エボニー・アンド・アイボリー
「エボニー・アンド・アイボリー」(Ebony and Ivory)は、1982年にポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダーによって発売された楽曲およびシングル。
「エボニー・アンド・アイボリー」 | ||||||||||||||||||||
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ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー の シングル | ||||||||||||||||||||
初出アルバム『タッグ・オブ・ウォー』 | ||||||||||||||||||||
B面 | レインクラウズ | |||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||
録音 | 1981年 | |||||||||||||||||||
ジャンル | ポップス | |||||||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||||||
レーベル |
パーロフォン コロムビア・レコード | |||||||||||||||||||
作詞・作曲 | ポール・マッカートニー | |||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||||||
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概要
編集マッカートニーのアルバム『タッグ・オブ・ウォー』及び、1987年に発売されたベスト・アルバム『オール・ザ・ベスト』、2016年のベスト・アルバム『ピュア・マッカートニー〜オール・タイム・ベスト』に収録。4月29日にシングル発売された。スティーヴィーの一部のベスト・アルバム(例: 『The Definitive Collection』)にも本曲は収録されている。
1981年2月28日にモントセラトのAIRスタジオにてレコーディングが行われた。演奏はマッカートニーとスティーヴィーの二人のみで行われている。また、同日には12インチシングルのみに収録されたマッカートニーのソロ・バージョンもレコーディングされた。ブラックミュージックの巨匠とされるスティーヴィーと、ポップミュージックの天才マッカートニーの組み合わせは「夢の共演」とも言われた。
この曲は、「ピアノの黒鍵(Ebony)と白鍵(Ivory)が一つのハーモニーを奏でるように、白人と黒人、無色人種と有色人種、すなわち人類が調和する」ということをテーマをマッカートニーとスティーヴィーのデュエットで歌い上げ、世界で反響を呼んだ。アメリカのビルボード(Billboard)では、1982年5月15日に、週間第1位を獲得しそれは7週連続に及んだ[1]。ビルボード誌1982年年間第4位。キャッシュボックス誌では、5月15日から第1位を6週間獲得し、年間第4位を記録した。イギリスでも週間チャート第1位を獲得し、マッカートニーにとってはビートルズの解散後、ウイングス時代を含めてイギリス・アメリカ両方の国で1位を獲得した初の、また唯一の曲となった。日本でもオリコン洋楽チャートで第1位を記録。
ミュージック・ビデオでも2人が共演しているが、互いのスケジュールの都合上共演することが不可能であったために、別々に撮影した映像を合成して作られている[2]。また、1989年に行われたマッカートニーのライブ・ツアー『Get Back Tour』のうち、11月27日のロサンゼルス公演のアンコールで本曲が披露された際、客席にいたスティーヴィーが参加し、デュエットを披露した。
また、2010年にマッカートニーがアメリカの音楽賞〈ガーシュウィン賞〉を受賞しホワイトハウスで行われた授賞式で、アメリカ初の黒人大統領であるバラク・オバマ大統領の前で、スティーヴィーと共に本曲を演奏した。
カップリングである「レインクラウズ」は、ウイングスのメンバーでもあるデニー・レインとの共作である。また、本曲のレコーディング日の朝、自宅でマッカートニーは盟友であるジョン・レノンの訃報をマネージャーから伝えられ、平静を保つためにレインと共にロンドンのスタジオに籠り、レコーディングしたという[3]。
また、12インチシングルのみ、「エボニー・アンド・アイボリー」のソロ・バージョンが収録されている。こちらはスティーヴィーとのデュエットではなく、マッカートニーが一人でボーカルを担当。また、ソロ・バージョンにもミュージック・ビデオが存在し、マッカートニーがピアノを弾き語り、黒人ダンサーや黒人の囚人が出演したものとなっている。
収録曲
編集- エボニー・アンド・アイボリー (Ebony And Ivory)
- レインクラウズ (Rainclouds)
- 12inch
- エボニー・アンド・アイボリー (Ebony And Ivory)
- レインクラウズ (Rainclouds)
- エボニー・アンド・アイボリー (ソロ・バージョン) (Ebony And Ivory) (Solo Version)
参加ミュージシャン
編集- エボニー・アンド・アイボリー
- ポール・マッカートニー -Vocal, Backing vocal, Bass, Guitar, Piano, Synthesizer, Percussion, Vocoder
- スティーヴィー・ワンダー -Vocal, Backing vocal, Electric piano, Synthesizer, Percussion, LinnDrum, Drums
- レインクラウズ
- ポール・マッカートニー -Vocal, Backing vocal, Spanish guitar, Bass drum
- リンダ・マッカートニー -Backing vocal
- デニー・レイン -Backing vocal
- エリック・スチュワート -Backing vocal
- パディ・モローニ -Uilleann pipes
- エボニー・アンド・アイボリー (ソロ・バージョン)
- ポール・マッカートニー -Vocal, Backing vocal, Bass, Guitar, Piano, Synthesizer, Percussion, Vocoder
- スティーヴィー・ワンダー - Electric piano, Synthesizer, Percussion, LinnDrum, Drums
脚注
編集- ^ a b “Stevie Wonder”. Billboard. 2023年1月17日閲覧。
- ^ 映像作品 『The McCartney Years』のマッカートニーのインタビューより
- ^ Rodriguez, Robert (2010). Fab Four FAQ 2.0: The Beatles' Solo Years, 1970–1980. Milwaukee, WI: Backbeat Books. pp. 455–56. ISBN 978-1-4165-9093-4