村本大輔 (お笑い芸人)
日本のお笑いタレント
村本 大輔(むらもと だいすけ、1980年11月25日 - )は、日本のお笑いタレント、スタンダップコメディアン。お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの主にボケ担当。相方は中川パラダイス。
第35回東京国際映画祭にて(2022年10月) | |
生年月日 | 1980年11月25日(43歳) |
出身地 | 福井県大飯郡おおい町 |
血液型 | O型 |
身長 | 174 cm |
言語 | 日本語 |
方言 | 関西弁・若狭弁 |
最終学歴 | 福井県立小浜水産高校中退 |
コンビ名 | ウーマンラッシュアワー |
相方 | 中川パラダイス |
芸風 | 漫才・スタンダップコメディ |
立ち位置 | 左 |
事務所 | 吉本興業 |
活動時期 | 2000年 - |
同期 |
ダイアン 山里亮太(南海キャンディーズ) NON STYLE など |
配偶者 | 未婚 |
公式サイト | 村本大輔 プロフィール|吉本興業株式会社 |
受賞歴 | |
2011年・2012年・2013年 THE MANZAI 決勝進出(2013年度・優勝) |
来歴
編集- NSC卒業後は10回ものコンビ結成・解散を繰り返し[1]、一時的に「村本大輔ーズ」名義でピン芸人としても活動していた。また、枚方つーしんの編集長となる本田一馬と組んだ「村本・本田」というコンビで、『M-1グランプリ』準決勝まで進出したことがある[2]。2008年に中川パラダイスとウーマンラッシュアワーを結成する。
- 2013年12月に開催されたTHE MANZAI 2013にて、ウーマンラッシュアワーとして優勝する[3]。
- 2021年時点で、将来的な渡米を視野に相方や吉本興業と話し合いを進めている。「どうも日本のお笑いは多種多様じゃない感じがする。いろんなお笑いがあっていいはずなんですよ。それを探しにいきたい」[4]と語り、アメリカでスタンダップコメディアンとしての活動を本格化させる考えを示した。しかし2020年以降、新型コロナウイルスの影響や相方の今後のことなどもあり、まだ目処はたっていない[5]。THE MANZAI 2021のネタ中に、「2022年3月にニューヨークへ渡航」を発表し"アメリカ住みます芸人"として活動の幅を広げる報告をした。
- 2022年7月、記録として国内で展開してきたスタンダップコメディを自らのYouTubeチャンネルで公開した[6][7]。渡米のビザが取れない間「1ヶ月間だけロンドンで英語を学びに行く」として渡英した[8]。
- 2022年10月の東京国際映画祭で上映されたドキュメンタリー映画「アイ アム ア コメディアン (I am a Comedian)」(日向史有監督)で主役を務めた[9][10][11][12]。
人物
編集- 身長174cm、体重60kg、血液型O型。 福井県大飯郡おおい町 出身[13]。福井県立小浜水産高等学校中退[14]。趣味はジブリのアニメをみること、映画鑑賞、カフェ巡り[15]。
- 広告収入に左右されがちなテレビやYouTubeなどの媒体への出演を控える一方、ライブのスポンサーは「個人」とし、独演会での表現意欲に燃える[注釈 1]。
- 笑いと差別の違いを示し、世間の「正義感」に疑義を呈する[注釈 2]。
- 三人兄弟の長男で、弟の1人は陸上自衛隊の自衛官[16]。
- NSC22期生[17]同期はキングコング、山里亮太(南海キャンディーズ)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、スーパーマラドーナ、ピース、平成ノブシコブシ、NON STYLEなど。
- 歌手、イラストレーターの松田ゆう姫との交際が女性セブンで報じられた[18]。しかし、2024年に破局した事が報じられた。
- ABEMA Primeに出演してニュースに触れ、興味を持ち始めたことをきっかけに政治問題、社会問題などを取り入れたネタをつくるようになった。全国各地や海外で積極的に独演会をひらいている。また、芸人としての活動のみならず、政治活動にも熱心に取り組んでおり、被災地などに訪れて実際に当事者たちと話したり[19]、韓国を訪れて現地の人の声を聞いたりしている[20]。
- 全国で展開される独演会(スダンダップコメディーショー)や、Zoomを利用したオンライン独演会の告知は本人のSNSで告知される[21]。
