全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会
全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(ぜんこくこうとうがっこうそうごうたいいくたいかいサッカーきょうぎたいかい)は、夏季に行われる日本の高校サッカー大会で、全国高等学校総合体育大会(高校総体、インターハイ)の1種目。
今シーズンの大会: 令和6年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 | |
開始年 | 1966 |
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主催 |
全国高等学校体育連盟 日本サッカー協会 |
チーム数 |
男子 52 女子 16チーム |
加盟国 | 日本 |
前回優勝 |
男子 昌平(初) 女子 藤枝順心(3回目) |
最多優勝 |
男子 市立船橋(9回) 女子 日ノ本学園(5回) |
公式サイト | |
JFA公式サイト |
概要
編集開催方式
編集男子
編集全国高等学校サッカー選手権大会、高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグと並ぶ高校サッカー3大全国大会のひとつである。
各都道府県大会を勝ち抜いた各校と、北海道・東京都・大阪府・神奈川県と開催都道府県は2校ずつ(ただし、重複の場合は、3校が出場)の合計52校が出場する。
試合時間は35分ハーフの70分で行い、同点の場合はPK戦を行うが、決勝戦のみ、同点の場合は10分ハーフの20分の延長戦を行う。それでも決着が付かない場合はPK戦を行う。
女子
編集2012年度から女子でも実施されている[1]。藤枝順心(2016年度優勝)と日ノ本学園(両校優勝を含め開始から4連覇)が開始から連続出場を続けている。
参加枠は、加盟登録数の多い地域(関東3校、東北・東海・近畿・九州から2校ずつ[2])、その他の地域(北海道・北信越・中国・四国)と開催県から1校ずつ、計16校となっている。ただし、開催地代表と地域代表が同一県の場合、その県からもう1校出場できる。試合形式は男子と同じ。
本大会の優勝・準優勝校は、9月に行われるJFA U-18女子サッカーファイナルズに出場する。
開催地の固定化
編集高校総体サッカー競技は他の高校総体の競技と同じ開催地で実施しているものの、酷暑対策もあり、2024年より男子競技は福島県で固定開催とすること[3]、また女子競技についても2024年・2025年は北海道で開催すること[4]とすることが2021年に決定された。なお2023年の高校総体は北海道開催であるため、女子は2023年から2025年まで北海道での開催となる。
結果と統計
編集男子
編集回 | 年度 | 優勝校 | 結果 | 準優勝校 | 開催地 | 大会名 | 備考 | ||
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1 | 1966年 | 藤枝東 | 静岡 | 1 - 0 | 浦和市立 | 埼玉 | 青森県 | 鳥取県代表(境港工)が学校の経済的理由により不参加 | |
2 | 1967年 | 浦和市立 | 埼玉 | 2 - 0 | 刈谷 | 愛知 | 福井県 | この大会から前年度優勝校が推薦出場 | |
3 | 1968年 | 秋田商 | 秋田 | 3 - 2 | 習志野 | 千葉 | 広島県 | 沖縄県の高校が不参加 | |
4 | 1969年 | 浦和南 | 埼玉 | 4 - 2 | 清水市商 | 静岡 | 栃木県 | ||
5 | 1970年 | 浜名 | 静岡 | 1 - 0 | 浦和南 | 埼玉 | 和歌山県 | ||
6 | 1971年 | 藤枝東 | 静岡 | 3 - 0 | 広島工 | 広島 | 徳島県 | ||
7 | 1972年 | 清水東 | 静岡 | 2 - 1 | 秋田商 | 秋田 | 山形県 | ||
