大腿骨
大腿骨(だいたいこつ、独: Oberschenkelknochen、英: thigh bone)は、四肢動物の後肢において近位部を構成する長骨である。哺乳類の体では最も長く、体積があり、強靭な骨である。股から膝の間を構成する。
骨: 大腿骨 | |
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大腿骨 | |
名称 | |
日本語 | 大腿骨 |
英語 | Femur, Thigh bone |
ラテン語 | Femur, Os femoris |
関節 | 股関節, 膝関節 |
画像 | |
アナトモグラフィー | 三次元CG |
関連情報 | |
MeSH | Femur |
グレイ解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
ヒトの大腿骨
編集平均的な長さは43.2 cm。大腿骨は人体においても最長の骨といわれている[1]。近位端、大腿骨体、遠位端で構成される。近位端は、大腿骨頭、大腿骨頚、大転子、小転子で構成される。丸い大腿骨頭は寛骨とともに股関節を形成する。大腿骨頭はなめらかだが、大腿骨頭窩というくぼみがあり、そこに着いた靭帯が寛骨臼につながっている。大腿骨頭の重要な機能の1つは、骨髄における赤血球の生産である。大腿骨頚は、大腿骨頭と大転子、小転子の間にある。大腿骨頚と骨体の角度は頚体角と呼ばれ、通常は約125度である。大転子と小転子には、股関節を動かす筋肉が着く。
大腿骨体の背面には粗線が走っており、表面を3つに分けている。粗線の上部である殿筋粗面には大殿筋が着き、粗線の下部には大腿二頭筋が着く。
遠位端には、内側顆と外側顆の2つの隆起があり、脛骨とともに膝関節を形成する。内側顆と外側顆の間の隙間は顆間窩と呼ばれる。内側顆と外側顆の上部には内側上顆と外側上顆があり、内側上顆の上には内転筋結節がある。
大腿骨と関節する骨
編集大腿骨と筋肉
編集大腿骨から起始する筋肉
編集大腿骨に停止する筋肉
編集画像
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右大腿骨の近位端。背面上部から見たところ。図の左上が大腿骨頭、右上が大転子。
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大腿骨の遠位端。真下(脛骨)から見たところ。図の上が膝蓋面、左下が外側顆、右下が内側顆。
出典
編集- ^ スティーブ・パーカー『BODY 世にも美しい人体図鑑』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018年、12頁。
参考文献
編集- H. F. Frick ほか編著『ヴォルフ人体解剖学アトラス』内野滋雄ほか監訳、西村書店、2001年4月、398-400頁。ISBN 4-89013-296-1。