ソマリア沖2008年9月16日の事件

ソマリア沖2008年9月16日の事件（ソマリアおき2008ねん9がつ16にちのじけん）はソマリア沖の海賊によってハイジャックされたフランス籍のヨット（便宜置籍はベネズエラ）を奪還するために実施されたフランス海軍の作戦行動。

ソマリア沖2008年9月16日の事件
戦争：アフリカの角における不朽の自由作戦,海賊対策
年月日：2008年9月16日
場所：ソマリア沿岸,300マイル付近
結果：人質救出とヨット奪還の成功
交戦勢力
フランス	ソマリア海賊
戦力
フリゲート 1隻 特殊部隊員 30	捕獲されているヨット 1隻 海賊 7
損害
人的損害無し ヨット 1隻奪回 人質救出 2	海賊 *死亡 1 *逮捕 6
アフリカの角における不朽の自由作戦 リスト ソマリア沖2006年3月18日の事件 - ラス・カンボニの戦い - ソマリア沖2007年6月3日の事件 - バルガル襲撃 - ソマリア沖2007年10月28日の事件 - ドブレー空爆 - ドゥーサマレブ空爆 - ソマリア沖2008年9月16日の事件 - 貨物船ファイナ号事件 - ソマリア沖2008年11月11日の事件 - ソマリア沖2009年4月10日の事件 - マースク・アラバマ号乗っ取り事件

概要

2008年9月2日、海賊はソマリア沖を航行中であったフランスのヨット「カレーダス4世」号を乗っ取り、乗員2名を人質に捕った。その後、海賊側は身代金1,000,000ユーロを要求したがフランス政府はこれを拒否、ただちに海軍部隊による救出作戦が実行に移された。

救出行動

既にソマリア海上にて警戒任務中であったフリゲート「F712 クルーベ」は救出行動を開始。9月16日、乗艦していた海軍コマンド所属のコマンドー・ユベル隊員30名をヘリコプターに搭乗させ発艦、現場海域付近に近づくと海上に落下傘降下し目標まで泳ぎ、到着後特殊部隊員は鉤縄を用いて船内に乗り込み急襲した。不意を突かれた海賊のほとんどは直ちに拘束されたが、1名だけが抵抗し射殺された。攻撃開始10分後に海賊6名を逮捕、人質2名は救出された。

その後

逮捕した海賊は一旦ジブチに連行され、その一部は海賊行為で起訴されフランス国内法によって裁判にかけられた。

関連項目

• アフリカの角における不朽の自由作戦
• ソマリア沖の海賊

出典

• Times OnlineFrench commandos storm yacht to free couple held hostage by Somali pirates2008年9月17日
• Telegraph$1million ransom for French couple seized on yacht2008年9月5日
• Garowe OnlineArmy frees hostages, kills Somali pirate2008年9月15日
• [1]