8 | 1973年 | 児玉 | 埼玉 | 2 - 1 | 北陽 | 大阪 | 三重県 | ||
9 | 1974年 | 浜名 | 静岡 | 2 - 1 | 児玉 | 埼玉 | 佐賀県 | ||
10 | 1975年 | 韮崎 | 山梨 | 1 - 0 | 児玉 | 埼玉 | 山梨県 | ||
11 | 1976年 | 帝京 | 東京 | 3 - 0 | 古河第一 | 茨城 | 新潟県 | ||
12 | 1977年 | 島原商 | 長崎 | 3 - 0 | 佐賀商 | 佐賀 | 岡山県 | ||
13 | 1978年 | 北陽 | 大阪 | 3 - 1 | 八千代 | 千葉 | 福島県 | この大会から前年度優勝校の推薦出場が廃止 | |
14 | 1979年 | 水戸商 | 茨城 | 1 - 0 | 大分工 | 大分 | 滋賀県 | ||
15 | 1980年 | 清水東 | 静岡 | 2 - 1 | 今市 | 栃木 | 愛媛県 | 55総体 | |
16 | 1981年 | 清水東 | 静岡 | 3 - 1 | 室蘭大谷 | 北海道 | 神奈川県 | 準決勝と決勝がナイトゲームで行われた | |
17 | 1982年 | 帝京 | 東京 | 3 - 0 | 京都商 | 京都 | 鹿児島県 | ||
18 | 1983年 | 四日市中央工 | 三重 | 1 - 0 | 水戸商 | 茨城 | 愛知県 | ||
19 | 1984年 | 四日市中央工 | 三重 | 3 - 1 | 広島工 | 広島 | 秋田県 | ||
20 | 1985年 | 九州学院 | 熊本 | 4 - 1 | 室蘭大谷 | 北海道 | 石川県 | ||
21 | 1986年 | 国見 | 長崎 | 3 - 2 | 中京 | 愛知 | 山口県 | ||
22 | 1987年 | 市立船橋 | 千葉 | 2 - 1 | 国見 | 長崎 | 北海道 | '87北海道総体 | |
23 | 1988年 | 市立船橋 | 千葉 | 5 - 0 | 古河第一 | 茨城 | 兵庫県 | '88兵庫総体 | |
24 | 1989年 | 清水市商 | 静岡 | 6 - 2 | 大宮東 | 埼玉 | 高知県 | '89高知総体 | |
25 | 1990年 | 清水市商 | 静岡 | 2 - 1 | 南宇和 | 愛媛 | 宮城県 | '90宮城総体 | |
26 | 1991年 | 清水東 | 静岡 | 2 - 1 | 東海大第一 | 静岡 | 静岡県 | '91静岡総体 | 史上初の同県同士の決勝。しかも地元開催。 |
27 | 1992年 | 徳島市立 | 徳島 | 1 - 0 | 市立船橋 | 千葉 | 宮崎県 | '92宮崎総体 | 台風のため、決勝の試合開始遅れる。徳島市立が四国勢初優勝 |
28 | 1993年 | 国見 | 長崎 | 2 - 1 | 鹿児島実 | 鹿児島 | 栃木県 | '93栃木総体 | |
29 | 1994年 | 清水市商 | 静岡 | 1 - 0 | 帝京 | 東京 | 富山県 | '94富山総体 | |
30 | 1995年 | 習志野 | 千葉 | 4 - 0 | 西武台 | 埼玉 | 鳥取県 | '95鳥取総体 | |
31 | 1996年 | 清水市商 | 静岡 | 3 - 1 | 帝京 | 東京 | 山梨県 | '96山梨総体 | |
32 | 1997年 | 東福岡 | 福岡 | 4 - 3 | 帝京 | 東京 | 京都府 | '97京都総体 | |
33 | 1998年 | 市立船橋 | 千葉 | 2 - 1 | 岐阜工 | 岐阜 | 香川県 | 四国'98総体 | |
34 | 1999年 | 八千代 広島皆実 |
千葉 広島 |
3 - 3 aet | 岩手県 | '99岩手総体 | 両校優勝 | ||
35 | 2000年 | 国見 | 長崎 | 2 - 1 | 国学院久我山 | 東京 | 岐阜県 | 2000年岐阜総体 | |
36 | 2001年 | 市立船橋 | 千葉 | 3 - 0 | 藤枝東 | 静岡 | 熊本県 | ひのくに新世紀総体 | |
