東海旅客鉄道東海鉄道事業本部
東海旅客鉄道東海鉄道事業本部(とうかいりょかくてつどうとうかいてつどうじぎょうほんぶ、英:Central Japan Railway Company, Conventional Lines Operations Division[1])は、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の組織である。在来線全体を管理する組織で、旧国鉄名古屋鉄道管理局(一部は天王寺鉄道管理局)の流れを汲んでいる。
所在地
編集組織
編集- 管理部
- 本部内の総務・経理、労働災害防止、人事に関することを担当している。
- 運輸営業部
- 駅員、運転士、車掌の業務の指導・管理、輸送・運転保安・駅設備の企画管理、旅客サービス、営業制度・商品の販売促進、輸送計画(ダイヤ)や運用・旅客・輸送指令、運転事故防止、運転保安法規、事故災害対策、乗務員・車両の運用計画に関することを担当している。
- 車両部
- 車両関係社員の業務の指導・管理、検修設備の企画管理、車両および部品の新製・改造や図面・技術管理、検査修繕の計画・指導に関することを担当している。
- 施設部
- 施設関係社員の管理、施設関係社員の資格管理、所管業務の統合調整、予決算業務、環境対策、特殊構造物・設備の管理、設備機械の企画管理、施設の指令に関することを担当している。
- 電気部
- 電気関係社員の管理、電気関係社員の資格管理、所管業務の統合調整、予決算業務、変電・電車線・信号通信設備の保守管理、電気の需給計画、電波管理、電力・信号通信の指令に関することを担当している。
- 静岡支社
- 管理部・運輸営業部・工務部
- 静岡支社内に関する本部の同じ名前の部の担当と同じ業務を担当している。ただし車両部の業務は運輸営業部が兼ねている。
- 三重支店・飯田支店
- どちらも以前は周辺の在来線の現業機関の管理も行っていたが、2014年7月現在は地元との調整業務に特化されている。
本部直轄区間
編集本部が直轄している区間は、愛知県・岐阜県の全域と三重県の大部分、ならびに長野県・滋賀県の一部、さらには静岡県にも跨る飯田線を加えた区間である。
- 三重県内伊賀地区の路線(関西本線の非電化区間)はJR西日本近畿統括本部の管轄。
- 路線
※組織境界はいずれも場内信号機などと一致するため、該当停車場(駅・信号場など)を境界駅として扱う。なお、◇が付いた路線は全線が管理区間内に入っている路線である。
路線名 | 区間 | 備考 |
---|---|---|
東海道新幹線 | (豊橋駅・名古屋駅)[2] | 左記2駅の駅運転・営業業務のみ担当 米原駅[3]以東の列車運行・線路設備管理は新幹線鉄道事業本部の管轄 |
東海道本線 | 新所原駅[4] - 米原駅[5] (新所原駅・米原駅構内除く) |
|
大垣駅 - 美濃赤坂駅(美濃赤坂線) | ||
大垣駅 - 関ケ原駅(新垂井線) | 旧・新垂井駅経由 | |
◇ 武豊線 | 大府駅 - 武豊駅 | |
中央本線 | 名古屋駅 - 塩尻駅[6](塩尻駅構内除く) | |
関西本線 | 名古屋駅 - 亀山駅[7] | |
紀勢本線 | 亀山駅 - 新宮駅[8](新宮駅構内除く) | |
◇参宮線 | 多気駅 - 鳥羽駅 | |
◇名松線 | 松阪駅 - 伊勢奥津駅 | |
高山本線 | 岐阜駅 - 猪谷駅[9](猪谷駅構内除く) | |
◇ 太多線 | 多治見駅 - 美濃太田駅 | |
◇ 飯田線 | 豊橋駅 - 辰野駅[10](辰野駅構内除く) |
なお、旧名古屋鉄道管理局との相違点は次のとおり。
駅長配置駅
編集JR東海は主要駅に駅長を配置して、その周辺の駅を管轄する管理駅としている。本部直轄区間の駅長配置駅とその管轄範囲( )は次の通り。
- 豊橋駅(二川駅・豊橋駅間)
- 豊川駅(西小坂井駅・愛知御津駅、船町駅 - 東栄駅間)
- 蒲郡駅(三河大塚駅 - 三河塩津駅間)
