ドン松五郎の生活』(ドンまつごろうのせいかつ)は、井上ひさし小説。単行本は新潮社から刊行された。

1983年には本作を原作とする単発テレビアニメフジテレビ系列局で放送され、1986年には実写映画化された。2017年現在、いずれもDVD化は未定である。

書籍

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ストーリー

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犬と猫との世界とそこを巡って起きる騒動を、人間の言葉を理解できる犬・ドン松五郎を中心にして描く。ペット権をめぐって猫の一家と争う。飼い主ととともにストリップ劇場に行きプードルのお銀と親しくなるが、お銀の飼い主のストリッパーが逮捕されてしまう。断耳断尾手術をされそうになっていたブルテリアの長太郎を助ける。二匹をかくまってる先の家のドラ息子がお銀と長太郎をさらって売り飛ばしてしまう。二匹の行方を探し出すためにドン松五郎は人間と会話できる犬として、テレビ出演を果たした。

ドン松五郎のモデルは、原作者・井上ひさしが飼っていた雄の柴犬「鈍兵衛」である[3]

テレビアニメ

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アニメ:吾輩は犬である ドン松五郎の生活
原作 井上ひさし
監督 矢吹公郎
脚本 大原清秀
キャラクターデザイン はるき悦巳
音楽 玉木宏樹
アニメーション制作 東映動画
製作 フジテレビ、東映動画
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1983年2月9日 - 単発放送
話数 全1話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

1983年2月9日にフジテレビ系列『日生ファミリースペシャル』で『吾輩は犬である ドン松五郎の生活』と題して放送。フジテレビ東映動画の共同製作。放送時間は水曜 19:30 - 20:54 (日本標準時)。

監督は矢吹公郎で、原作の井上ひさしと縁がある[4]。脚本は大原清秀。キャラクターデザインは漫画家のはるき悦巳。松五郎役の声優には山田康雄を起用した[5]。なお、はるきは1年前の1982年2月19日に同枠で放送された『吾輩は猫である』でもキャラクターデザインを担当している。

キャスト(アニメ版)

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スタッフ(アニメ版)

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  • 原作 - 井上ひさし
  • 脚本 - 大原清秀
  • 監督 - 矢吹公郎
  • 作画監督 - 阿部隆
  • キャラクターデザイン - はるき悦巳
  • 音楽 - 玉木宏樹
  • 制作 - フジテレビ、東映動画
フジテレビ系列 日生ファミリースペシャル
前番組 番組名 次番組
吾輩は犬である ドン松五郎の生活
(1983年2月9日)
ナイン
(1983年5月4日)

映画

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ドン松五郎の生活
監督 中田新一
脚本 中田新一
原作 井上ひさし
音楽 川崎真弘
朝川朋之
主題歌夢色のメッセージ西村知美
撮影 川上皓市
小林達比古
編集 川島章正
製作会社 プロジェクトエー
東和プロダクション
配給 東宝東和
公開   1986年3月21日
上映時間 102分
製作国   日本
言語 日本語
配給収入 6.2億円[6]
次作 ドン松五郎の大冒険
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概要

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1986年3月21日東宝東和制作で公開された。脚本・監督は『海に降る雪』の中田新一、撮影は『ひとひらの雪』の川上皓市と小林達比古がそれぞれ担当した。西村知美のデビュー作品である。

キャスト(映画版)

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スタッフ(映画版)

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主題歌

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逸話

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脚注

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  1. ^ 井上ひさし 『ドン松五郎の生活』、新潮社 - 2023年6月3日閲覧。
  2. ^ ドン松五郎の生活(新潮文庫)、新潮社 - 2023年6月3日閲覧。
  3. ^ 井上ひさし『巷談辞典』河出書房新社河出文庫)、2013年、281頁。ISBN 978-4-309-41201-6
  4. ^ ふたりはアニメ映画『アンデルセン物語』や『長靴をはいた猫』で関わった。井上は両作とも脚本(山元護久との共作)と主題歌・挿入歌の歌詞を担当。
  5. ^ 一部のパンフレットでは松五郎役は堺正章と記載されていたが、健康上の理由で降板している。出典:1983年2月9日付中国新聞8面に掲載の日本生命広告
  6. ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社、1987年、129頁。 
  7. ^ a b c d e f 中田新一『奔れ! 助監督〜奮闘昭和映画史〜』早稲田出版、2010年、202-205頁。ISBN 978-4-89827-371-5 
  8. ^ POPPOの撮影隊 思い出話 ドン松五郎の大冒険

関連項目

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