37 | 2002年 | 帝京 | 東京 | 2 - 1 | 国見 | 長崎 | 茨城県 | 2002年茨城総体 | |
38 | 2003年 | 国見 | 長崎 | 1 - 0 aet (Vゴール) |
帝京 | 東京 | 長崎県 | 長崎ゆめ総体 | |
39 | 2004年 | 国見 | 長崎 | 2 - 1 | 市立船橋 | 千葉 | 島根県 | 中国04総体 | |
40 | 2005年 | 青森山田 | 青森 | 4 - 1 | 那覇西 | 沖縄 | 千葉県 | 2005千葉きらめき総体 | |
41 | 2006年 | 広島観音 | 広島 | 2 - 0 | 初芝橋本 | 和歌山 | 大阪府 | 06総体THE近畿 | |
42 | 2007年 | 市立船橋 | 千葉 | 4 - 1 | 星稜 | 石川 | 佐賀県 | 2007青春・佐賀総体 | |
43 | 2008年 | 市立船橋 流通経済大柏 |
千葉 千葉 |
----- | 埼玉県 | 彩夏到来08埼玉総体 | 雷雨の為、決勝戦が中止となり、両校優勝 | ||
44 | 2009年 | 前橋育英 | 群馬 | 2 - 0 | 米子北 | 鳥取 | 奈良県 | 2009近畿まほろば総体 | |
45 | 2010年 | 市立船橋 | 千葉 | 4 - 1 | 滝川第二 | 兵庫 | 沖縄県 | 美ら島沖縄総体2010 | |
46 | 2011年 | 桐蔭学園 | 神奈川 | 2 - 1 | 静岡学園 | 静岡 | 秋田県 | 2011熱戦再来北東北総体 | |
47 | 2012年 | 三浦学苑 | 神奈川 | 2 - 1 | 武南 | 埼玉 | 長野県 | 2012北信越かがやき総体 | |
48 | 2013年 | 市立船橋 | 千葉 | 4 - 2 | 流通経済大柏 | 千葉 | 福岡県 | 2013未来をつなぐ北部九州総体 | |
49 | 2014年 | 東福岡 | 福岡 | 4 - 1 aet | 大津 | 熊本 | 山梨県 | 煌(きら)めく青春 南関東総体2014 | |
50 | 2015年 | 東福岡 | 福岡 | 1 - 1 aet (PK 6 - 5) |
市立船橋 | 千葉 | 兵庫県 | 2015君が創る近畿総体 | |
51 | 2016年 | 市立船橋 | 千葉 | 1 - 0 | 流通経済大柏 | 千葉 | 広島県 | 2016情熱疾走 中国総体 | |
52 | 2017年 | 流通経済大柏 | 千葉 | 1 - 0 | 日大藤沢 | 神奈川 | 宮城県 | はばたけ世界へ 南東北総体 2017 | |
53 | 2018年 | 山梨学院 | 山梨 | 2 - 1 aet | 桐光学園 | 神奈川 | 三重県 | 2018 彩る感動 東海総体 | |
54 | 2019年 | 桐光学園 | 神奈川 | 1 - 0 | 富山第一 | 富山 | 沖縄県 | 感動は無限大 南部九州総体2019 | この年から埼玉、千葉、愛知が1校ずつとなり計52校となる |
(55) | 2020年 | 大会中止 | 群馬県 | 魅せろ躍動 北関東総体 2020 | 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響に伴い、夏季大会が全面中止 | ||||
55 | 2021年 | 青森山田 | 青森 | 2 - 1 aet | 米子北 | 鳥取 | 福井県 | 輝け君の汗と涙 北信越総体 2021 | |
56 | 2022年 | 前橋育英 | 群馬 | 1 - 0 | 帝京 | 東京 | 徳島県 | 躍動の青い力 四国総体 2022 | |
57 | 2023年 | 明秀日立 | 茨城 | 2 - 2 aet (PK 7 - 6) |
桐光学園 | 神奈川 | 北海道 | 翔び立て若き翼 北海道総体 2023 | |
58 | 2024年 | 昌平 | 埼玉 | 3-2 | 神村学園 | 鹿児島 | 福島県 | ありがとうを強さに変えて北部九州総体 2024 | 酷暑対策の為、今大会以降福島県で開催予定 |
