コタンの口笛
『コタンの口笛』(コタンのくちぶえ)は石森延男の小説。また、それを原作とする成瀬巳喜男監督の映画。小説は1957年(昭和32年)発表。第1部「あらしの歌」と第2部「光の歌」の全2巻で構成。アイヌを主人公とした物語であり、日本人(和人)による差別と彼らとの和解などを描いている。映画は1959年(昭和34年)、東宝の配給により上映された。
小説
編集石森延男は当小説で第1回未明文学賞と第5回産経児童出版文化賞を受賞している。絵は鈴木義治。
あらすじ
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単行本
編集- 『コタンの口笛 第1部 あらしの歌』東都書房、1957年(箱入り)
- 『コタンの口笛 第2部 光の歌』東都書房、1957年
- 『コタンの口笛 第1部 あらしの歌』東都書房、1962年(普及版)
- 『コタンの口笛 第2部 光の歌』東都書房、1962年
- 『コタンの口笛 第1部』角川文庫、1966年
- 『コタンの口笛 第2部』角川文庫、1966年
- 『コタンの口笛 第1部』偕成社(ジュニア版日本文学名作選)、1966年
- 『コタンの口笛 第2部』偕成社(ジュニア版日本文学名作選)、1966年
- 『コタンの口笛 第1部』偕成社(ホーム・スクール版日本の名作文学)、1969年
- 『コタンの口笛 第2部』偕成社(ホーム・スクール版日本の名作文学)、1969年
- 『コタンの口笛 第1部』旺文社文庫、1975年
- 『コタンの口笛 第2部』旺文社文庫、1975年
- 『コタンの口笛 第1部・上』偕成社文庫、1976年 ISBN 978-4038501708
- 『コタンの口笛 第1部・下』偕成社文庫、1976年 ISBN 978-4038501807
- 『コタンの口笛 第2部・上』偕成社文庫、1976年 ISBN 978-4038501906
- 『コタンの口笛 第2部・下』偕成社文庫、1976年 ISBN 978-4038502002
- 『コタンの口笛』講談社(児童文学創作シリーズ)、1976年
- 『コタンの口笛 第1部 PART 1』講談社青い鳥文庫、1988年 ISBN 978-4061472341
- 『コタンの口笛 第1部 PART 2』講談社青い鳥文庫、1988年 ISBN 978-4061472372
- 『コタンの口笛 第2部 PART 3』講談社青い鳥文庫、1988年 ISBN
- 『コタンの口笛 第2部 PART 4』講談社青い鳥文庫、1988年 ISBN 978-4061472471
映画
編集コタンの口笛 | |
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監督 | 成瀬巳喜男 |
脚本 | 橋本忍 |
原作 | 石森延男 |
製作 | 田中友幸 |
出演者 |
幸田良子 久保賢 宝田明 水野久美 |
音楽 | 伊福部昭 |
撮影 | 玉井正夫 |
編集 | 大井英史 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1959年3月29日 |
上映時間 | 126分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
1959年3月29日、東宝の配給により映画化された。カラー、東宝スコープ。
ロケは主に北海道千歳市で行われ、当時の市内の風景(千歳高校旧校舎など)も見られる。
登場人物
編集- 畑中マサ:幸田良子
- 畑中ユタカ:久保賢
- 谷口先生:宝田明
- イカンテフエ:水野久美
- 畑中幸次:大塚国男
- 田沢清:久保明
- 畑中金二:山茶花究
- 中西先生:土屋嘉男
- フィリップ:左卜全
- 飲み屋の主人の妻:中北千枝子
- 一の宮あつ子
- 村上冬樹
- ワカルパ:田島義文
- イカンテ婆:三好栄子
- 田沢校長:志村喬
- 畑中イヨン:森雅之
- 飲み屋の主人:佐田豊
- 小山フミ子:関祥子
- 三井先生:松葉良子
- 小山さち子:武部秋子
- 佐藤ゴン:山崎雅美
- 岡野二郎:高橋澄雄
- 後藤ハツ:吉野好子
- 佐吉・サボ:児玉寛
- 野田:延山孝市
- 岩本:藤川正治
- 木樵A:伊原徳
- 木樵B:橘正晃
- 瀬良明
- 土屋詩朗
- 細川隆一
- 草間璋夫
- 加藤茂雄
- 河辺昌義
- 佐藤功一
- 宇留木耕嗣
スタッフ
編集- 製作:田中友幸
- 原作:石森延男
- 脚本:橋本忍
- 音楽:伊福部昭
- 撮影:玉井正夫
- 美術:中古智
- 録音:藤好昌生
- 照明:石井長四郎
- 編集:大井英史
- チーフ助監督:梶田興治
- 製作担当者:真木照夫
- 整音:下永尚
- 協力:劇団若草、劇団ひまわり、劇団あすなろ、劇団若い人
- 現像:東京現像所
- 監督:成瀬巳喜男
同時上映
編集『僕らの母さん』