- 政治や宗教を題材にしたネタの反響によってはSNS上で炎上に晒されることがある。村本自身がスタンダップコメディにトライするにあたって「(大切にしているのは)世間一般の先入観にとらわれずに自分の感覚でものを考え、発言すること」「言いにくいことをスルーしてしまうのは、卑怯に思えて嫌」といい[22]、自身の発言が炎上することについて聞かれたインタビューでも「炎上したら広がる。広がったら考える人が増える」「考えることを成熟させること」と、炎上行為自体に意味があることだと語る[23]。
- 2020年12月16日に自身が体験した“痛み”をつづったエッセイ「おれは無関心なあなたを傷つけたい」がダイヤモンド社より発売された[24]。
- 2年間、自身を密着したドキュメンタリー「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」(日向史有監督)が衛星放送協会オリジナル番組アワードのドキュメンタリー部門最優秀賞、グランプリを獲得した際は、「受賞の栄誉は監督にある」として、監督の人柄と熱意をたたえた[注釈 3]。
発言
編集原発関連の発言
編集2023年7月28日、高浜原子力発電所の再稼働に際して、Twitter上で「事故があった時、地元の人だけじゃなく日本中が被爆しますように」とツイートし、非難を呼んだ[25][26]。
単独での活動
編集ドラマ
編集- 恋愛あるある。「シングルマザー恋愛あるある」(フジテレビ、2015年6月24日)
- ブスと野獣(フジテレビ、2015年8月2日 - 9月19日) - ナレーション
- 義母と娘のブルース(TBS、2018年7月 - 8月) - 前原大輔 役
- ゾンビキモ(第二話、2021年10月29日ネット配信) - 警察官 役
バラエティ
編集- 過去に出演していた番組
- 有田チルドレン(TBS、2015年4月21日 - 9月15日)不定期出演
- わざわざ言うテレビ(テレビ大阪、2015年11月10日 - 2017年6月28日)- MC
- 未来360会議(フジテレビ、2016年7月 - 9月)- MC
- 町山智浩のアメリカの“いま”を知るTV(BS朝日、2017年9月11日 - 10月7日)
- ワイドナショー(フジテレビ)不定期出演
- サンデージャポン(TBSテレビ、2013年7月)不定期出演
- バイキングMORE(フジテレビ、2022年2月18日)トークゲスト
- スペシャル番組
ラジオ
編集- ウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポン(ニッポン放送、2015年7月6日 - 2016年3月21日)
- ウーマンラッシュアワー村本大輔の「THE SECRET COMEDY SHOW」(ブックスタンド、2018年02月12日 - )
- 大竹まこと ゴールデンラジオ!(文化放送、2024年7月2日)
ネット番組
編集- ABEMA Prime(ABEMA、2016年4月 - 2017年12月、2018年3月12日 - 2019年3月25日)月曜レギュラー
- ウーマンラッシュアワー村本大輔の土曜The NIGHT(ABEMA、2016年7月16日 - 2017年12月24日)
- 恋のポイント村本くん(ABEMA、2016年8月23日、9月30日、2016年10月20日 - 2017年9月21日)- 2016年10月20日放送分からレギュラー化
映画
編集作品
編集書籍
編集- 村本大輔論 妬み恨みを強みに変える、ネガポジ365日(2015年12月22日、小学館)ISBN 978-4-093-63739-8
- おれは無関心なあなたを傷つけたい(2020年12月16日、ダイヤモンド社)ISBN 978-4-478-11144-4
コラム
編集- 炎上芸人 ニュースを斬る(日刊ゲンダイ)
- 炎上エンジョイ(月刊ウララ)
脚注
編集注釈
編集- ^ 「僕は僕がこの世界にいたことを、家族や友人の繋がりではなくコメディで残したい。(略)血管がどくどく脈打つような、表現を僕はしたい」村本大輔 (2021年9月22日). “情熱で血を煮込む”. note