女子
編集回 | 年度 | 優勝校 | 結果 | 準優勝校 | 開催地 | 大会名 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2012年 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 1 - 0 | 常盤木学園 | 宮城 | 長野県 | 2012 北信越かがやき総体 | |
2 | 2013年 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 佐賀県 | 2013 未来をつなぐ北部九州総体 | 大会初日が雷雨のため順延された影響により、 決勝戦は行なわずに準決勝で勝利した2校が優勝 | |||
村田女子 | 東京 | ||||||||
3 | 2014年 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 7 - 0 | 京都精華女子 | 京都 | 東京都 | 煌(きら)めく青春 南関東総体2014 | |
4 | 2015年 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 0 - 0 aet (PK 5 - 4) |
大商学園 | 大阪 | 兵庫県 | 2015 君が創る 近畿総体 | |
5 | 2016年 | 藤枝順心 | 静岡 | 1 - 0 | 作陽 | 岡山 | 広島県 | 2016 情熱疾走 中国総体 | |
6 | 2017年 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 1 - 0 | 藤枝順心 | 静岡 | 宮城県 | はばたけ世界へ 南東北総体 2017 | |
7 | 2018年 | 常盤木学園 | 宮城 | 3 - 0 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 静岡県 | 2018 彩る感動 東海総体 | |
8 | 2019年 | 十文字 | 東京 | 1 - 0 | 日ノ本学園 | 兵庫 | 沖縄県 | 感動は無限大 南部九州総体 2019 | |
(9) | 2020年 | 大会中止 | 群馬県 | 魅せろ躍動 北関東総体 2020 | 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による影響に伴い、夏季大会が全面中止 | ||||
9 | 2021年 | 神村学園 | 鹿児島 | 2 - 1 aet | 藤枝順心 | 静岡 | 福井県 | 輝け君の汗と涙 北信越総体 2021 | |
10 | 2022年 | 大商学園 | 大阪 | 1 - 0 aet | 十文字 | 東京 | 徳島県 | 躍動の青い力 四国総体 2022 | |
11 | 2023年 | 藤枝順心 | 静岡 | 3 - 0 | 聖和学園 | 宮城 | 北海道 | 翔び立て若き翼 北海道総体 2023 | |
12 | 2024年 | 藤枝順心 | 静岡 | 2 - 0 | 大商学園 | 大阪 | 北海道 | ありがとうを強さに変えて 北部九州総体 2024 | 酷暑対策の為、今大会と次回大会は北海道で開催予定 |
脚注
編集- ^ 2012年度国内競技会(女子)大会概要
- ^ 2013年度から関東-1、九州+1となった。
- ^ “インターハイサッカー男子、福島で固定開催へ 酷暑対策でJヴィレッジ活用”. 河北新報 (2021年7月6日). 2022年7月25日閲覧。
- ^ “サッカー女子は北海道開催 24、25年のインターハイ”. 共同通信社 (2021年9月16日). 2022年7月25日閲覧。
関連項目
編集- 男子
- 全国高等学校サッカー選手権大会
- 国民体育大会サッカー競技(選抜チームが主流)
- 女子
- 参考
外部リンク
編集- JFA公式サイト
- 財団法人 全国高等学校体育連盟(高体連)