新世界 (平原綾香の曲)
平原綾香のシングル曲
『新世界』(しんせかい)は平原綾香の19枚目のシングル。
「新世界」 | ||||
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平原綾香 の シングル | ||||
初出アルバム『my Classics!』 | ||||
B面 | AVE MARIA | |||
リリース | ||||
規格 | シングル | |||
録音 | 日本 | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | ドリーミュージック | |||
作詞・作曲 |
平原綾香 (作詞) アントニン・ドヴォルザーク (作曲) ジュリオ・カッチーニ (作曲) 坂本昌之 (編曲) | |||
チャート最高順位 | ||||
平原綾香 シングル 年表 | ||||
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解説
シングルとしては前作『朱音 あかね』より約3ヶ月ぶりとなり、前作はリカット・シングルであったため、2009年において純粋な新曲としては本作が初となる。
楽曲解説
- 新世界
- この曲は、アントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』の第二楽章をベースに平原自身が詞を付けて仕上げたもの。編曲はデビューシングル『Jupiter』の編曲も手掛けた坂本昌之が担当している[2]。
- 新世界よりを選んだ経緯
- アルバム『Path of Independence』のリリースは、平原綾香本人にとっては"自立への道"を意味する位置付けのアルバムであったのだと言い、それを経た今、新たな指針としてかねてよりクラシック・アルバムの構想をしており、このタイミングで制作に着手しようと思い立ち、取り掛かったのだと言う[2]。その第1弾として制作したのが元はクラシックであった物をポップスとしてアレンジを施したこの曲であると言う[2]。本作に関して平原は以下のように語っている。
- この曲をまず選んだのは、心にジーンと染み入るような感動を覚えるメロディ強いだったからと言う事と、最大の理由は"新世界"と言う言葉を用いられていたからですね。『Path of Independence』を発表を切っ掛けにしていて、今の私はどこに行きたいのか?どこへ行けば良いのか?って迷い模索していた所にこの新世界ってタイトルが今の私にしっくりとはまりました[2]。
- 歌詞について
- 今回の歌詞は、原曲が日本でもポピュラーな曲だけあって、歌詞は何度も書き直しがされ、難産だったのだと言う[2]。また、制作するにあたり、作り手の意図をどう受け取りつつ、どのように自分のメッセージを込められていけるかが大きなポイントだったとの事[2]。
- 平原は歌詞についてこのようにコメントしている。
- 私は夕暮れ時の下校放送のような寂しい雰囲気より、新たな夜明けをテーマにしたかったんです。この曲自体、ドヴォルザークさん御自身がその当時はまだ未発見であったアメリカ新大陸に渡ってから、故郷のボヘミアを想って作られた曲なんです。その事から、"From the New World"ってタイトルになっていて。けど、実際に曲を聴いていると、"夜明け"を感じさせるような動物たちの鳴き声や大地が目を覚ましていくような表現もちりばめられていることが分かってからは、原曲のままに合わせて"From"とするよりも"To the New World"と言うテーマとして書き上げていこうと思いました。今回はいかにしてシンプルなメロディーに詞を当てはめていくか、自分で新たにアレンジして作ったリズムにいかにして合わせていくのか、その辺りが難しく苦労した感じですね。後、今回の制作で特に詞を書くときは、真実に勝るものはないんだな、って特に強く感じられましたね[2]。
- 本楽曲を通して改めて実感したこと
- 今回の制作を通して作曲者の想いや意図を改めて掘り下げていく中で平原自身も改めてクラシックの奥深さと面白さを感じたのだと言う[2]。その事について平原は以下のように語っている。
- コーラスを重ねる時、自分の声を重ねつつドヴォルザークさんの譜面を用いてレコーディングをしました。1ヶ所メロディが変わるパートがあって一番聴いて貰いたいと思っている箇所ですね。それと複数ある私の声がシンクロする部分ですね。多分、彼が最も伝えんとしたかった何らかの答えが見つかった瞬間だと思います。作者の魂と言うか何の意図を込めていたのかが、そこに全てが凝縮されていると思います。だからこそ、聴けば聴くほどクラシックは奥深く楽しめる所が満載なんですよね[2]。
- AVE MARIA
- この曲はジュリオ・カッチーニ作曲の同名楽曲に「新世界」同様、平原オリジナルの歌詞とアレンジを加えて仕上げたもの。平原は本作について以下のように語っている[2]。
- アレンジと歌詞について
- この曲はコントラバス奏者の池松宏さんのCDを聴いていて、歌いたいなと思いました。クラシックなんですけど、アレンジとしてはジャズみたいなイメージにアレンジしてみたいなと思い立ちまして、実際にコントラバスの演奏も池松さんにお願いをしましたね。歌詞はとても短い文章となってる分逆に落とし所が難しかったですね。"真実"を反映させていくと言う意味で音楽に対する気持ちをストレートに歌詞に込めて書き上げました。
収録曲
- 新世界
- 作詞:平原綾香 / 作曲:アントニン・ドヴォルザーク / 編曲:坂本昌之
- AVE MARIA
- 作詞:平原綾香 / 作曲:ジュリオ・カッチーニ / 編曲:坂本昌之
- 新世界(Inst.)
- AVE MARIA(Inst.)
収録アルバム
- 新世界
- AVE MARIA
- 『my Classics!』