- ^ 「差別は"違い"を馬鹿にする、違いを卑下する。差別と笑いは双子のように見える、しかし別人だ、生きやすくするのが笑い、生きづらくするのが差別。似て非なるもの。それが、感情が入った正義のバイアスがかかったその目線には、同じものに見えてしまってないか。僕は誰かの表現が、取り締まられてることには、その本人が声を上げろ、と思う。表現はもっと自由なものだ(略)差別もいじめも、絶対にダメだ。しかし沈黙はもっとだめだ。黙ってやり過ごそうとするのはもっとダメだ。"お笑いのやりにくい世の中になったな"というが、おまえらがやりにくい場所にいるからだろう。芸人なら沈黙せずにこの空気を刺さないと」村本大輔 (2021年7月27日). “笑いは虐殺され産みの親は指をくわえてみている”. note
- ^ 「日向監督と僕はどこか似ている。僕はお笑いを通して、みてみぬふりされてる透明人間にスポットライトを当てたい。僕たちは分けられる、日本人、外国人、男、女etc。しかし線を引くと、その線の下敷きになってしまう人たちがいる、たとえば、男と女に線を引いて分けると、LGBTなどが、線の下敷きになる。(略)日向監督は、日本人、難民、と線を引いたその下にいる人たちをカメラに映していた。この僕を撮ってくれたドキュメンタリーは、僕がスポットライトを照らされることによって、僕が照らそうとしてる、彼らも一緒にスクリーンに映ってる。(略)だから僕は裏方の彼らを知って欲しくてこれを書いた。彼らが僕を観てくれてたように僕も彼らをみてたからだ。あらためておめでとうございます」村本大輔 (2021年7月17日). “ドキュメンタリーを撮る人たちのドキュメンタリー”. note
出典
編集- ^ “ウーマンラッシュアワー:コンビ解散は10回以上! “問題児”村本「相方の忍耐に感謝」”. MANTANWEB(まんたんウェブ) (2013年12月16日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “M-1GPアーカイブ - M-1GP2003”. www.m-1gp.com (2003年). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “「THE MANZAI」優勝はウーマンラッシュアワー”. お笑いナタリー. ナターシャ (2013年12月15日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ 生田綾 (2020年2月12日). “ウーマン村本大輔、アメリカ進出を宣言 日本のお笑いに「限界」を感じた理由”. ハフポスト. 2022年1月1日閲覧。
- ^ 中西正男 (2021年1月24日). “「捨てられたもの同士のコンビ」。「ウーマンラッシュアワー」村本大輔が語る相方と今後(中西正男)”. Yahoo!ニュース 個人. 2022年1月1日閲覧。
- ^ “今後、日本語のネタをあまりやる機会が少なくなるので、記録としてYouTubeにいまあるネタをあげていくことにしました。”. twitter (2022年7月21日). 2022年7月21日閲覧。
- ^ “村本大輔 EP.1 #お悔やみ”. daisuke muramoto youtubeチャンネル. youtube (2022年7月21日). 2022年7月21日閲覧。
- ^ “なかなかアメリカのVISAが取れないのでとりあえず1ヶ月間だけロンドンで英語を学びに。昼、勉強、夜はコメディクラブに通いたい。色々報告します。”. instagram (2022年7月25日). 2022年7月25日閲覧。
- ^ “村本大輔、中川パラダイスとレッドカーペットに登壇”. シネマトゥデイ/石井百合子 (2022年10月24日). 2022年11月4日閲覧。
- ^ “ウーマンラッシュアワー、久々の2ショット!はしゃぐ中川パラダイスに、優しい村本!「第35回東京国際映画祭」レッドカーペット”. youtube/oricon (2022年10月24日). 2022年11月4日閲覧。
- ^ “村本大輔のコメディアン道を3年間追った映画「見てください」 中川パラダイスも 東京国際映画祭”. youtube/デイリースポーツ公式 (2022年10月24日). 2022年11月4日閲覧。
- ^ “久々コンビ登場!ウーマンラッシュアワー村本大輔&中川パラダイスが東京国際映画祭に”. youtube/モデルプレス (2022年10月25日). 2022年11月4日閲覧。
