7. ^ 官報 本紙 第9857号 657頁
  8. ^ 森本貫一, 「総会における会長のあいさつ」『電気化学および工業物理化学』 31巻 7号 1963年 p.461, 電気化学会, doi:10.5796/kogyobutsurikagaku.31.461, NAID 130007729366
  9. ^ 官報 本紙 第11369号 6頁
  10. ^ 「旭硝子(株)『旭硝子100年の歩み : 伝統・創造・革新. 資料編』(2007.09)」渋沢社史データベース
  11. ^ 公益社団法人日本セラミックス協会 名誉会員公益社団法人日本セラミックス協会
  12. ^ 官報 本紙 第15822号 8頁
先代
池田亀三郎
三菱化成工業社長
1946年
次代
森規矩夫
先代
池田亀三郎
旭硝子工業技術奨励会(旧旭化学工業奨励会)理事長
1951年 - 1969年
次代
倉田元治
先代
渡辺喜市
旭硝子社長
1952年 - 1967年
次代
倉田元治
先代
武井武
電気化学協会会長
1963年 - 1965年
次代
岡俊平