岡田真吉
岡田 真吉(おかだ しんきち、1903年10月1日 - 1964年11月17日)は、日本の映画評論家、翻訳家。
東京・日本橋出身[1]。1934年、東京帝国大学仏文科卒業[1]。
高校時代から『キネマ旬報』に投稿[1]。映画評論家、翻訳家として活躍し、フランス映画をはじめとする外国映画および理論を紹介[1]。
また、『女の一生』などフランス文学の翻訳を多く行った。
著書
編集- 『映画文献史』(大日本映画協会、日本映画選書) 1943
- 『映画と国家』(生活社、生活選書) 1943
- 『映画入門』(河出書房、市民文庫) 1951
- 『フランス映画と共に』(七曜社) 1961
- 『フランス映画のあゆみ』(七曜社) 1964
- 『名作フランス映画への招待』(編、名曲堂) 1950
翻訳
編集- 「アンダルジイの犬」(ルイ・ビュンネル / サルヴァドル・ダイ、往来社、映画叢書、新撰映画脚本集 下巻) 1930
- 『乙女の湖』(ヴィツキイ・バウム、西東書林) 1935
- のちコバルト社、映畫化文藝名作選・外國篇 1941
- 『妖魔の復讐』(モーリス・ルブラン、黒白書房、世界探偵傑作叢書10) 1936
- 『女の一生』(モーパッサン、白水社) 1937
- 『スタムブウルの春』(Aziyade、ピエル・ロティ、白水社) 1939
- 『エドメ又は所を得た慈善』(アナトオル・フランス、白水社、アナトオル・フランス短篇小説全集4) 1939
- 『東洋の幻』(Fantö d'orient、ピエル・ロティ、白水社) 1940
- 『白鳥の死』(La Mort du Cygne、ポオル・モオラン、鱒書房) 1940
- のち コバルト社、コバルト叢書09 1946
- 『エドワァド七世とその時代』(アンドレ・モロア、白水社) 1941
- 『赤い宿屋 (付・ヌチンゲン商会)』(バルザック、島田實共訳、曙出版社) 1941
- 『若き理念の勝利 フランスの自覚』(ベルトラン・ド・ジウヴネル(Bertrand de Jouvenel)、三省堂) 1942
- 『小さなピエール』(Le Petit Pierre、アナトオル・フランス、白水社、アナトオル・フランス長篇小説全集16) 1942
- 『近代フランスの起原 仏蘭西革命史論』(イポリット・テエヌ、斎藤書店) 1947
- のち角川文庫
- 『脂肪の塊』(ギー・ド・モーパッサン、白水社) 1950
- 『悪魔の美しさ』(La Beauté du diable、ルネ・クレエル、河出書房) 1950
- 『ジュリアン=デュヴィヴィエ作品集』(ジュリアン=デュヴィヴィエ、ユリイカ) 1951
- 『未知の女』(L'Inconnue、モオパッサン、創芸社、モオパッサン全集19) 1951
- 『愛情の運命』第1部 - 第3部(シャルドンヌ(Jacques Chardonne)、新潮社) 1951 - 1953
- のち新潮文庫
- 『世界映画史』(ジョルジュ・サドゥール(Georges Sadoul)、白水社) 1952
- 『俳優の手帖』(フランソワズ・ロゼイ、未来社、てすぴす叢書) 1952
- 『陽気なドン・カミロ』(Le Petit Monde de Don Camillo、グァレスキ、文芸春秋新社) 1953
- 『ドン・カミロ頑張る』(Le Retour de Don Camillo、グァレスキ、文芸春秋新社) 1954
- 『青い麦』(コレット、雄鶏社、おんどり・ぽけっと・ぶっく) 1954
- 『うたかたの恋』(クロード・アネ(Claude Anet)、三笠書房、若草文庫) 1954
- のち 世界ロマン全集 第26巻(東京創元社) 1957, 角川文庫 1969
- 『恋の子供たち』(M・ケルラン、L・モギイ、光文社、カッパ・ブックス) 1955
- 『わが青春のマリアンヌ』(ペーター・メンデルスゾーン、三笠書房) 1955
- 『モーパッサン全集』(モーパッサン、春陽堂書店) 1955 - 1956:分担
- 『シェリ / シェリの最後』(Chéri / La Fin de Chéri、コレット、河出書房、世界文学全集22) 1956
- 『マリー・アントワネット』(フランク・W・ケニョン、潮書房) 1956
- 『夜の騎士道』(Les Grandes manoeuvres、ルネ・クレール、三笠書房) 1956
- 『リラの門』(Porte des Lilas、ルネ・ファレ(René Fallet)、雲井書店) 1957
- 『昼下りの情事』(クロード・アネ、角川小説新書) 1957
- 『牝狼』(Les louves、ボアロー、ナルスジャック、東京創元社、現代推理小説全集21) 1957
- 『映画の美学』(アンリ・アジェル(Henri Agel)、白水社、文庫クセジュ) 1958
- 『スパイ』(Midnight Patience、ホストヴスキー(Egon Hostovsky)、角川書店) 1958
- のち『秘密諜報員 - アルフォンスを捜せ』(角川文庫) 1966
- 『晩鐘』(クロード・アネ、三笠書房、若草文庫) 1958
- 『犬のすべて』(エリアン-J・ファンベール、文芸春秋新社) 1959
- 『自由の大地 天国の根』(Les racines du ciel(The Roots of Heaven)、ロオマン・ギャリイ、澁澤龍彦共訳、人文書院) 1959
- 『危険な曲り角』(Les tricheurs 、マルセル・カルネ、みすず書房、みすず・ぶっくす) 1959
- 『殺人交叉点』(Nocturne pour assassin、フレッド・カサック、東京創元社、クライム・クラブ) 1959
- 『戦士の休息』(Le Repos du guerrier、C・ロッシュフォール(Christiane Rochefort)、新潮社) 1960
- 『自由フランスの旗の下に』(レミイ、筑摩書房、世界ノンフィクション全集25) 1962
- 『モスクワ - パリ放浪記』(ストロゴフ、筑摩書房、世界ノンフィクション全集30) 1962
- 『怪盗ヴィドック自伝』(ヴィドック、筑摩書房、世界ノンフィクション全集) 1962
- 『獄中日記』(A・ドレフュス、筑摩書房、世界ノンフィクション全集) 1963
- 『百人のいとし児』(L・K-ジルベルマン(Lenah Kikhler-Zilberman)、竹内正実共訳、筑摩書房) 1964
脚注
編集参考文献
編集- 「日本人名大事典」