- ^ “ウーマンラッシュアワー プロフィール|吉本興業株式会社”. profile.yoshimoto.co.jp. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “よしもとニュースセンター : 水産高校出身のウーマンラッシュアワー・村本が熱烈エール!「高等学校缶詰・瓶詰選手権大会」3月20日開幕”. よしもとニュースセンター. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “ウーマンラッシュアワー プロフィール|吉本興業株式会社”. profile.yoshimoto.co.jp. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “ウーマン村本、弟は自衛隊…故郷には原発「誰かを不幸」にする?1票と葛藤|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “ウーマンラッシュアワー プロフィール|吉本興業株式会社”. profile.yoshimoto.co.jp. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “松田ゆう姫、ウーマン村本との交際認める 「ヤバいヤバい」大照れで生告白”. ORICON NEWS. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “「千羽鶴はいらない」ウーマン村本大輔が現地で聞いた被災者の声”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年12月24日閲覧。
- ^ “現場の声を聞くために韓国へ ウーマンラッシュアワー村本大輔が行動を起こし続ける理由”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2019年3月1日). 2020年12月28日閲覧。
- ^ “脳科学者・茂木氏「zoom独演会の可能性を感じた村本ライブ」 – 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社. 2020年12月24日閲覧。
- ^ “ウーマン村本大輔さん独演会の原点 アメリカ留学で衝撃 | ふーぽ”. 福井新聞ONLINE. 2020年11月25日閲覧。
- ^ “「炎上」語ったウーマン村本に小林よしのり「単なる無責任」 羽鳥アナ「違うと思う」発言を称賛”. J-CAST ニュース (2019年2月24日). 2020年11月25日閲覧。
- ^ “なぜ、ウーマン村本大輔は「THE MANZAI」でメッセージを発信し続けるのか?”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年12月24日閲覧。
- ^ 2023年7月28日のツイート
- ^ “ウーマン村本大輔「事故があった時、地元の人だけじゃなく日本中が被爆しますように」 地元の原発再稼働を批判”. サンケイスポーツ. (2023年7月29日) 2023年7月29日閲覧。
- ^ “ドキュメンタリー番組「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」BS12で放送”. お笑いナタリー. ナターシャ (2021年3月12日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “『燃えよ剣』新公開日が10月15日に決定 岡田准一らによる剣のアクション捉えた新予告も”. Real Sound (blueprint). (2021年5月10日) 2022年1月1日閲覧。
- ^ “尾上右近、岡田准一主演『燃えよ剣』でスクリーンデビュー 新キャスト12名発表 - シネマトゥデイ:映画の情報を毎日更新”. シネマトゥデイ (2019年11月28日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ "映画『アイアム・ア・コメディアン』村本大輔さんの軌跡には多くの問題を考えさせられる". Yahoo!ニュースオリジナル. Yahoo Japan. 6 July 2024. 2024年7月17日閲覧。
外部リンク
編集- 村本大輔 プロフィール|吉本興業株式会社
- 村本大輔(ウーマンラッシュアワー) (@WRHMURAMOTO) - X(旧Twitter)
- 村本大輔 (@muramotodaisuke1125) - Instagram
- daisuke muramoto - YouTubeチャンネル
- ウーマンラッシュアワー村本大輔ドキュメント - YouTubeチャンネル