- 岡崎駅(三ケ根駅 - 西岡崎駅間)
- 安城駅(安城駅・三河安城駅)※三河安城駅は在来線のみ対象
- 刈谷駅(東刈谷駅 - 逢妻駅間)
- 大府駅(大府駅 - 笠寺駅間、尾張森岡駅 - 武豊駅間)
- 金山駅(熱田駅・鶴舞駅・金山駅)
- 名古屋駅(尾頭橋駅 - 枇杷島駅間)
- 尾張一宮駅(清洲駅 - 木曽川駅間)
- 岐阜駅(岐阜駅 - 穂積駅間、長森駅 - 鵜沼駅間)
- 大垣駅(大垣駅 - 醒ケ井駅間、荒尾駅・美濃赤坂駅)
- 木曽福島駅(洗馬駅 - 大桑駅間)
- 中津川駅(野尻駅 - 武並駅間)
- 多治見駅(釜戸駅 - 古虎渓駅間、小泉駅 - 姫駅間)
- 高蔵寺駅(定光寺駅 - 神領駅間)
- 春日井駅(春日井駅・勝川駅)
- 千種駅(新守山駅 - 千種駅間)
- 桑名駅(八田駅[要検証 ] - 四日市駅間)
- 亀山駅(南四日市駅 - 亀山駅間、下庄駅)
- 津駅(一身田駅 - 高茶屋駅間)
- 松阪駅(六軒駅 - 徳和駅間、名松線各駅)
- 多気駅(多気駅 - 阿曽駅間、外城田駅)
- 紀伊長島駅(伊勢柏崎駅 - 三野瀬駅間)
- 尾鷲駅(船津駅 - 賀田駅間)
- 熊野市駅(二木島駅 - 鵜殿駅間)
- 伊勢市駅(田丸駅 - 鳥羽駅間)
- 美濃太田駅(坂祝駅 - 飛騨金山駅[要検証 ]間、下切駅 - 美濃川合駅間)
- 下呂駅(焼石駅 - 飛騨宮田駅間[要検証 ])
- 高山駅(飛騨小坂駅[要検証 ] - 杉原駅間)
- 飛騨古川駅[11]
- 中部天竜駅(出馬駅 - 小和田駅間)
- 飯田駅(中井侍駅 - 伊那大島駅間)
- 伊那市駅(上片桐駅 - 宮木駅間)
指令所
編集車両基地
編集乗務員区所
編集脚注
編集- ^ https://global.jr-central.co.jp/en/company/company/about/organization.html - 東海旅客鉄道ウェブサイト(英語版) 会社概要 組織図
- ^ 2008年4月1日までは東海道新幹線岐阜羽島駅と、三河安城駅の新幹線駅部分も対象であった。
- ^ 新幹線米原駅の駅運転・営業業務は関西支社の管轄。
- ^ 新所原駅構内は静岡支社の管轄。
- ^ 米原駅構内は新幹線駅部分を関西支社、在来線駅部分をJR西日本近畿統括本部(駅運転・営業業務は京都支社)が管理。醒ケ井駅と米原駅の間の下り第1閉塞信号機付近が鉄道資産上でのJR西日本との境界となっているが、営業上は米原駅を境界としている。
- ^ 塩尻駅構内はJR東日本長野支社の管轄。鉄道資産上の境界は塩尻駅の上り場内信号機である。
- ^ 亀山駅以西を管轄するJR西日本近畿統括本部との鉄道資産上の境界は亀山駅上り場内信号機であるが、営業上は亀山駅を境界としている。
- ^ 新宮駅構内はJR西日本和歌山支社の管轄。鉄道資産上の境界は新宮駅下り場内信号機である。
- ^ 猪谷駅構内はJR西日本金沢支社の管轄。鉄道資産上の境界は猪谷駅の下り場内信号機である。
- ^ 辰野駅構内はJR東日本長野支社の管轄。鉄道資産上の境界は辰野駅の上り場内信号機である。
- ^ “列車火災を想定 岐阜県飛騨市でJR東海と消防、警察らが初の合同訓練”. 岐阜放送 (2021年6月7日). 2021年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月26日閲覧。
関連項目
編集- 管轄エリアが隣接するJR他社の組織
- 東日本旅客鉄道長野支社 - 辰野駅・塩尻駅を挟んで隣接。
- 西日本旅客鉄道金沢支社 - 猪谷駅を挟んで隣接。
- 国鉄時代の長野・金沢鉄道管理局は、支社制度時代は名古屋鉄道管理局を中心とした中部支社傘下だった。
- 西日本旅客鉄道近畿統括本部 - 米原駅・亀山駅を挟んで隣接。
- 西日本旅客鉄道和歌山支社 - 新宮駅を挟んで隣接。
- 和歌山支社の全区間と近畿統括本部の一部は天王寺鉄道管理局(支社制度時代は関西支社傘下)の流れを汲んでいる。